「ビル再生100の物語」居抜きオフィスという新商品

ビル再生100の物語 第79話

テナワンでは、これまで多くのビルの空室対策や賃貸運営を行ってきました。

それぞれの問題を解決してきたビル再生の事例を「100の物語」としてこれから公開していきます。

入居は、敷金、礼金、仲介手数料と多額な費用が必要です。

「居抜き」は入居費用の節約になるため、注目されています。

原状回復のたびにオフィスの家具や什器など、すべて捨てるには無駄だと思ったことはないですか。

今、注目される居抜きオフィス

店舗の世界ではほぼ常識の「居抜き」。
オフィスの世界ではまだまだ知られていませんが、「居抜きオフィス」を専門に紹介する業者も現れるなど、徐々に認知が広まっています。

原状回復が常識のビル業界で、実はテナントからのニーズが強いことが要因として挙げられます。

会社にとって、拡張移転、縮小移転、どちらにしても経費は抑えたいもの。
敷金、礼金、仲介手数料、会議室設置などの入居工事、什器、備品、電話、インターネットの設置などで、あっという間に数百万もの費用がかかります。
大型オフィスなら数千万かかることも珍しくありません。また、その手続きだけでも膨大な作業です。

そんな時、電話回線の契約などをすませば、明日からでも入居できる「居抜き」は注目されているのです。

居抜きの実例

当社も、管理会社として何度か「居抜き」をお手伝いしたことがあります。
千代田区のオフィスでもそんな事例がありました。

テナントは、関西のIT系の会社で、東京営業所として18坪のオフィスを構えていらっしゃいました。
入居当時、増員に備え6名分のデスク、パーティションと会議テーブルなど、新品を揃えたそうですが、結果的に営業所長さん以外の増員は進まず、退去となりました。

ほとんど使ってないデスクや椅子などは、持っていく場所もなく捨てるだけとのこと。
あまりにもったいないので、そのまま募集してみました。
すると、すぐにとある団体さんが名乗りを上げ、入居がきまったのです。
複数名のスタッフを抱える新テナントが必要としていた什器備品があることは願ってもない状況でした。

原状回復義務の承継を忘れずに。

内装を残したい退去テナントがいて、それを承継したい新テナントがいるという状況は非常にツいている状況ですが、事務所の内装が劣化していくことは間違いありません。

そこで、原状回復義務については必ず引き継いでもらえるよう、新テナントとの契約に盛り込むようにしましょう。

荷物をどかすと色々な傷、汚れが見えてきます。
退去後に「うちでつけた傷じゃない。」となっても、オーナーは困るばかりです。

入居する際に原状回復の工事内容を決めた上で、原状回復していただくことを記録し、了承を得るのです。

素敵な内装はそれにあわせた原状回復もよし。

なかには、入居時よりも仕様アップしているケースがあります。
真っ白な壁から素敵なカラーのアクセントウォールにしているケースもあります。

そんな時は、無理やり白い壁に戻すよりも、そのアクセントウォールを原状として定めることも検討しましょう。
ビルが入居のたびに良くなっていくなんてすばらしいですよね。


始めて読まれる方に

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これまで、東京都心の中小型ビルが検討客を集められない4つの原因へ対応する考え方として、リーシングマネジメントという考え方が大切だとご説明しました。

リーシングマネジメントの基本的な考え方は、

「打点(空室を埋めること)は、打席数(認知度を上げること)×打率(決まりやすい条件やウリ)に比例する。」

です。

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