【北海道 東川町】第4回「隈研吾 & 東川町」KAGUデザインコンペ各賞が決定! アメリカのアイシャ・アイエンガーさん、マヤ・シャミールさんさんが最優秀賞(隈研吾賞)を受賞
優秀賞3作品、佳作6作品も決定。隈氏「新しい時代の流れを見事に家具という形に昇華させた素晴らしい作品」
北海道 東川町(所在地:北海道上川郡東川町、代表:町長 菊地 伸)は、建築家隈研吾氏と共同で開催する第4回『「隈研吾 & 東川町」KAGUデザインコンペ』を実施し、各賞が3月29日に決定しました。最優秀賞(隈研吾賞)を受賞したのは、アメリカのアイシャ・アイエンガーさん、マヤ・シャミールさんとなりました。

文化の発信地として知られる東川町が、世界的建築家隈研吾氏とタッグを組み、2021年からスタートし、今年第4回目の開催となる『「隈研吾&東川町」KAGUデザインコンペ』の各賞が3月29日(土)に北海道東川町にて開催された表彰式にて発表、授与されました。
最優秀賞(隈研吾賞)はアメリカのアイシャ・アイエンガーさん、マヤ・シャミールさんが受賞。優秀賞には、優秀賞には、ジェシンモウさん(ミャンマー)、ジャスティン・ワンさん、シェンタオ・シェンさん(アメリカ)、パク・セヨンさん、ホン・イェジンさん(韓国)の3作品が受賞しました。
コンペは、KAGUのある豊かな(丁寧な)暮らしを育み、建築と家具が育む新たなライフスタイルの発信を目指し、世界中の30歳以下の学生を対象に実施。今回のテーマは「動物と生きる家具」で、27の国地域より440件の提出をいただきました。
東川町複合交流施設せんとぴゅあⅠにて開催された表彰式には、隈研吾審査委員長を筆頭とする審査員をはじめ、2月に発表された入選作品10作品の提出者21名(日本、韓国、タイ、アメリカ、ミャンマー、中国)が参加して実施されました。

受賞者コメント
アイシャ・アイエンガーさん、マヤ・シャミールさん(アメリカ)
まずこのコンペの審査員の皆様には感謝を伝えたいです。本当にこのような素晴らしいイベントを作っていただき、心から感謝を申し上げます。そしてこのような素晴らしい機会に、他の入賞者の様々な工夫に富んだ作品を見ることができてとても嬉しいです。最後に関わってくださった全ての皆様に、再度感謝の意を表したいと思います。

審査委員長 隈研吾氏コメント
KAGUデザインコンペも4回目を迎え、毎年進化している気がします。特に今年のテーマは難しかったと思います。家具のコンペで動物をテーマにするのは、世界にもあまり例がなく、非常に難易度が高く、ドキドキしながら待っていたのですが、応募数も多く、レベルも高いものが寄せられました。最終的に、ユニークで完成度の高い作品だったと思います。
特に今の時代に動物をテーマにするというのは、動物の問題だけじゃなく、多様性、インクルーシブ、インクルージョンをどのように巻き込むか、AIの時代にどのような家具をデザインしたらいいか、我々は動物という言葉を借り、今回のテーマ設定をしました。そうした中で、東川町のような地域で仕事をするというライフスタイルも、日本の新たなトレンドになり得ると感じ「東川で働くのが一番かっこいい」と思わせてくれました。
今回は、デザインと同時に社会的なテーマも扱ったコンペだったと感じています。来年以降も、東川町から世界の家具デザインをリードしていくイベントとして、ますます発展していくことを期待しています。
隈研吾賞(最優秀賞)について
現代のDEI(ダイバーシティエクイティインクルージョン)の時代にどのような家具をデザインしたらいいか、について動物という言葉を借りテーマを設定した中、最優秀作品は「働く場所にも動物がいていいのではないか」という視点、単にペットのための家具というだけでなく、働く場所そのものの在り方も見直す必要性を感じ、リモートワークが広がり、環境を大切にする価値観が重視される中で、時代の流れと新しい価値観を、見事に家具という形に昇華させた素晴らしい作品だったと思います。



第4回「隈研吾 & 東川町」KAGUデザインコンペ開催概要