能楽の若手たちとジャズの気鋭作曲家 秩父英里がコラボ 若手アーティストの育成目指す『Noh Meets Jazz』の成果発表会 まもなく開催

公益財団法人梅若会主催、『Noh meets Jazz 育成成果発表会』が2024年2月24日 (土)に梅若能楽学院会館(東京都中野区東中野2-6-14)にて開催されます。
チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。

カンフェティにてチケット発売中
http://confetti-web.com/noh_meets_jazz

公式ホームページ
https://umewakastaff.wixsite.com/umewaka

この度、公益財団法人梅若会は、令和5年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業「Noh meets Jazz」の一環として成果発表会を開催いたします。
本事業では、作舞・監修に観世流の重要無形文化財合指定保持者である梅若紀彰、作曲・編曲に日本人で初めてアメリカの権威ある「ISJAC/USF オーウェン賞(2020)」と「ASCAPハーブアルパート・ヤングジャズ作曲家賞(2019、2020)」でトリプル受賞を果たすという日本人初の快挙を成し遂げたジャズ界の気鋭、秩父英里を迎え、能楽の若手梅若景英らとミュージシャンたちで1年間自己研鑽を積みながら、互いのジャンルを学びあってきました。
その成果としてクロスオーバー作品「船弁慶」を発表します。

梅若紀彰プロフィール 

1956年、故55世梅若六郎の孫として生まれる。祖父ならびに現4世梅若実に師事。4歳のときに『鞍馬天狗』の花見で初舞台。古典はもとより新作能にも積極的に取り組み、海外公演にも数多く参加するなど、幅広く活躍している。その端正な面立ちから能楽界の貴公子とも言われ、2001年・2003年『伝統芸能の若き獅子たち』ではリーダー格を務めた。2010年に二代梅若紀彰を襲名。2019年10月パリ・オペラ座にて『鷹の井戸』、2020年3月『檜垣』出演。600年の歴史を誇る梅若家において、現当主梅若実と共に中心をなす。重要無形文化財総合指定保持者、梅若会評議員。梅栄会主宰。

秩父英里プロフィール 

作編曲家・鍵盤奏者。東北大学卒業後、人生の転機を迎え米国ボストンにあるバークリー音楽大学へ入学。 ジャズ作曲と映像音楽、ゲーム音楽を専攻し首席で卒業。受賞歴多数(ASCAP、ISJACなど)。2022年9月1stアルバム『Crossing Reality』をリリースし、CDショップ大賞2023〈東北ブロック賞〉を受賞。ラージアンサンブル やトリオ、フィールドレコーディングを取り入れた組曲『Sound Map ←2020→ Sendai』等の自己プロジェクトをはじめ、NEXCO東日本、サンベンディング東北、日本テレビ『全日本大学女子駅伝』、朗読劇『バイオーム』、EGGRYPTO、その他、TV・ラジオ各局やビッグバンド等への楽曲・アレンジ提供や出演、また、アートや心理学とのコラボ、ナレーション録音など多様な活動を行う気鋭の音楽家

新作 クロスオーバー作品『船弁慶』​とは

船弁慶は、美しい白拍子と恐ろしい怨霊という、まったく異なった役柄となっています。弁慶の視点から展開される物語は、前半は静御前と義経の悲しい別れが描かれますが、後半では一転、平知盛の怨霊が義経一行に襲いかかるという劇的な場面で構成され、その変化に富んだ展開から、500年前の演目でありながら、今も五本の指に入る人気曲に挙げられています。優美さと勇壮さの対照で織りなされ、前場には優美な舞が、後場では薙刀を振るう荒々しい舞働が用意されており、謡い・囃子の強弱、緩急も全く異なったものとなります。変化に富む大変劇的な曲です。

今回はこの船弁慶をモチーフにして、作曲家の秩父英里が能の曲構成・リズムを生かしながら5人編成での新曲を生み出しました。

「Noh meets Jazz」とは

「Noh meets Jazz」は、若手アーティストの育成を目指すプロジェクトです。
能楽を通じて日本人の感性を知る機会を提供しています。能楽は日本独自の芸能であり、700年以上にわたり受け継がれ、現代の芸術として海外でも高く評価されています。しかし最近では日本文化の継承者が減少しており、また、コロナ渦の影響で自身の活動を俯瞰する機会が少なくなっています。
このプロジェクトでは、能の世界観を通してアーティストたちが自身の活動を見つめ直し、能とジャズの世界を共有し学び合うことを目指しています。海外で学ぶ日本人アーティストも自国の文化に触れる機会が少なく、これを通じて日本人としての美意識や感覚に触れる機会を提供しています。
参加者は異なるジャンルを学び、自らの基礎や技術の原点を振り返りつつ創作に対する視野を広げ、広範な知識を得るための勉強会を行っています。これにより次世代の芸術家の育成に一役買い、国際的に通用する創造性豊かなアーティストの育成を目指しています。

梅若能楽学院会館とは

梅若能楽学院会館は昭和36年に開校。建築家大江宏氏が設計を手がけた内装は、コンクリートうちっぱなしの内壁に、大胆に配置された組み木細工を思わせる階段が印象的です。梅若能楽学院では能を本格的に学びたいという方に広く門戸を開いており、入学は随時募集しています。また、毎月定例公演を行っており、様々な能の演目をお楽しみいただけます。

開催概要

『Noh meets Jazz 育成成果発表会』
令和5年度 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業 新作 クロスオーバー作品『船弁慶』
開催期間:2024年2月24日 (土)
会場:梅若能楽学院会館(東京都中野区東中野2-6-14)

■出演者
梅若長左衛門(能楽)
松山隆之(能楽)
川口晃平(能楽)
内藤幸雄(能楽)
土田英貴(能楽)
小田切亮磨(能楽)
山﨑友正(能楽)
鷹尾雄紀(能楽)
梅若景英(能楽)
秩父英里(作曲・編曲・ピアノ)
西口明宏(サックス・フルート・クラリネット)
小美濃悠太(ベース)
吉良創太(ドラム) 
KAN(パーカッション)ほか
※都合により出演者が変更になる場合がございます

■スタッフ
作舞・監修 梅若紀彰
サウンドディレクター 標葉千晴
​制作 梅若幸子・高橋三輝子・間杉直子

■公演スケジュール
2024年2月24日 (土)
17時開場/18時開演

■チケット料金
全席自由:3,000円(税込)


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