災害発生時、メールで学生の安否を確認 大阪北部地震、西日本豪雨、北海道胆振東部地震で実施

2018-09-26 15:30

近畿大学は、地震や豪雨などで甚大な被害が出た場合に、3万人以上の学生の状況をすみやかに確認するため、学内情報ネットワーク「近大UNIPA(ユニパ)」を活用して、メール配信による安否確認を実施しています。6月の大阪北部地震の際に初めて訓練以外で実施し、7月の西日本豪雨、9月の北海道胆振東部地震でも実施しました。

【本件のポイント】
●大阪北部地震では発生1時間以内にメールを配信し、対象学生の81.1%が安否を回答
●西日本豪雨や北海道胆振東部地震では、居住地や実家所在地で学生を絞り込んで実施
●今後も継続的に訓練を重ね、迅速に学生全員の安否を確認するシステムの構築をめざす

【本件の背景】
災害時の学生の安否確認は大学にとって非常に重要な課題ですが、本学のような大規模大学では、混乱時の安否確認は困難を極めます。本学では、有効な安否確認の方法を模索するなかで、平成27年(2015年)から学生に対して、学内情報ネットワーク「近大UNIPA」を活用した一斉メールによる安否確認システムを導入しました。学生に安否確認メールを一斉送信して現在の身体状況と所在地を返信してもらい、返信結果をリアルタイムで自動集計します。
これまでに年1回、計3回の訓練を行いました。平成27年(2015年)の初回の訓練では、東大阪キャンパスの学生、大学院生計22,659人を対象に実施して回答率は27.0%でしたが、第2回訓練では回答率41.5%(対象:東大阪キャンパス23,119人)、第3回は84.0%(対象:全キャンパス33,739人)と、訓練を重ねるごとに回答率が高くなっています。

【安否確認の結果】
<大阪北部地震>
実施日 :平成30年6月18日
対象人数:28,078人
有効回答:22,779人
無回答 :5,299人
回答率 :81.1%
対  象:東大阪・奈良キャンパス学生、大学院生

<西日本豪雨>
実施日 :平成30年7月7日
対象人数:2,249人
有効回答:1,680人
無回答 :569人
回答率 :74.7%
対  象:広島キャンパス学生、大学院生

<北海道胆振東部地震>
実施日 :平成30年9月6日
対象人数:101人
有効回答:101人
無回答 :0人
回答率 :100%
対  象:保護者が震度5強以上の地域に在住している学生、大学院生

平成30年6月18日の大阪北部地震の際に訓練以外で初めて安否確認を実施しましたが、対象となった学生・大学院生の81.1%が回答しました。また、西日本豪雨や北海道胆振東部地震では、居住地や実家所在地で学生を絞り込んで安否確認を実施しました。
訓練に一定の効果があったと考えられるものの、毎回100%の回答があるわけではないため、今後も継続的に訓練を行うことで学生の意識を高め、有事の際に学生一人ひとりの安否を迅速に確認できるよう取り組んでいきます。

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