【名城大学】高大連携国際企業課題解決プロジェクトで最終英語プレゼンテーション

外国語学部と附属高等学校の学生らが7月1日、ナゴヤドーム前キャンパスからシンガポールで日本商品のプロモーションやレストラン経営などを行っているAlchemist社をオンラインで結び、同社から事前に出されたリアルな課題に対して英語でプレゼンテーションを行いました。

Aチームが提案した柚アイスを組み合わせた新デザート

この授業は、外国語学部2・3年生を対象とした基礎演習Ⅲの一環で、「学びのコミュニティ創出支援事業」に採択された「高大連携国際企業課題解決プロジェクト(代表:西尾由里教授)」として実施。大学生1人と附属高等学校の生徒3人がチームを組み、計7チームを形成。

ナゴヤドーム前キャンパスで名城大生と附属高校生徒がチームを組み英語でオンラインプレゼン

今年5月にAlchemist社から「中部圏で代表的な日本産品の「柚」と「八丁味噌」を、シンガポールの市場に紹介・販売する施策を考えよ」の課題に対して、検討を重ねてきました。日本とシンガポールの市場動向、イオンモールナゴヤドーム前店でのフィールド調査、柚や八丁味噌を扱っている企業へのインタビュー調査などを行い、この日、最終提案に臨みました。

調査結果とオリジナルアイデアを英語で提案

市場調査で柚を使った食品が少ないことから「柚は食べ物としてそれほど人気はない。化粧品として売り出したらどうか」とDチーム。柚は食用として使えない部分が25%あり、シンガポールは紫外線が多いという調査結果をもとにUV化粧品を提案しました。八丁味噌をテーマに考えたCチームは、ヴィーガンで健康的なライフスタイルを目指す人が多い点に着目し、八丁味噌味のピーナッツを考案。高たんぱく・低カロリーの商品として、ダイエット中の人をターゲットにパッケージデザインも添えて提案しました。

八丁味噌を使ったお餅スイーツを提案したBチーム
感想を話すAlchemist社の青木さん

審査と講評は、Alchemist社から参加したJameson氏と青木康子さんが担当。学生たちの提案に対して、良かった部分や感想を述べ、その2人が選んだそれぞれのテーマの最優秀チームは、「柚」はAチームで「八丁味噌」はBチームでした。またインターナショナル教員(マイネハン准教授・マレー准教授)が選んだチームもBチームでした。

Aチームはフルーツや現地で人気スイーツの「チェンドル」に柚アイスを組み合わせた新デザートと、酵素ドリンクを柚風味した商品を提案。Bチームは、人気のお餅と“フレキシタリアン”と呼ばれるゆるい菜食主義者が多い点を踏まえた、八丁味噌を使ったお餅スイーツを提案しました。どちらも市場動向やフィールド調査を活かしながら、独創的なアイデアが光り、高評価となりました。

同プログラムの代表を務めた西尾教授は「大変短い期間に、高校生と大学生は授業外でも夜遅くまでZOOMで話し合いを重ねて、とても仲良く互いの理解を深めることができたようです。プロジェクトとしては、第一次提案での改良修正を経て、本日の最終提案となりました。プレゼンテーションの素晴らしさはもちろんですが、経営的なマーケット手法を用いてデータ分析を行い、さらに企業からのインタビューも実施してそれらをまとめ上げたことは、まさに素晴らしいの一言に尽きます。来年度も同じ取り組みを行いますので、多くの大学生や高校生に参加してもらいたいです」と話しました。

高大連携課題解決型プロジェクトチーム

西尾由里(代表)、萩藤大明、グレッグ・マイネハン、マックス・プレイバー、ポール・ウィキン、ジェームス・ロジャース、アヤ・マレー、藤原康弘、柳沢秀郎

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