<For JAPAN第3弾>スポーツコミュニティ株式会社の 中村 伸人代表取締役のインタビューが11月3日(金)に公開!
絆ホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:伊藤 宜範)が運営する「For JAPANプロジェクト」では、10年後20年後の日本の未来の担い手である20代にむけて、「日本の未来を創る“本質的な気づき”を。」をテーマに様々なコンテンツを通し情報発信を行っています。
今回、スポーツコミュニティ株式会社の中村 伸人代表取締役のインタビューが11月3日(金)に公開されました。
「より良いスポーツ界のために、企業としての貢献を」
https://forjapan-project.com/news/788/
「入るのが当たり前」から「そもそもない」に、部活動崩壊の危機
私たちは、スポーツスクールの運営やアスリート支援など、スポーツを柱としてさまざまな事業を展開しています。自分自身、長年スポーツに親しんできた1人として、より良いスポーツ界を目指して貢献していきたいと考えています。そうした中で、スポーツ業界における課題を感じることもあります。
今大きな課題の1つと感じているのは、日本のスポーツ界の裾野を広げる上で重要な役割を担ってきた、部活動の衰退です。私が子どもの頃、特に中学時代は運動部でも文化部でも、とにかく何か1つは部活動に入るのが当たり前という時代でした。
ところが、現在は部活動に入らない子どもたちが増えています。さらに、地方ではそもそも部活動の数自体がほとんどない、という学校も多いのです。「バスケ部に入りたかったけれど、運動部はサッカー部とバレー部しかなかった」などという声もよく聞くようになりました。部活動についてはいろいろと批判もありますが、その部活動が良くも悪くもスポーツの世界を下支えして、若い頃にスポーツに触れる機会を与える存在となっていたことは間違いありません。それが現在、崩壊しつつあると言っても過言ではない状態になってきているのです。
理由の1つは、子どもたちの意識の変化です。私の学生時代も、高校に入ると、勉強優先だったり遊びに忙しかったりして部活動に入らない生徒はちらほらいましたが、それが低年齢化し、さらに広がっているように感じます。
もう1つは、教師の長時間労働が問題となったことが理由です。顧問になった教師は授業に加えて部活動の準備もやらねばならず、土日の練習や大会の付き添いも必要になります。まったくやったことがない競技を担当する場合もあり、部活で指導するためにはそのスポーツのルールから学ばなければなりません。子どもたちもやりたくない、教師もやりたくないとなり、部活動が危機的状況になっているのです。
スポーツ界を下支えする部活動、活性化のカギは
国もこうした状況をなんとかしようと、スポーツ庁が土日の部活動を地域に開放する取組を始めています。一定の地域における複数の学校の生徒を休日に1つの場所に集め、民間と協力して指導者を呼び、合同で練習できるような仕組みを検討しているんです。
しかし、民間の立場から言うと、予算が脆弱なため、なかなか手を挙げづらいのが現状です。プロの指導者に1日お願いするにはそれなりのお金が必要になる一方で、公的な予算をたくさん投入するのは、簡単ではないというのも理解できます。本来は受益者負担で、参加者全員で少しずつ分担するのが理想だと思いますが、こちらも「部活動にお金を払うのか」と思われてしまうかもしれません。
これまでの日本のアマチュアスポーツは、ある意味で、指導者のボランティア精神に頼ってきてしまった面があります。部活動では先生が本来勤務日ではない土日に付き添い、地域のスポーツクラブなどでも、経験のある篤志家(とくしか)のような人がタダ同然で子どもたちを指導するケースが多いのではないでしょうか。
指導のプロにお願いしたほうが、スポーツの魅力も伝えられるし、安全管理やけがへの配慮といった面でも、メリットは大きいはずです。そこに「必要な対価を支払う」という理解を広げていく必要があると考えています。私たちも、部活動支援として早朝の体育館や校庭を使った事業など、さまざまな企画を立てています。部活動は、日本のスポーツ界を支える大事な存在です。なんとか知恵を絞って、より良い仕組みを考えていきたいですね。
知恵を絞り、スポーツをビジネスとして根付かせたい
もう1つ課題を挙げるとすると、スポーツビジネスが根付いていない現状を変えていきたいと思っています。日本で成功しているスポーツビジネスというと、野球やサッカー、バスケなどの一部のプロスポーツに限られるのではないでしょうか。
企業はスポーツからどんどん撤退していて、社会人野球はクラブチームが増えている一方で、企業が抱えるいわゆる「会社チーム」は大きく減少しています。プロのアスリートのセカンドキャリアについてもたびたび話題に上がりますが、どんなにすばらしい成績を残したとしても、現役時代の活躍をもって引退後も食べていける選手はごくわずかしかいません。
当社ではアスリート支援のひとつとして、元アスリートの方々を積極的に採用していますが、まだまだ業界全体としての根本的な解決にはなっていないと感じています。この分野に関しては、新しい時代に合った仕組みをうまく導入して、改革ができないかと考えています。例えば、選手のIP、知的財産を使って企業がスポーツにお金を出すビジネス的なメリットを作ったり、一部で始まっているNFTを導入したりするなど、まだまだできることがたくさんあると思います。
若い人が参加したくなるスポーツビジネスの世界を作り、新しいアイデアを積極的に活用して、より良いスポーツ業界を作り上げる一助となれるよう今後も取り組んでいきたいですね。
〈会社概要〉
法人名 : スポーツコミュニティ株式会社
代表者名 : 中村 伸人
企業ホームページ: https://sports-community.co.jp/
所在地 : 神奈川県横浜市西区北幸2-9-30 横浜西口加藤ビル4階
事業内容 : スクール事業、イベント企画・運営、学校施設開放管理、
部活動支援事業、幼稚園集客支援事業、
アスリート支援事業、海外事業
〈For JAPANプロジェクトとは〉
For JAPANプロジェクトとは、10年後20年後の日本の未来の担い手である20代にむけて、「日本の未来を創る“本質的な気づき”を。」をテーマに様々なコンテンツを通し情報発信を行っています。参画された【50人の社長】というレンズを通して、経験に基づく本質的な考え方や情報を学び、動き出すきっかけを与え“日本の未来を創るプロジェクト”全国放送『For JAPAN -日本の未来がココに-』(BS11)や、YouTubeチャンネル『For JAPAN -日本の未来がココに-』など様々なコンテンツで社長たちが徹底討論。
・番組見逃し配信 : https://youtube.com/playlist?list=PLFv6b8aodEYWpP5pqGBlWMgNZh1pb9NW2
・For JAPAN公式ホームページ : https://forjapan-project.com/
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