第7回 Global Water Summit 2013 参加報告
2013年4月22日(月)23日(火)、世界の水ビジネスにおける市場調査・コンサルティング会社「Global Water Intelligence」(英、オクスフォード)が主催する第7回”Global Water Summit 2013”がスペイン、セビリアの”Barcelo Renacimiento Hotel”で開催された。今回のSummitには主要約40カ国、約500名の水メジャーのエグゼクティブが一堂に会し、水に関するリスクについて様々なディスカッションを行った。
Global Water AwardのスピーカーにVicente Fox元メキシコ大統領、
オープニングスピーカーはNASA宇宙飛行士Jerry Linenger氏
近年、エネルギー、食料、繊維、鉱物資源の需要の高まりの中、水資源を求める各国の競争が激化している。水をテーマにした国際会議は、アジア、欧米諸国でも月に複数回のペースで開催されているが、Global Water Summitは世界各地域の政府機関及び水メジャー企業より意思決定者が集結する点が特徴となっている。今回のSummitは「今後10年における水リスクに対する取り組み」をテーマにしており、水メジャーはじめ総勢50名にわたるスピーカーが参加し、ユーティリティ、海水淡水化、リユースなど、水ビジネスのホットトピックごとに議論を行った。「基調講演」など従来のプレゼンテーション形式の講演に加えて、「one to one meeting」、「round table」といったユニークな形式のミーティングも行われた。 初めて出席した感想をいくつか述べる。
参加者同士が事前にアポイントを設定できるシステムが有効に活用されていたことが印象的であった。会期当日に目的の人物を求めて時間を無駄に費やす必要がなく、目的別にフレキシブルなネットワーキングが可能である。このシステムを利用し、自社の製品のPR、新たなビジネスパートナーとの関係構築など、各国から集まったキーパーソン同士の打合せが活発に行われていた。
また、プレゼンターのスピーチの時間は厳しく制限されていた。 設定時間を超えた場合、音で注意が喚起される一方、時間通りにスピーチを終えたセッションではロッキーのテーマが流れる等、ユニークな仕掛けがあった。スピーカーが参加者からの質問を手元の端末でリアルタイムに受付け、選択して回答できるシステムなども、好評であった。
参加者は前回より22%増え、水ビジネスのグローバル化が加速、各社は新たなパートナーを模索していると言える。特に南米からの参加者が目立ち、南米に着目したセッションにも多くの方が出席されていた点も目を引いた。前メキシコ大統領のVicente Fox氏も、南米が水ビジネスのグローバル化を促進させるエンジンになるとawardで話していた。中東に変わる新たなフロンティアになるという事だ。
また、水ビジネスにおけるこれからの拡大において、今回のテーマでもある、水不足のリスクをどのように解決していくべきか、参加者の一部より具体的な質問が投げかけられたが、この問題はあまりにも大きな地球規模の問題であり、水メジャーが各自で成し遂げることは難しい指摘があった。Natural freshwaterに依存する傾向からいったん立ち返り、下水処理のシステムを構築する取り組みが大きな解決策の一つであると挙げられた。
主催者による様々な取り組みもあり、参加者は終始イベント自体を楽しめるよう綿密に配慮されており、各自の戦略に合わせて、スピーカー、主催者側のアナリスト、あるいは参加者同士の情報交換、人脈の構築が行われた2日間であった。
尚、来年は、第8回 Global Water Summit 2014がパリで開催されることが決定している。
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