食品添加物の世界市場、2028年まで4.93%のCAGRで推移
株式会社グローバルインフォメーション（所在地：神奈川県川崎市、代表者：小野悟、証券コード：東証スタンダード 4171）は、市場調査レポート「食品添加物市場- 成長、動向、COVID-19の影響、予測（2023年-2028年）」（Mordor Intelligence Pvt Ltd）の販売を3月31日より開始しました。
【当レポートの詳細目次】
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食品添加物の世界市場は、現在、1,315億3,000万米ドルに達し、予測期間中に4.93%のCAGRで推移すると予測されています。
食品添加物の多機能性は、食品会社の間でその望ましさを推進し、市場の成長を高めています。さらに、視覚的・味覚的な魅力を向上させた持続的な品質の食品や飲料の消費が増加し、食品添加物の需要が市場を押し上げると想定されます。食品行政機関、米国農務省、FAO/WHO合同食品添加物専門家委員会など複数の組織が、国家間の貿易を拡大するために食品添加物の一般規格（GSFA）を導入しています。
さらに、健康的な食品を求める消費者の需要に応えるため、業界における技術の急速な拡大が市場成長にプラスの影響を与えると予測されます。例えば、食品添加物市場で事業を展開する企業は、最終製品の製剤に色を供給するためのマイクロカプセル化技術の採用に注力しています。
食品添加物市場の動向
食品添加物としてのクリーンラベルと天然成分への嗜好の高まり
クリーンラベルは、食品における消費者の要求として高い評価を受けるようになりました。世界の食品産業は、食品を加工する際にさらなる重点を置くことでこれに対応しています。食品添加物メーカーもまた、クリーンラベル製品の開発中に使用できるクリーンラベル添加物の生産に適応してきました。これらのクリーンラベル添加物は、低脂肪および高脂肪のヴィーガン・ドレッシング、ホワイト・クッキング・ソース、調理済み食品における卵の代替など、食品への応用が可能です。このように、飲食品メーカーも、天然素材に対する消費者の需要の変化に対応するため、製品の改良を進めるようになってきています。例えば、2021年1月、乳酸の世界的メーカーであるCorbion NVは、複数の業界における天然成分の需要増に対応するため、北米における乳酸の生産能力を増強（約40％）するための大規模な投資を発表しています。
さらに、世界中のいくつかの協会による大規模なプロモーションが、天然添加物やクリーンラベル添加物の消費をさらに後押ししています。例えば、市場を促進する最も人気のある団体の1つに、Natural Food Colors Associationがあります。欧州に拠点を置くこの協会は、天然着色料の広範なプロモーションを行っています。さらに、ADM Wild、DDW Color House、CHR Hansen、FMC、GNTなどの業界大手と連携しています。業界の効率を高めるため、同協会はさまざまなワーキンググループを運営し、さまざまな天然色素の可能性を検証しています。2022年2月、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド・カンパニーは、南アフリカの大手香料販売会社コムハンの買収を完了しました。ADMは数年前から現地企業と協業しており、今回の正式な買収により、新規および既存の顧客はADMの広範なポートフォリオと専門家のネットワークにより直接アクセスすることができるようになりました。
アジア太平洋地域が市場を席巻
アジア太平洋地域は、加工食品の需要の増加により、食品添加物市場において最大かつ最も急速に成長している地域です。インドとオーストラリアは世界有数の牛乳生産国であり、この地域ではフレーバーミルク、アイスクリーム、その他多くの乳製品への需要が高まっています。付加価値の高い乳製品を製造するためには、着色料、乳化剤、食品香料、甘味料などの食品添加物が必要とされます。例えば、アイスクリーム業界における乳化剤は非常に一般的で、特にE4701は粘度、安定性、脂肪低減に役立ち、Amulなどの乳製品メーカーで使用されています。
また、着色料の需要もアジア各国でダイナミックに急増しています。その結果、着色料の生産・消費国である中国は、着色料に規制上の確実性を与える新しい規格を発表し、これらの成分を使用した製品に天然と主張する絶対的な権利を提供することを意図しています。この規格は、添加物着色料をクリーンラベルのソリューションに置き換えることを望むメーカーに容易さを提供し、最終的に天然食品着色料の市場価値を高めると予想されます。さらに、成分メーカーがインドに積極的に参入し、市場での存在感を高めています。例えば、2021年にHW Wellness Solutions Pvt. Ltdのクリーンラベルの健康食品ブランドであるTrue Elementsは、インドでの事業を拡大するために13億6000万米ドルの資金を調達しています。
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