「ビル再生100の物語」テナントさんといい関係だとビル経営もうまくいく

ビル再生100の物語 第11話

テナワンでは、これまで多くのビルの空室対策や賃貸運営を行ってきました。

それぞれの問題を解決してきたビル再生の事例を「100の物語」としてこれから公開していきます。

テナントさんといい関係だとビル経営もうまくいくという事例

テナントさんとの交流は楽しいです

テナントさんが退去するときに、次のテナントさんを紹介してもらうことがあります。
もちろん、紹介してくれたテナントさんに何か得があるわけではありません。

なのになぜ出ていくテナントさんがそんな紹介をしてくれるかというと、

「このビルは楽しいし、知り合いがちょうど探してるので話してみようかなと思って」

とても嬉しいお話でした。

交流イベントの効果

あるビルでは、ビル内のテナントさん達との交流イベントを折に触れてやっています。

このビルでは、ほかにもビル内の共用スペースでビアパーティーをやったりしていますので、テナントさん同士で盛り上がったりと、毎回楽しんでいただいています。

入居テナントさんのお部屋を開放してもらってビル主催のイベントをやりました
入居テナントさんのお部屋を開放してもらってビル主催のイベントをやりました

こういうお付き合いをしていると、普段のコミュニケーションもよくなりますので、いろいろとビルに関係ないご相談をいただくこともちょくちょくあります。

「家を引っ越そうと思ってるんだけど、オタクで探してもらえる?」

「今度新しい事業始めたんだけど、こんな人いたら教えて」

などなど。

そのビルで退去が決まったテナントさんも、

「すいません、取引先との関係でどうしても移転しないといけなくなったんだけど、渋谷で移転先探してくれません?」

というご相談を、まだやわらかい段階からいただきました。

普通だと、ある日いきなり「退去します」って予告が来て、あとは事務的な手続きになることが多いんですが、そういう経緯もあってこちらでもいろいろと移転先の候補物件を紹介しました。

「それって、出てくテナントさんに塩を送るような話では?」と思っちゃいけません。
こちらがソッポを向いても知らない間にヨソで探すだけですし、せっかくご縁があって入居していただいてたわけですので、移転先もお世話できればまたご縁がつながりますしね。

風通しのいい関係を

結局、移転先はヨソの仲介会社からの物件で決めちゃったんですが、そこの社長さんが、

「ウチが出てったあとに入りたいって知り合いの会社が言ってんですけど大丈夫ですか?」

と次のテナントさんをご紹介いただきました。
本当にありがたいお話です。

テナントさん同士が仲良くなることを、契約条件などがバレるのを恐れて嫌がるオーナーさんも多いと思います。でも、知らないお隣さん同士のビルより顔見知りがたくさんいるビルの方がテナントさんも楽しいし、ビルとテナントさんの関係も断然よくなると思います。

もちろん、中にはそういうお付き合いをしたくないテナントさんもいますし、ビル内に適当な場所がないとか、シャイなオーナーさんだとそもそもやりたくないなど、どこのビルにでもあてはまる話ではありませんが、楽しんでやれる場合はこういうお付き合いもいいものです。


AIが記事を作成しています