在宅勤務でニーズの高まるOA作業、眼鏡評論家が語るブルーライトカットレンズの功罪
ブルーライトカットレンズは是か非か?
解説が細かすぎると評判の眼鏡店「オプテリアグラシアス」を展開する有限会社ojim(オジム)(本社:東京都武蔵野市、代表:伊藤次郎)に所属する眼鏡評論家 眼石祝応は、眼科同士で賛否両論渦巻くブルーライトカットレンズに関して情報を整理し解説した。
そもそもブルーライトカットレンズとは?
近年発売されているブルーライトカットレンズには大別すると二種類のカット法が存在します。
①ブルーミラーコート法:ブルーの波長限定で光を跳ね返し、特定の周波数(青)の貫通率を下げる方法。
②練り込み吸収法:ブルーの波長をカットする機能をレンズの基材に練り込み成型する方法。
それぞれのメリット、デメリット
①ブルーミラーコート法のメリット:刺激が強くエネルギーが強い波長のブルー帯域を薄く広くカットする事により、ちらつき軽減、モニターが見えやすくなる。
②ブルーミラーコート法のデメリット:
・青をカットする事で補色の黄色系が強くなり、レンズが黄ばんで見える。
・レンズの内部で乱反射する為に、夜道やナイトドライブ時等では、ゴーストといった現象が起こる。
・レンズの裏面にあたった光が反射し、眼に飛びこみ、後ろの風景が映り込み逆に見え難くする。作業環境の後ろから強い光が入射しないかどうかの確認が必要。
③練り込み吸収法のメリット:上で述べた、黄ばみ、ゴースト、裏面反射が軽微になる。ただし、まるっきりの無色レンズでもない。寝る前にブルーライトをカットする事により、睡眠の質が改善する可能性がある。
④練り込み吸収法のデメリット:可視光線の光刺激を和らげる効果が期待できず、網膜のルテイン層を守る事に終始するので、眩しさ対策レンズとしては機能しない。
近年の傾向~ブルーライトカットレンズの功罪
NIKONが世界初のブルーライトカットレンズを発売し、それ以降、各社からブルーライトカットレンズが発売されました。また、日に日に増えるPC作業に対する負荷も強まり、その眩しさ対策を求める消費者のニーズは急激に高まりました。
このブルーライトカットレンズに効果があるという声がある反面、近年の傾向では、小児に関しては光はカットせず、透過させた方が近視進行抑制効果が期待出来ると眼科医会は発表しました。
今まで、ブルーライトカットレンズを推販していた眼鏡店はこの見解に驚きを隠せず、対応に追われています。
現場では?
常用眼鏡にブルーライトカットレンズを小児にはお薦めしない事が前提
ただし、光刺激が辛く、ZOOM等のテレワーク、や在宅学習の頻度が増した事によりPCモニターが眩しくて辛いという一定数が存在する。
対策1:小児のPCを用いた学習用メガネには光刺激対策として、ブルーミラーコート法のブルーライトカットレンズ、もしくは校則に問題がなければカラーレンズで提案する。更に焦点距離の調整、寄り眼の内寄せ運動量の調整を各種度数で複合的に提案し、対応する。
対策2:小児がブルーライトカットレンズを常用すると近視の進行を促す可能性があるので、常用眼鏡は無色の通常レンズで提案する。
この様に小児の場合には、二段構えで対策をするべきなのです。
まとめ~眼鏡評論家 眼石 祝応(がんせきいわお)の見解~
この度の眼科医会の発表は、あくまでも小児にブルーライトカットレンズはお薦めしないという学説に基づいていて、成人には、今まで通りPC用等、デジタルデバイス向けには有益であるという事ですし、現場の声としてもモニターが眩しくてつらいという一定層もいることは事実なのです。このように、小児と成人の場合を分けて考え提案するべきだと眼鏡評論家の眼石祝応は思うのです。
詳細は以下blogより
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