Web2でもWeb3でもなく、Web5とは!?ジャック・ドーシー氏のコメントを分かりやすく解説
最近web3について調べているとweb5という言葉を見聞きすることがありますよね。
「web3もまだよく分からないのに、もうweb5!? てゆーか web4ってあったの!?」
って思ってる方も多いと思います。
ジャックドーシー氏がTwitterでつぶやいたことで一気に有名になったweb5。
今日はその内容について説明していきたいと思います。
ジャック・ドーシー氏とは?
ジャック・ドーシーさんはTwitterの共同開発者で、その後Square incというモバイル決済企業を立ち上げた人です。
その方がツイッターで以下のようなことを話していて話題になりました。
ジャック・ドーシー氏のTwitter
You don’t own “web3.” The VCs and their LPs do. It will never escape their incentives. It’s ultimately a centralized entity with a different label. Know what you’re getting into…
https://twitter.com/jack/status/1473139010197508098
Google翻訳してみるとこんな感じです。
あなたは「web3」を所有していません。 VC とその LP はそうします。 彼らのインセンティブから逃れることは決してありません。 最終的には、別のラベルを持つ中央集権型のエンティティです。 あなたが何をしているのかを知ってください…
web3とは、分散型の世界です。これまでのweb2の世界では、中央集権的であり、個人情報はGoogleやAmazon、Facebookといったプラットフォーム企業に吸い上げられその管理はプラットフォームに依存し、プラットフォーム側の気持ち一つでアカウントをバンされたりルールを変えられたりしていました。それらの問題を変えたいと思って出てきたのがweb3の分散webの考え方です。
しかし、ジャックドーシーのTwitterのコメントによると、既に我々が分散型だと思っている今のweb3はVC(ベンチャーキャピタル)などの投資家のものであり、中央集権的な世界になってしまっている、と。
さらに、こんなツイートもしています。
this will likely be our most important contribution to the internet. proud of the team.#web5(RIP web3 VCs )
https://twitter.com/jack/status/1535314738078486533
R.I.P.とは英語で「Rest in peace」の意味で、日本でいう「ご冥福をお祈りします」に近い表現です。
「我々のweb5がインターネットに最も重要な貢献をすることになるだろう。チームを誇りに思う。ベンチャーキャピタルよ、安らかに眠れ。」
翻訳するとこんな感じでしょうか。
ベンチャーキャピタルの投資などに中央集権的になってしまったweb3をweb5が駆逐する、ということなのでしょう。
Web5は既存のWeb3の問題を解決するためのプロジェクト
前述のジャック・ドーシー氏のTwitterでの内容を加味してWeb5が出てきた背景を筆者なりにまとめると、
Web2は中央集権的で、問題が多かった。
そこで分散型webであるweb3のサービスが現れた。
しかし既にそれはベンチャーキャピタルなど投資家によって中央集権なサービスになってしまっている。
それら問題を解決するため、ジャック・ドーシー氏はWeb5を立ち上げようとしている。
こんな感じでしょうか。
Web5とはTBDが開発する新しい分散型ウェブプラットフォーム
ジャックドーシーが立ち上げた決済さいービスSquareは社名をBlockに変え、その仮想通貨部門であるTBDが2022/6/10に分散型ウェブプラットフォーム「Web5」を構築すると発表しました。
「web5」と言われると「web3」に続く新しい概念と考えてしまいがちですが、どちらかというと「分散型ウェブプラットフォーム Web5を構築」なので、「Web5という新しい概念」というよりは、「Web5という名前の分散型プラットフォーム」というイメージが正しいかも知れません。
Web5とは新しい分散型ウェブ「Web2 + Web3」
公式サイトでは以下のように表示されています。
これをみると、Web2 + Web3 = Web5 って感じですね。
公式サイト内容について誤解を恐れずざっくり簡単にまとめてみると以下のように述べられています。
Web5とは追加の分散型プラットフォームである。
データとIDを管理できるようにし、分散化されたWebを構築する。
今のWebは何百もの覚えられないID・パスワードで個人情報を保護するのに我々は苦労している。
しかし、Web5により分散型IDとデータストレージをアプリケーションにもたらし、データとIDの所有権を個人に戻すことができる。
といった感じです。
まだまだピンと来ないところが多いですが、とにかく今後のアップデートが楽しみですね。