【初心者向け】分散型金融『DeFi(ディーファイ)』とは? わかりやすく解説!

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最近よく聞くようになった「DeFi(ディーファイ)」というキーワード。
DeFiとは「分散型金融」のことであり、近年市場が急速に拡大していて注目を浴びていて、2021年末時点の市場規模が約1,000 億ドルに達したと言われています。
そんなDeFiですが、メリットやデメリット、具体的にどんな事例があるのか、などまだよく分からないという方も多いと思います。
今日は、これからより加熱していくであろう分散型金融「DeFi(ディーファイ)」について、詳しく説明していきたいと思います。

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DeFi(ディーファイ)とは?

DeFi(ディーファイ)とは「Decentralized Finance」の略で、分散型金融と訳されます。
分散型、とはブロックチェーンの説明で何度も話していますが、中央管理者がいないという特徴を持っています。
つまりDeFi(ディーファイ)とは、ブロックチェーン技術を用いて金融機関を介さずに金融の取引を行う仕組みです。
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DeFiの反対語、CeFiとは?

CeFiとは、Centralized Finance。つまり中央集権型金融ですね。
中央集権型金融というのは、伝統的な金融の仕組みです。普通の銀行をイメージしてみるとわかりやすいですね。

従来型のCeFiの課題とは?

ではDeFi(分散型金融)の説明の前に、CeFi(中央集権型金融)の課題は何かを洗い出してみましょう。

銀行に個人情報を持たれているという見えないリスクがある。
政府や金融機関は金融市場を意図的に操作できる。
人が介するため取引できる時間に制限がかかったり、送金時間が長かったり、取引手数料が高くなったりする。
世界には銀行口座を作れず金融サービスを受けられない人が17億人もいる。

ざっとこんなような課題があります。
中央集権であるため、中央に管理する人が当然必要になります。
しかし、人が介する分、人件費が嵩むので手数料が高くなりますし、
いつでも営業できるわけではないので取引時間に制限があったり、送金に時間がかかることになります。
また、誰にでも口座が持てるわけではなく、審査が必要になります。
それにより審査が通らず口座を持てない人が多くいます。日本ではイメージがつかない方も多いと思いますが、世界では17億人もの人が口座を持てず、おかげで仕事にもつきにくいという大きな課題を抱えています。
また、審査のために個人情報を銀行に提示する必要があるのも、普段我々が意識していないリスクになっています。

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DeFi(ディーファイ)の特徴とは?

DeFi(ディーファイ)の特徴は以下のようなものになります。

スマートコントラクトにより自動化され中央管理者がいない。(取引に人が介入しない)
誰でも利用できる。
個人情報を出す必要がないためプライバシーが守られる。
取引の透明性が高く、詐欺や不正を防ぐことができる。

ブロックチェーンの仕組みを使って管理者のいない分散型の仕組みにすることで、このようなメリットが生まれます。

DeFi(ディーファイ)でできることは?

既存の金融機関でも行われているような、様々な金融取引が可能です。
仮想通貨の送金、支払いやステーブルコインの発行。
また、借入、仮想通貨の預金や取引。
クラウドファンディングや保険など、様々な金融サービスの提供が行われています。

DeFi(ディーファイ)の具体的な事例

では具体的にはどのようなDeFiサービスが現在利用されているのでしょうか?
具体的な例をあげて説明していきましょう。

Uniswap(ユニスワップ)

Uniswap(ユニスワップ)とは、DEXと言われる仮想通貨の分散型取引所です。
例えば仮想通貨取引で有名なコインチェックやビットフライヤーは、コインチェックやビットフライヤーが中央管理者であり、彼らの管理のもとになりたっています。
しかし、Uniswapの場合は、分散型取引所(DEX)なので、管理者が存在しません。
Uniswap(ユニスワップ)について詳しく知りたい方はこちら

SushiSwap(スシスワップ)

SushiSwap(スシスワップ)とは、前述のUniswapをミーム(真似て)作ったDEXです。
現在も世界のDEXランキング10位前後にいる人気の仮想通貨取引所です。
Sushi(スシ)というキーワードから日本人が作ったのではというイメージがありますが、そのような情報は無いようです。
サービス内にSHOWYOU(醤油)、Onsen(温泉)、Kashi(貸し)などの謎の日本の単語がでてくるので、日本人にとっては面白さを感じてしまいます。

PancakeSwap(パンケーキスワップ)

可愛いキャラクターが特徴的なPancakeSwap(パンケーキスワップ)も、仮想通貨取引所・DEXの一つです。
取引手数料も安く、仮想通貨を預けることで利息としてCAKEトークンをもらえるなどメリットも多いです。

Compound(レンディングサービス)

Compoundはイーサリアムのブロックチェーン上に作られたレンディング(貸付)のプラットフォームです。
レンディングとは、お金などを貸すことですね。
Compoundでは仮想通貨を借りたり、貸したりすることが可能です。
しかし、貸し借りを行うにもかかわらず、DeFiの仕組みですから中央管理者がいないので、第三者が貸出の審査を行うことはせず、イーサリアムのスマートコントラクトによって自動で運営されています。

DeFi(ディーファイ)まとめ

今日は分散型金融のDeFiについて説明してきました。
いかがでしたでしょうか?
簡単にまとめると、DeFiはCeFiと異なり分散型のため、中央管理者がいません。
それによって、人が介在しないことによる取引の簡素化、スピードアップ、手数料を低く抑え、個人情報を保護できるようになります。
また、誰でも審査なく利用できるのも大きなメリットです。
しかし、もちろん、「DeFiがあるから従来型のCeFiはいらない」というわけではないと思います。
対面サービスによる安心感を求める世代や層は今の銀行や証券会社の窓口の方が間違いなく安心感があるでしょう。
今後はそういったメリット・デメリットを鑑みて徐々に棲み分けされていくのかなと思っています。
ではまた次回。

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