2017年総括 検索エンジン順位変動と動向
順位変動観測指標の説明についてはこちらhttps://www.irep.co.jp/press/whitepaper_sup/rank_introduction.html をご参照ください。
■ 2017年の総括 ■
■ 順位変動
2017年の上半期と下半期の順位変動を比較すると、モバイル検索・PC検索ともに上半期より下半期の方がモバイル検索で約6%、PC検索で約16%変動幅が大きくなっています。下半期の変動幅の方が大きい原因については不明ですが、特定の日から突然変動したのではなく、徐々に大きくなっていることから日々実施されているアルゴリズム改善の影響と推測します。
また2016年と比較すると年間平均変動幅は、モバイル検索・PC検索ともに約40%強大きくなっています。2016年9月にコアアルゴリズムにペンギンアップデートが統合されたタイミングから変動幅に変化が見られ、その状況が2017年も継続しています。
2017年2月と12月に実施された日本語検索のみが対象のアルゴリズムアップデートでは、いずれも観測している範囲内での影響はほとんどありませんでした。しかし、特定のWebサイトでは大幅な評価の低下が見られましたhttps://www.irep.co.jp/press/whitepaper/2017/20170214.html 。
業界別の順位変動においては、年間平均変動幅が最少の業界は旅行、最大の業界は金融でした。旅行業界と金融業界との年間平均変動幅の差は約28%です。2016年から比較すると順位変動が大きくなっていますが、日々の順位変動に一喜一憂するのではなく、ユーザーに有益なコンテンツを提供することが今後さらに重要になります。
■ 検索エンジンの動向
【検索品質を改善する様々な取組みを実施】
2017年、Google は検索結果に表示される情報の品質向上を目的とした様々な取組みを実施しました。フェイクニュースへの対策として、世界規模で4月に「ファクト チェックラベル」の導入https://blog.google/products/search/fact-check-now-available-google-search-and-news-around-world/ 、フィードバック機能の追加、アルゴリズムの改善https://webmaster-ja.googleblog.com/2017/04/our-latest-quality-improvements-search.html 、7月に品質評価者向けガイドラインの更新http://www.thesempost.com/updated-google-quality-rater-guidelines-international-search-results-conspiracy-theories/ が実施されています。
また日本語検索を対象にコンテンツの品質評価に関する大きなアップデートが2度行われました。2月に、Webサイトの品質評価方法の改善を実施しhttps://webmaster-ja.googleblog.com/2017/02/for-better-japanese-search-quality.html 、上位表示を主眼とした信頼性が低いコンテンツを提供するWebサイトへ対策を行いました。この対策によりオリジナルで高品質なコンテンツを持つWebサイトが上位表示されやすくなりました。12月には、医療や健康に関する検索結果を改善するアップデートhttps://webmaster-ja.googleblog.com/2017/12/for-more-reliable-health-search.html が行われ、医療従事者や専門家、医療機関等から提供されるような、より信頼性が高いコンテンツが上位表示されやすくなりました。
これらの対策により信頼性の低いWebサイトが上位表示されづらくなりましたが、まだ対策できていない分野も存在しています。Google は検索品質を改善するためユーザーからのフィードバックを求めており、今後も日々改善されるでしょう。
【モバイル ファースト インデックスの進展】
モバイル ファースト インデックス(以下、MFI)のロールアウトについては、具体的な導入スケジュールは発表されませんでした。Google は12月に、各Webサイトの準備状況を評価し、準備ができたWebサイトからMFIへ移行していく予定の旨発表https://webmaster-ja.googleblog.com/2017/12/getting-your-site-ready-for-mobile.html しました。また、ウェブマスター向けにMFI導入に向けて今後準備する方法を紹介しています。
2018年は、より多くのWebサイトがMFIの対象となるでしょう。
【検索結果の仕様変更を立て続けに実施】
Google は、米国で4月に採用管理サービス「 Google Hire 」を発表、6月には自然検索結果に表示される求人情報検索サービス「 Google for Jobs 」をリリースhttps://webmasters.googleblog.com/2017/06/connect-to-job-seekers-with-google.html し、求人領域のサービス展開を進めました(2017年12月31日時点では日本語未対応)。
※米Google モバイル検索(www.google.com)にて
「seo jobs」の検索結果でのGoogle for Jobs の表示例(2018年1月11日時点)(添付画像参照)
Google for Jobs 以外にも検索結果に様々な仕様変更が行われました。5月にモバイル画像検索で画像形式や色などで絞り込みができる機能を実装https://www.seroundtable.com/google-mobile-image-search-quick-filters-23818.html、8月にはレシピ、商品、動画等にバッジの表示を開始https://webmasters.googleblog.com/2017/08/badges-on-image-search-help-users-find.html 、12月には強調スニペットの画像数を増加や、関連する検索と関連するコンテンツへの導線を追加しhttps://www.blog.google/products/search/improving-search-and-discovery-google/ 、PC検索結果の説明文の文字数を増やす変更も行いました。また同じく12月にモバイル検索で表示要素が少ない検索結果のテストhttps://www.seroundtable.com/google-mobile-search-few-organic-results-24875.htmlhttps://forest.watch.impress.co.jp/docs/serial/yajiuma/1098301.htmlや画像検索のタグ機能 も報告されており、検索結果の仕様変更を立て続けに実施しています。これらの変更を通して、Google は関連性の高い情報をユーザーに提供するための改善を続けています。
※Googleモバイル検索(www.google.co.jp)にて「ボールペン」での画像検索結果(左)と、
「アルペンスキー」での検索結果(右)の表示例(2018年1月11日時点)(添付画像参照)
【日本語での音声アシスタントを本格導入】
Google は、音声アシスタント「 Google アシスタント 」の日本語版を2017年にリリースしました。それに伴い関連アプリや様々なデバイスへの導入が進んだ1年になりました。日本語版のGoogle アシスタント は、5月にAndroid スマートフォンが対応しhttps://japan.googleblog.com/2017/05/google-assistant.html 、8月にはiOS版が対応開始http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1708/27/news012.html しました。同じ音声アシスタントであるAppleのSiriや、AmazonのAlexa、MicrosoftのCortana、LINEのClovaと競合するサービスとなります。
※Google アシスタント の起動画面)(添付画像参照)
また10月には、Google アシスタント を搭載したスマートスピーカー「 Google Home 」が日本国内で販売を開始しましたhttps://japan.googleblog.com/2017/10/googlehome.html 。Googleアシスタント に対応したスマートフォンやスマートスピーカーが本格的に導入されたことで音声アシスタントによる音声検索が拡大しました。今後は、音声検索の需要が更に伸びることが予測されます。
■ 2017年検索エンジン順位変動状況は下記URL参照
https://www.irep.co.jp/press/whitepaper_sup/2018/20180131_2.html
2017年変動状況:モバイル版20位まで
2017年変動状況:モバイル版50位まで
2017年変動状況:PC版20位まで
2017年変動状況:PC版50位まで
モバイル・PCの変動状況比較(Google 検索20位まで)
https://www.irep.co.jp/press/whitepaper_sup/2018/20180131_2.html
■ 2017年 主な検索エンジン動向
https://www.irep.co.jp/press/whitepaper_sup/2018/20180131_3.html
■ 2017年の業界別変動状況
人材・旅行・小売/通販・不動産・メーカー・金融の、各業界別順位変動状況については下記URL参照
https://www.irep.co.jp/press/whitepaper_sup/2018/20180131_4.html
以上
■株式会社アイレップ について
アイレップは広告主のマーケティング成果を最大化するデジタルマーケティングエージェンシーです。国内圧倒的ナンバーワンのSEM領域に、データを起点とした新たな広告事業・ソリューション事業を加えることで、「ユーザーへの最適な情報流通により、国内外のクライアント企業の成果を最大化へと導くエージェンシー」の立場を確固たるものにしていきます。
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【上場市場】: 東京証券取引所市場第二部(証券コード:6534)