第五回「ロービジョン・ブラインド 川柳コンクール」 優秀賞発表のお知らせ

株式会社パリミキ(本社:東京都港区、代表取締役社長:澤田将広)は、2023年3月29日に「第五回ロービジョン・ブラインド 川柳コンクール」の優秀賞を発表いたしました。

このコンクールは、視覚障害に因んだテーマを、視覚障害当事者だけではなく、それぞれの視点で川柳にして社会全体で共感できることを目的としています。
応募総数3,356作品のなかから、次の作品が優秀賞に選ばれました。

☆【最優秀賞】

障害物歩きスマホもその一つ

獅子丸様 (見えにくさを感じている方部門)ブラインド

作者解説
点字ブロック上を歩いていて、歩きながらスマホを使っている人とぶつかることが有ります。これ、障害物になりますよね。

☆【見えにくさを感じている方部門賞】 

声かけをしてもらえた日晴れマーク

カトレーヌ様 ブラインド 

作者解説
周りからは、迷っていることがわかったのでしょう。「お手伝いしましょうか?」の声にホッとして、心が晴れやかになりました。

☆【メディカル・トレーナー部門賞】

ここまでか点字ブロックその先は?

がりぞー様 眼科スタッフ

作者解説
点字ブロックを辿って歩いてみると、途中から先がなくなっていたり、点字ブロックの上に路駐の車がいたりと点字ブロックを頼りに歩くには不安を感じました。

☆【サポーター部門賞】

ロービジョン気持ちはいつもハイビジョン

フーダ様 ご家族

作者解説
交通事故による後遺症に緑内障、白内障が併発し、極端に視野が狭くなった母ですが、いつも明るく前向きな姿を見て、ふと頭に浮かびました。

☆【日本眼科医会賞】

見えぬからよく見えるんです優しさが

きなこもち様 (見えにくさを感じている方部門) ロービジョン

作者解説
不自由な生活の中だからこそ、人の優しさに触れる機会も多いのではないかと思い、詠みました。

☆【NEXT VISION賞】

雨音に耳を澄ませば色がある

祥雪 様 (サポーター部門)一般の方

作者解説
物には色があるように、よく聞けば、音や声にも、それぞれ色があります。

☆【特別賞】

君の目になって世界が広がった

すぎうめ様 (サポーター部門)ご家族

作者解説
盲人の夫との外出。街の様子、道端の花や木々の様子、・・・足下や頭の上にも注意して、・・・夫にいろいろな事柄を伝えたいと苦心しているうちに、私自身の見える世界も広がったように思う。

◎総評 八木健審査委員長

今年度は、日本眼科医会様がご後援くださることになり、「日本眼科医会賞」が新設されました。また、ご協力くださる団体も、これまでより二十以上増えました。
俳句も川柳も、コンクールは巷に溢れていますが、コンクールの目的が明確で社会的意義の大きいものは少ないように思います。この「ロービジョン・ブラインド川柳コンクール」は、全く新しい挑戦であり、その試みが着実に理解され、多くの皆様にご協力いただいているのは、本当に有難く嬉しいことです。
今年は、次のような言葉が作品に特に多くみられました。「歩きスマホ」「セルフレジ」「タッチパネル」。どれも機器にまつわるものです。そして、どれも人との直接的なつながりを薄弱にしてしまうものばかりです。
便利で処理速度の速い機器が増えたことで、世の中が豊かになっているように錯覚しそうですが、逆に不便、複雑で、人に冷たい社会になっていっているような気がしてなりません。
このコンクールは、見えにくさのある方のためだけでなく、全ての人にとって心豊かで安全な社会とは何かを考えるきっかけになってくれる、きわめて貴重な存在です。

【審査委員長】八木 健氏 プロフィール

元NHKアナウンサー
NHK「俳句王国」司会10年
元『川柳マガジン』選者
元愛媛新聞月刊誌『アクリート』川柳欄選者
現在
日本農業新聞川柳欄選者
月刊俳句総合誌『俳壇』選者
愛媛CATV『八木健の川柳天国』主宰
愛媛CATV『八木健の俳句遊遊』主宰
滑稽俳句協会会長
俳句美術館館長
浪曲・虎造節保存会創立名誉会長
著書
『八木健の川柳アート』
『俳句 人生でいちばんいい句が詠める本』
『滑稽俳句集』
『平成の滑稽俳句』
『すらすら俳句術』
『教師のための俳句読本』
『海外俳句入門』他

◆会社概要
会社名:株式会社 パリミキ
設立:2009年1月15日
代表者:代表取締役社長 澤田 将広
資本金:1億円
事業内容:眼鏡およびその関連商品を主に取り扱う眼鏡専門店チェーン
URL: https://www.paris-miki.co.jp/
【本件に関するお問い合わせ先】
 ロービジョン・ブラインド川柳コンクール事務局 メール:lv-senryu@paris-miki.jp


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