手術用縫合糸の世界市場-2023年~2030年
株式会社グローバルインフォメーション(所在地:神奈川県川崎市、代表者:樋口 荘祐、証券コード:東証スタンダード 4171)は、市場調査レポート「手術用縫合糸の世界市場-2023年~2030年」(DataM Intelligence)の販売を8月25日より開始しました。
市場概要
世界の手術用縫合糸市場は2022年に43億米ドルに達し、2030年には69億米ドルに達するなど、有利な成長が予測されています。世界の手術用縫合糸市場は、予測期間(2023~2030年)にCAGR 6.2%を示すと予測されています。
外科用縫合糸は、損傷後に血管を結紮し、損傷した組織を修復するために使用される医療用のストランドまたは糸です。絹などの天然繊維やナイロン、ポリエステルなどの合成繊維が使用されます。比類のない引張強度、柔軟性、無菌性、結び目の安全性を備えています。
手術に応じて、さまざまなサイズ、種類、形状、糸の材質を簡単に利用できます。現在、複数のメーカーが合成モノフィラメントのポリジオキサノン縫合糸(PDS)を提供しており、軟組織創傷の治療や小児心臓手術時の腹部閉鎖に広く使用されています。
市場力学
手術件数の増加が市場成長を牽引
患者の手術件数の増加に伴い、医療業界における手術用縫合糸の需要も増加しています。ヘルスケア事業が改善された結果、治療アプローチの改良が進み、市場成長が促進される可能性が高いです。
例えば、NLMによると、世界全体では毎年、米国で約4,000万~5,000万件、欧州で約2,000万件の大手術が行われています。これらの患者のうち1~4%が死亡し、最大15%が重度の術後罹患を経験し、5~15%が30日以内に再入院すると予想されています。世界の年間死亡率は約800万人で、大手術は心臓血管疾患や脳卒中、がん、事故などの上位死因に匹敵します。
最先端技術の導入が市場成長を牽引
高度な外科治療に対する意識の高まりにより、市場参加者は研究開発に重点を置き、新しく革新的な商品を市場に導入する必要に迫られています。さらに、新しく改良された自動縫合糸の流入が増えているため、世界中の外科医の間でこれらの装置に対する嗜好が高まっています。
例えば、2021年03月03日、Origami Surgicalは、外科医が個々のロボット支援縫合要件に適応した追加のStitchKitデバイスを使用できるようにする、次の技術プラットフォームの承認を発表しました。この新プラットフォームは、1台のStitchKit装置で、様々な吸収性・非吸収性縫合材料を提供します。その結果、前述の要因が市場拡大に寄与しています。
手術用縫合糸の副作用が市場成長の妨げになる
手術用縫合糸は皮膚や組織に刺し傷を作るため、感染のリスクが高まる可能性があります。縫合部位から細菌が体内に侵入し、局所感染や全身感染を引き起こす可能性があります。このリスクを最小限に抑えるためには、適切な滅菌手技と術後のケアが重要です。
縫合糸に対してアレルギー反応や炎症反応を起こす人もいます。これは発赤、腫脹、疼痛、創傷治癒の遅延につながる可能性があります。過敏症であることが分かっている人には、代替材料から作られた縫合糸を使用するか、吸収性縫合糸を選択する必要があるかもしれません。このように、手術用縫合糸の影響は市場成長の妨げとなります。
COVID-19影響分析
COVID-19の蔓延を防ぐために世界中で一般外科手術の稼働時間が制限されているため、パンデミックは手術用縫合糸分野に悪影響を及ぼしています。さらに、重要なスタッフの不足により、世界中のさまざまな病院で複数の診療科が閉鎖されたため、COVID-19以外の患者に勧められる手術の数が減少しました。
さらに、COVID-19患者は、自分の治療に重要な資源を投入するために急ぐことが予想されます。この結果、世界中の人々が選択的治療の延期を余儀なくされています。さらに、一般外科手術の減少は手術用縫合糸の市場にも悪影響を及ぼしています。
ロシア・ウクライナ紛争の影響分析
ロシアとウクライナの紛争は、この地域の主要市場プレーヤーの数が少ないことから、世界の手術用縫合糸市場に与える影響は中程度と推定されます。しかし、原材料の輸出入の影響は、予測期間中、世界の手術用縫合糸市場の成長にほとんど影響を与えないと予想されます。
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