専門家が教える自粛中に乱れた、子どもの生活習慣、勉強習慣を戻す方法

10万部の人気シリーズが今再び注目されるわけ

ようやく学校が再開されはじめ、うれしい反面「自粛で生活習慣が乱れたけど大丈夫だろうか」「勉強は大丈夫だろうか」と心配している親御さんも多いのではないでしょうか。
そこで今回、22人の各専門家が子育てに必要なことを語った10万部を超える人気シリーズ『10歳までの子育ての教科書』の中から「生活習慣」と「勉強習慣」を戻すために必要なことを紹介します。

子どもに気持ちよく起きてもらう魔法のひと言

生活習慣を整えるために大切なのが、規則正しい睡眠です。自粛中で遅寝遅起きになって乱れた生活習慣を早く整えないと、睡眠不足で授業中の集中力が低下する、情緒が不安定になるなど、子どもに悪影響を及ぼしかねません。

東京ベイ・浦安市川医療センターCEOで小児神経科医の神山潤先生は「いきなり無理に寝かしつけることは難しい。夜ふかし朝寝坊の悪い流れを断ち切るには、まず、早朝に無理やりにでも起こすことが大切だ」といいます。
でもなかなか起きないと、起こす方もしんどいですよね。
そこで朝、できるだけ気持ちよく子どもに起きてもらうためのポイントがあります。

寝る前に「〇時に起こす」と言っておいて、実際に〇時に起こすのです。

神山先生によると、〇時に起こすと言っておくと、コルチコステロイドという朝目覚めるときのストレスを軽減してくれるホルモンの分泌を促す物質が、起床の数時間前に増えるといいます。
 
そして、早く起きたらカーテンを開け、しっかりと朝日を浴び、よく噛んで朝ご飯を食べる。そういった朝の行動によって、夜、しっかりと眠気が襲ってきて、早寝早起きへとつながっていくのです。
 

勉強習慣をつけさせるための7つの法則

生活習慣とともに、心配なのが勉強習慣。登校再開するとはいえ、授業時間などが限られているなど、まだまだ家庭学習が、大きなウエイトを占めそうです。日本の行動科学(分析)の第一人者である石田淳氏は、「勉強習慣を作る法則」として次の7つを挙げています。

1.子どもが勉強したくなる環境を作る
テレビをリビングだけに置いたり、ゲームを箱にしまったり勉強に向かいやすい環境を作りましょう。

2.「ちゃんと勉強しなさい」はNG
「ちゃんと勉強しなさい」ではなく「30分間勉強しなさい」と何をどうすればいいのかをはっきり言う

3.ご褒美が習慣を作る
「30分勉強したら、スタンプ1個。10個たまったらゲームの時間を10分延長」といったご褒美を用意しましょう。3カ月続ければ、勉強が習慣になってご褒美がなくても、机に向かうようになります。

4.怒ったり、否定する必要はない
「〇〇しちゃダメ」は有効ですが「ダメねえ」「どうしようもない」と人間性を否定したり、感情で怒ったりすると、行動する気力を子どもから奪うだけです。

5.小さなゴールを積み重ねる
ドリルを1ページこなしただけでも「よくやったね」と声をかけて、子どもに勉強する喜びをたくさん与える

6.ほめ言葉は「よくできたね」「ありがとう」

7.結果ではなく、プロセスを評価する
結果は二の次。評価すべきは、子供が「勉強した」という行動です。「よくやったね。これからもっとよくなるよ」と勉強したこと自体を評価してあげましょう。

まだまだ「いつも通りの生活」に戻るのは難しいかもしれませんが、むしろ今は、きちんと生活習慣を身に着けたり、家での勉強習慣をつけたりするチャンスとも言えます。
子どもたちの未来のためにも、この時期にぜひ一度、試してみてください。


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