中・高校生向け分析機器体験実習 「JAIMA サマーサイエンススクール2022」を日本科学未来館で実施

~分析機器の実習体験を通じた科学技術教育支援~

一般社団法人日本分析機器工業会(JAIMA、所在地:〒101-0054 東京都千代田区神田錦町2-5-16、会長:中本 晃/株式会社島津製作所 相談役)は、中・高校生向け分析機器体験実習「JAIMA サマーサイエンススクール2022」を2022年7月22日(金)に日本科学未来館で開催しました。

「JAIMA サマーサイエンススクール」とは

首都圏および関西圏の中・高校生を対象に、参加した皆様に実際に分析機器を操作体験してもらうことで、様々な産業を支える基盤となっている分析機器および技術についての理解を深め、科学技術への関心を高めてもらうことを目的としたものです。2011年5月に開催された「ICAS 2011 公開講座」をきっかけに、JAIMA技術委員会の企画として2012年より開催しています。
昨年はCOVID-19影響下、オンライン開催となり、参加校・人数も限定されたイベントになりましたが、今年開催の「JAIMA サマーサイエンススクール2022」は3年ぶりに日本科学未来館での現地開催となり、2012年開始から10周年に当たります。(2020年はCOVID-19影響のため、開催中止)

開催当日の様子

JAIMA会員から構成される技術委員会の各協力企業など13社により15機種の分析機器を稼働させ、今年は関東圏24名、関西圏から9名の計33名の参加があり、参加者を2名の小グループに分け(1グループのみ3名)、グループごとに1機種の装置を1時間ずつ、計3機種の装置の概要説明、操作体験実習を行いました。実習は、参加者の皆様が主体的に考え、装置を自ら操作することに主眼を置いて進められ、久しぶりの対面実習となり、とても楽しそうに、そして真剣に取り組む姿が印象的でした。
集合対面での開催を安心して実施するための感染対策・検査および検査方法の教育を兼ねて、抗原検査キットを配布して希望者にセルフ検査の体験機会を提供し、検査キットメーカーである富士フィルム株式会社様より検査方法に関する講演をいただき、検査への理解も深めることができました。
また、実習の冒頭に東京都立大学 河西奈保子 教授より『「分析化学」を研究する ~ナノワイヤーによるセンシング」をご講演をいただきました。“大学で学ぶ”ということについて先生のご研究を通して分かり易く、また、中・高校生にとって良い刺激となるように高度な内容も取り入れてくださり、とても興味深い内容でした。

今後の展望

近年、日本国内においてもSTEAM(Science(科学)/Technology(技術)/Engineering(工業)/Arts(教養・創造性)/Mathematics(数学))教育が注目されています。
当工業会では科学や分析機器の面白さをお伝えすることを目的に、今後もサマーサイエンススクールをはじめとする中・高校生向けイベントの開催を検討してまいります。

実施概要、参加協力企業等は以下の通りです。

実施団体

主催:一般社団法人日本分析機器工業会

実施概要

日時  :2022年7月22日(金)12:10~17:00
場所  :日本科学未来館(7階 水星、金星、火星、土星、天王星、ロビー(1))
参加人数:33名

協力企業名:使用装置

アークレイ株式会社       :唾液検査用装置
アジレント・テクノロジー株式会社:フーリエ変換赤外分光光度計・
                 マイクロチップ電気泳動装置
京都電子工業株式会社      :電位差自動滴定装置
光明理化学工業株式会社     :水質用検知管
株式会社島津製作所       :テクスチャーアナライザ
東亜ディーケーケー株式会社   :イオンクロマトグラフ
日本電子株式会社        :卓上走査電子顕微鏡・蛍光X線分析装置
日本分光株式会社        :紫外可視分光光度計
株式会社日立ハイテク      :卓上走査電子顕微鏡
株式会社日立ハイテクサイエンス :ハンドヘルド蛍光X線分析装置
富士フィルム株式会社      :COVID-19抗原検査キットならびに
                 その読取り装置
株式会社堀場アドバンテスドテクノ:コンパクト水質計
株式会社堀場テクノサービス   :蛍光吸光分光装置

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