スイスを代表する劇作家 フリードリヒ・デュレンマット オフィスコットーネプロデュース『加担者』上演決定 カンフェティでチケット発売

50年経った今でも色褪せない戯曲は私たちの心にどう突き刺さるか!

有限会社オフィスコットーネ(東京都世田谷区)主催、オフィスコットーネプロデュース『加担者』が2022年8月26日 (金) ~2022年9月5日 (月)に駅前劇場(東京都世田谷区)にて上演されます。
チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて7月1日(金)10:00より一般発売開始です。

2011年の福島第一原子力発電所事故が今だに癒えない私たち日本人にこの作品は、どのように映るのでしょうか?
デュレンマットは「科学者が今日の世界でどのような行動をとるべきか?」という問いを容赦なく観客へ向かって投げかけてきます。この複雑化した現代においてどう行動すれば良かったのか?
その迷宮の出口を見つけ、この負の連鎖からいかにして脱するかは、私たち自身がこれから考えるべきことなのでしょう。

カンフェティにて7月1日(金)10:00よりチケット一般発売開始
http://www.confetti-web.com/katansya

公式ホームページ
http://www5d.biglobe.ne.jp/~cottone/DerMitmacher/index.html

生きている限り私たちは、すべてのことに加担している

1973年に書かれた『加担者』はデュレンマットの代表作『物理学者たち』(1961年執筆)の続編と言える作品です。
冷戦時代の核開発における科学者の責任を描いた『物理学者たち』のテーマをさらに1歩踏み込んで書かれた戯曲――。
グローバル化・複雑化していく現代においては、「科学者のモラルの欠如」のみならず、私たちすべての人間が無意識のうちに加担しているということを描いています。

2021年2月にジャン=ポール・サルトル作『墓場なき死者』、5月にカレル・チャペック作『母MATKA』を演出し、好評を得た稲葉賀恵がこの作品に挑みます!

<STORY>
大学で生物学の研究をしていたドクは、高額報酬を提示され民間企業に移籍する。
しばらくは豪勢な生活を謳歌していたが、経済危機により失業。とりあえずタクシー運転手で身をたてていたが、
マフィアのボスに拾われ、元生物学者のドクのアイディアでマフィアが暗殺した死体を地下室で溶解するビジネスを始める。
そんなある日、ドクはバーで偶然アンという女性と出会い愛し合うようになる。そこにかつての息子も訪れ、事態は思わぬ方向へ動いていく・・・。
元生物学者ドク、彼を取り巻くすべての登場人物が複雑に絡み合い、時間軸が前後しながらスリリングに展開していく。

プロフィール

【作家】フリードリヒ・デュレンマット 1921年1月5日- 1990年12月14日69歳没
スイスの劇作家、推理作家、エッセイスト、画家。マックス・フリッシュとともに戦後スイスを代表する劇作家であり、特にグロテスクな誇張表現を用いて現代社会の矛盾や行き詰まりを描いた喜劇的作品によって名声を確立した。代表作として、『天使がバビロンにやってきた』(1950年)、『老貴婦人の訪問』(1958年)、『物理学者たち』(1961年)など。

【翻訳家】増本浩子(ますもとひろこ)
神戸大学大学院人文学研究科教授。専門はドイツとスイスの現代文学・文化論。著書に『フリードリヒ・デュレンマットの喜劇』、『ナチスと闘った劇場―精神的国土防衛とチューリヒ劇場の「伝説」』(共著)、共訳書に『ブレヒト 私の愛人』(ベアラウ)、『ハルムスの世界』(ハルムス)、『デュレンマット戯曲集』全3巻『犬の心臓・運命の卵』(ブルガーコフ)など。

【演出】稲葉賀恵(いなばかえ)
2008年文学座附属演劇研究所入所。48 期生。13 年文学座座員昇格。13 年文学座アトリエの会『十字軍』で演出デビュー。近年演出作品に日生劇場ピロティ・リーディング『マリアナ・ピネーダ』 (14 年)、シアタートラムネクスト・ジェネレーション 『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』(15 年)、文学座アトリエの会『野鴨』(16 年)、東映ビデオ『野良女』(17 年)、おふぃす 3○○『川を渡る夏』(17 年)、新国立劇場『誤解』(18 年)兵庫県立ピッコロ劇団「ブルーストッキングの女たち」(19 年)など多数。オフィスコットーネでは、2021 年 2 月サルトル作「墓場なき死者」、同年 5月カレル・チャペック作「母 MATKA」の演出を手掛ける。

『墓場なき死者』は第14回小田島雄志・翻訳戯曲賞を受賞。
『母 MATKA』は第29回読売演劇大賞 優秀スタッフ賞を受賞。

公演概要

オフィスコットーネプロデュース『加担者』
公演期間:2022年8月26日 (金) ~2022年9月5日 (月)
会場:駅前劇場(東京都世田谷区北沢2-11-8TAROビル3F)

作:フリードリヒ・デュレンマット
翻訳:増本浩子
演出:稲葉賀恵(文学座)
プロデューサー:綿貫凜

■出演者
小須田康人
外山誠二
山本亨
月船さらら
三津谷亮
大原康裕(文学座)
内田健介
伊藤公一
喜田裕也

■スタッフ
美術:伊藤雅子
照明:阪口美和
音響:青木タクヘイ(ステージオフィス)
衣裳:石川俊一
舞台監督:安田美知子
演出助手:田丸一宏
ドラマトゥルク:前原拓也
宣伝美術:郡司龍彦
宣伝写真:宮本雅通
Web製作:木村友彦
著作権代理:シアターライツ
制作デスク:津吹由美子
制作:遠藤 唯(ViStar)
制作協力:J-Stage Navi

■公演スケジュール
8月26日(金) 19:00◎
8月27日(土) 14:00
8月28日(日) 14:00★
8月29日(月) 19:00★
8月30日(火) 14:00 / 19:00★
8月31日(水) 14:00
9月01日(木) 14:00★
9月02日(金) 19:00
9月03日(土) 14:00 / 18:00
9月04日(日) 14:00
9月05日(月) 14:00
※開場は開演の30分前 / 受付開始は開演の45分前

◎:プレビュー
★:アフタートークあり

【アフタートークゲスト登壇者決定!】
『加担者』演出の稲葉賀恵さんとゲスト登壇者のアフタートークをお楽しみに。
・8月28日(日)14時 岩切正一郎さん(翻訳家)
・8月29日(月)19時 五戸真理枝さん(演出家・文学座所属)
・8月30日(火)19時 ノゾエ征爾さん(脚本家・演出家・俳優・劇団はえぎわ主宰)
・9月1日(木)14時 『加担者』出演者
9月1日を除くすべての回に演出家の稲葉賀恵さんとプロデューサーの綿貫 凜さんも登壇します。

■チケット料金
◎プレビュー:4500円
一般:5200円
シード(U25歳):3500円
高校生以下:1000円
(全席指定・税込/前売当日共)

※シード、高校生以下はオフィスコットーネのみの取り扱い。
受付にて年齢確認あり。枚数限定販売。

主催:有限会社オフィスコットーネ
後援:在日スイス大使館
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
協力:エンパシィ/クリオネ/krei inc./文学座/UAM/ワタナベエンターテインメント/(50音順)

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