「エコテックス® スタンダード100」認証 リサイクル素材に関する規定が加わりました

「リサイクル素材」にも安心・安全を

一般財団法人ニッセンケン品質評価センター

エコテックス®国際共同体でも、かねてよりリサイクル原料の安定性・安全性について検討されてきましたが、リサイクル素材への安全性証明の需要が急速に高まってきた背景も受け、このたびエコテックス®スタンダード100におけるリサイクル素材・製品の認証規定が明確化されました。

1. 「リサイクル」素材として認証書に記載可能となる対象

 ー 素材成分の20%以上がリサイクルされたものであること
 ー 本来の使用目的を果たした後、もしくは製造工程で本来廃棄されていたものが、機械的もしくは化学的に加工されて新たに活用できる素材・製品となったものであること

※以下のような場合はリサイクルとして認められません。
 ・材料がさらなる加工なしに再利用されるもの
 ・製品製造と同じ工程内で発生した材料の再加工品、再粉砕品、スクラップ等  
  例)落ちワタの再利用など

2. トレーサビリティ確認の必要性

リサイクル品を提供する会社でのリサイクル原料が、実際に販売されているリサイクル原料全体と矛盾を生じているという事案があったため、リサイクル原料の購入経路の追跡が可能であること 必須となります。
 ー 「リサイクルの原料」、「含有量・割合」の明確化
 ー リサイクルに関する「外部認証」などを通じた証明書などの提示

【エコテックス®スタンダード100 リサイクル認証 概要】

■名称 : エコテックス®スタンダード100 リサイクル認証
■認証対象 : 上記、エコテックス®におけるリサイクルとして定義づけられた素材・製品
■対象付属書 : Annex4、一部Annex6も対応 
 ※ 内容によりAnnex4、6/製品クラスに制約がある場合がございます 
■製品クラス : Ⅰ-Ⅳ
■認証取得費用 : 認証登録費12万円+税、分析試験費、訪問監査費 等 
 ※ 現在認証取得をしている製品の一部がリサイクル素材の場合、本体認証と、リサイクル認証と分割され、その場合、本体認証費用に加え、分割されるリサイクル認証費が必要となります。
  分割認証分(リサイクル素材)費用:認証登録費用(6万円+税)+内容に沿った分析試験
■分析試験 : 年1回もしくは2回。内容により年2回の試験実施が必要となります。
 ※ 2回目はリサイクル原料の安定性を確認するための分析試験

■認証タグ : 認証を取得すると特別なリサイクル認証タグの利用が可能となります。

リサイクル認証タグ

 エコテックス®スタンダード100 規格書 5.6リサイクル素材に関する要求事項(P.10)でも、本内容についてご確認いただけます。

https://oeko-tex-japan.com/pdf/STANDARD_100_by_OEKO-TEX_R_Standard_ja_2021.pdf
https://oeko-tex-japan.com/pdf/STANDARD_100_by_OEKO-TEX_R_Standard_ja_2021.pdf

 ニッセンケン ライフ アンド ヘルス事業本部 エコテックス®事業所は、安定性・安全性への課題が多い リサイクル素材においても、エコテックス®スタンダード100の有害化学物質に対する安全性の確認手法を活かし、持続可能な未来への取り組みの一環として、尽力してまいります。

【本件に関するお問い合わせ】
一般財団法人ニッセンケン品質評価センター
ライフ アンド ヘルス事業本部 エコテックス®事業所
〒124-0012 東京都葛飾区立石4-2-8 
Tel:03-5875-6055  E-mail:oeko-tex@nissenken.or.jp 
エコテックスⓇ日本公式サイト:http://oeko-tex-japan.com/