日本オラクル、「Oracle Enterprise Manager 11g」を提供開始
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区北青山、代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄)は、最新の統合IT管理基盤「Oracle Enterprise Manager 11g」を本日より提供開始します。
業界で最も包括的なビジネス主導のIT管理機能を提供する「Oracle Enterprise Manager 11g」は、統合されたIT管理のアプローチにより、企業の事業スピード向上と生産性の最大化を支援します。
◆「Oracle Enterprise Manager 11g」概要:
ビジネス主導のアプリケーション管理 - ITの業務優先事項に対してより迅速な応答を可能にし、ユーザー体験およびトランザクションの主要な指標を監視することで、さらなるビジネス価値を提供します。
「Oracle Enterprise Manager 11g」は、企業の情報システムを構成する、アプリケーションからディスク(Application to Disk)までの統合された管理を実現します。 - パッケージ化したアプリケーションからミドルウェア、データベース、オペレーティング・システム、仮想化、ハードウェアまで、企業のITに必要な積層(スタック)各々のレイヤーで複数のツールを用いることなく管理を簡素化し、IT投資の価値を最大化します。
統合されたシステム管理およびサポート - オラクルのサポートおよび広域なオラクルのコミュニティとの知識(ナレッジ)共有により、ITがこれまで以上にプロアクティブ*になり、ユーザーの満足度と生産性をより高め、効率のよいIT運用を実現します。
*課題、問題が起きてから対応するのではなく、これらを予測し、予防の措置をとること等
◆ビジネス主導のアプリケーション管理:さらなるビジネス価値を提供
「Oracle Enterprise Manager 11g」は、企業ユーザーの体験、ビジネストランザクション、アプリケーションの連携を直接的に監視、管理することで、ITに徹底したビジネス視点をもたらします。
「Oracle Enterprise Manager 11g」は下記の機能により、業務生産性の改善を実現し、ビジネスの革新および成長に向けたITを支援します。
・ユーザー体験管理:「Oracle Enterprise Manager 11g」の主要な機能である「Oracle Real User Experience Insight」の最新版であるバージョン6.5では、実業務および統合的業務、オラクルの「Siebel CRM」、「Oracle E-Business Suite」およびJavaベースのアプリケーションの動作状況と稼働統計に単一のコンソールからアクセス可能にします。
・ビジネストランザクション管理:「Oracle Enterprise Manager 11g」は、ビジネスコンテンツを含むトランザクションの自動検知、長期間のトランザクションなど異なるIT層やアプリケーションにわたる処理中のトランザクションにおけるエンド・ツー・エンド-網羅的な可視化を実現します。業務への影響を測る重要なコンテキストの提供とプロアクティブな解決処理を実現します。
・ビジネス・サービス管理:「Oracle Enterprise Manager 11g」は、包括的なサービスダッシュボードが請求、発送などビジネス・サービスを自動検知し、サービス導入の深い理解によるエンド・ツー・エンドなパフォーマンス解析および診断を提供します。
◆アプリケーションからディスクまでの統合された管理、一元化した管理環境、ROIの改善を実現
「Oracle Enterprise Manager 11g」は、「Oracle Applications」、「Oracle Fusion Middleware」、「Oracle Database」、「Oracle Solaris」、「Oracle Enterprise Linux」、「Oracle VM」、オラクルの「Sun Servers」を管理するツールを含む、完全なオラクル・スタックの管理を実現します。ITが迅速に根本的原因を検知し、その多くの場合、自動で解決します。
さらに、これらの機能によって複数のポイントツールを使用する必要がなくなり、シンプルな管理環境を実現し、お客様がより早くIT投資の回収ができるよう支援します。
「Oracle Enterprise Manager 11g」の主な特長
・包括的なミドルウェア管理:「Oracle Enterprise Manager 11g」では、完全な構成管理と大規模な「Oracle SOA Suite」や「Oracle WebLogic Server」環境のプロビジョニングを含む、拡張した「Oracle Fusion Middleware 11g」の管理のサポートを提供します。「Oracle WebLogic Server」は“アプリケーション・グリッド”環境、またはプライベート・クラウドの基盤として多く使用されています。「Oracle Enterprise Manager 11g」はこのような展開に向けた管理およびプロビジョニングを大幅に簡素化します。
・新しいデータベース管理機能:「Oracle Enterprise Manager 11g」は、データ圧縮、変更検知、分割、診断、チューニングなど「Oracle Database 11g Release 2」の完全なサポートを提供します。「Oracle Exadata」に対するSQL監視や「Oracle Exadata Version 2」向けI/Oリソース管理機能も搭載します。
・広範なハードウェア、仮想化、オペレーティング・システム管理:「Oracle Enterprise Manager 11g」は、サンのハードウェアおよび「Oracle Solaris」の管理向けの「Oracle Enterprise Manager Ops Center」は、「Oracle VM for SPARC」(以前はLogical DomainsまたはLDomsとして知られていました)、「Solaris Containers」を含む、サンの物理環境および仮想化環境のライフサイクル全域に対応し、顧客がサンのシステムを最大活用できるようにします。
・アプリケーション品質管理:「Oracle Enterprise Manager 11g」製品ファミリーの一つである新版「Oracle Application Testing Suite Release 9.1」は、実際のユーザー行動に基づきテストスクリプトの作成を自動化します。パフォーマンス障害を発見するため負荷テスト中のミドルウェア診断へのアクセスを実現します。「Oracle ADF」に基づいたアプリケーションテストを簡素化する新しいテスト・アクセラレーターを提供します。「Oracle E-Business Suite R12」アプリケーション向けに、テスト作業を軽減する新しいテスト・スターターキットを提供します。
◆統合したシステム管理およびサポート;よりプロアクティブなITを実現
「Oracle Enterprise Manager 11g」のコンソールとオラクルのサポートサービス「Oracle Support Services」との統合は、重要な業務システムにおいて、よりプロアクティブな管理を実現します。
新しいコンポーネント
・スマートな構成管理:整合性を保つための、完全な構成ライフサイクル管理およびリアルタイムな変更反映の検知を提供します。何百万の顧客構成を同時に分析し、IT担当者にリアルタイムで潜在的障害を通知します。
・ワークフローの自動化:IT環境全体向けにパッチの抽出、検証、適応を実現し、レコメンデーションや修復を実装するためのリスクおよび作業の低減をITによって支援します。
・コミュニティベースのコンソール:ITコミュニティの他メンバーとのベストプラクティスの共有および情報交換を促進します。
フォレスター・リサーチ社が2010年2月に発行した『Market Projections For 2010: IT Management Software』においては「ITサービスの品質を保ちながらコスト最適化を図るため、ITは企業内の単なる事業部別コストセンターではなく、ITエンタープライズとして個別の企業体として機能する必要があります。これらの新しい取り組みは、限定された戦略的技術ではなく、グローバル・ビジネス規模での意思決定を支援する情報を必要とします。その結果、IT管理ソフトウェア市場は完全な業務利用から、より戦略的なビジネス利用への変革が求められています」と述べられています。
参考資料
・「Oracle Enterprise Manager 11g」
http://www.oracle.com/us/products/enterprise-manager/index.html
・「Oracle Enterprise Manager」マイクロサイト
http://www.oracle.com/oms/enterprisemanager11g/index.html?src=6811178&Act=75
■本件に関するお問い合わせ先
日本オラクル株式会社 広報室 玉川
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プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press/
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