近畿大学文芸学部生が社会課題を学べるアナログゲームを考案 誰でも遊べるように素材やルール書をWEBサイトで一般公開予定
近畿大学文芸学部(大阪府東大阪市)文化デザイン学科の学生が、「プロデュース学特論Ⅲ」の講義の一環として、遊びを通して社会課題について学ぶことができる、SDGsをテーマにした4種類のアナログゲーム(遊び)を企画・考案しました。令和7年(2025年)1月20日(月)の講義で、考案した遊びを学生自身が実際に体験し合う「遊びの体験」を行います。なお、考案した遊びは、誰でも自由に遊んでもらえるように、後日、WEBサイト上で一般公開する予定です。
【本件のポイント】
●文芸学部生がSDGs17の目標の中から4項目を選定し、それらと「遊び」を組み合わせたアナログゲームを考案
●プレーヤーが遊びを通して社会課題を身近に感じ、自分事化してもらうことをめざす
●考案した遊びは、ダウンロードして誰でも遊べるようにWEBサイトで一般公開予定
【本件の内容】
文芸学部文化デザイン学科の講義「プロデュース学特論Ⅲ」では、「"遊び"を作ることができる大人になろう!」をテーマに掲げ、学生が社会課題に目を向け、問題提起や問題解決のきっかけとなるようなアナログゲームを企画・考案します。学生はこの講義を通じて、さまざまなプロジェクトのプロデュースのためには、技術や経験だけでなく、「遊び心」を散りばめることが重要で、それが興味のない人にも関心を持ってもらえる仕掛けとなることを学びます。
講義を受講する学生は、事前に近畿大学生を対象に行ったSDGs17の目標に関するアンケート調査で、関心が高かった4項目(下に記載)にちなんだ4種類の遊びを考案しました。5~6人ずつの4チームに分かれて、自分たちと同世代の若者がどうすれば社会課題について自分事化できるかを考えながら、遊びの内容やルールを作り上げました。
令和7年(2025年)1月20日(月)の講義で、各チームが考案した遊びを学生たち自身が体験し合い、内容や面白さ、改善点などを検証します。検証結果をもとに各チームで改善を行い、誰もが自由に遊べるように、ゲームの素材やルール書をWEBサイトで1月下旬に公開予定です。
【授業概要】
日時 :令和7年(2025年)1月20日(月)13:15~14:45
場所 :近畿大学東大阪キャンパス A館1階101教室
(大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
講義 :「プロデュース学特論Ⅲ」(担当教員:非常勤講師 藤田ツキト)
参加予定:文芸学部文化デザイン学科学生 22名
※後日、株式会社シカトキノコホームページでゲームの素材やルール書を公開します。(1月下旬掲載予定)
https://shikatokinoko.co.jp/
【学生考案の遊び】
(1)あつまれ金欠!~君はどう乗り越える!?~
SDGs目標1 貧困をなくそう
内容:大富豪をベースにして楽しく学び、意見交流ができるカードゲーム。学生あるあるの金欠状況が記されたカードを用いて、その状況にどう対応するかアイデアを出し合い、手札を早く無くした人が勝ちです。
(2)平等オセロ
SDGs目標10 人や国の不平等をなくそう
内容:通常は勝敗が決まるオセロを、それぞれの色が同じ数ずつあるほど良いというルールに変更した、対決しない新感覚4色オセロ。協力してゴールすることで平等であることの難しさと、自分自身の立ち回り方を把握できます。
(3)作ろう!住みやすい町
SDGs目標11 住み続けられるまちづくりを
内容:協力型の町育成カードゲーム。プレーヤーは町の住人として、次々に起こる問題やイベントをクリアし、みんなで住みたくなる町を作っていきます。
(4)ぴったりクッキング
SDGs目標12 つくる責任つかう責任
内容:料理を作るカードゲーム。カードに書かれた料理と材料、食べる人数から、ちょうど良い分量を想像して材料を出し合い、料理を作ります。材料は多すぎても少なすぎてもいけません。協力して「ぴったり」な量を作ることをめざします。
参考資料:令和5年度(2023年度)の講義で考案した「遊び」
https://shikatokinoko.co.jp/memorial/culture/11257/
【関連リンク】
文芸学部
https://www.kindai.ac.jp/lit-art-cul/