過疎地域で買い物の利便性と公共交通の収益を同時に向上させる! 経済学部新井ゼミ生がバス事業者に貨客混載実証プロジェクトの結果を報告
近畿大学経済学部(大阪府東大阪市)総合経済政策学科准教授 新井圭太ゼミは、バス事業を展開する全但バス株式会社(兵庫県養父市)、百貨店業や移動販売等を営む株式会社阪急阪神百貨店(大阪府大阪市)と協働で、兵庫県豊岡市内において「貨客混載※ 実証プロジェクト」を実施しています。令和7年(2025年)1月24日(金)、ゼミ生が1年間にわたる研究の結果を、全但バス株式会社のプロジェクト担当チームに向けて報告します。
※人々を運ぶ公共交通機関を使用して荷物や貨物等も同時に運ぶ、混合輸送形式のこと。
【本件のポイント】
●買い物の利便性と公共交通の収益を同時に向上させることをめざす「貨客混載実証プロジェクト」を実施
●経済学部生が、実証プロジェクトの結果を全但バス株式会社に報告
●貨客混載により、ドライバー不足と利用者減少に苦しむ地域公共交通事業者が収益化しやすいビジネスモデルの構築をめざす
【本件の内容】
近畿大学経済学部の新井ゼミでは、交通政策を軸としたさまざまなまちづくりモデルの提言や、地域のモビリティ確保に向けた研究・分析に取り組んでいます。その一環として、兵庫県豊岡市において、買い物の不便さと、公共交通機関の利用者減少に伴う収益減少という地域課題の改善をめざし、全但バス・阪急阪神百貨店と協働で、「貨客混載実証プロジェクト」を実施しています。
昨年11月には、実証プロジェクトの事前調査として、豊岡市内の道の駅や公共施設において阪急阪神百貨店の移動販売車によるスイーツ販売を行い、ゼミ生が購入者に、移動販売の需要や最適販売価格に関するヒアリング調査を実施しました。また12月には、実際に大阪から豊岡へ向かう高速バスに移動販売の商品を積載し、移動販売車の倉庫としてバスを使用する実証実験を行いました。
今回は、移動販売車の燃料費負担軽減や公共交通機関の収益増、ドライバー不足の解消や運行の継続に役立てるため、新井ゼミ生が本実証プロジェクトの結果を、全但バス株式会社にオンラインで報告します。
今後は、実証実験対象地域を拡大するとともに、生鮮食料品、ベーカリー、和・洋菓子の有名スイーツなど販売商品の種類を広げ、ドライバー不足と利用者減少に苦しむ地域公共交通事業者が収益化しやすいモデルの構築をめざします。
【実施概要】
日時 :令和7年(2025年)1月24日(金)13:00~14:00
方法 :オンライン(Zoom)
参加予定:近畿大学経済学部准教授 新井圭太、新井ゼミ3年生12人
全但バス株式会社 プロジェクト担当チーム
【全但バス株式会社】
バス事業を中核事業とし、自動車関連サービス事業や生活関連サービス事業を付帯事業として運営しています。各事業を通じ、「安全」を最優先に「安心」と「快適」を提供する企業グループとして地域社会とともに歩み、地域の皆様に密着した運営をめざします。
所在地 :兵庫県養父市八鹿町八鹿113-1
代表者 :代表取締役社長 村上宣人
創業 :大正6年(1917年)10月
事業内容:一般乗合旅客自動車運送事業 他
【関連リンク】
経済学部 総合経済政策学科 准教授 新井圭太(アライケイタ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/193-arai-keita.html