サイレックス・テクノロジー、 屋外対応802.11acインテリジェント無線LANモジュール 『SX-590』発表
~ 屋外利用に必要なDFSマスター機能も追加可能な産業温度対応製品を製品ラインに ~
サイレックス・テクノロジー株式会社(本社:京都府精華町、代表取締役社長:河野 剛士、以下 サイレックス)は、産業温度対応のIEEE 802.11acインテリジェントモジュール『SX-590』を10月23日に出荷開始することを発表しました。
『SX-590』はシリアルやイーサネットインタフェースを持つ機器を有線・無線LANに接続する機能を搭載し、屋外利用も可能な産業温度対応の組込み用小型インテリジェント無線LANモジュールです。モジュール内部で無線LANドライバ、セキュリティサプリカント、TCP/IP通信処理を完結させているので、無線LANドライバの組込み開発を含む機器メーカ側のソフトウェア開発工数・期間を大幅に削減することができます。
本製品は、IEEE 802.11ac規格に対応した普及価格帯のサイレックス製モジュール『SX-SDMAC』と、同クラスで業界最小レベルの消費電力を実現するARM(R)Cortex(C)-A7ベースのNXP製プロセッサ『i.MX6 ULL』を組み合わせ、低価格、高性能、高電力効率を特徴としています。従来のサイレックス製インテリジェントモジュール製品『SX-582』と同形状、同サイズ、ピン互換であり、機器メーカの802.11acへの移行を促進します。
米マーケットリサーチ企業のTechnavio社によれば、産業分野の無線市場は、2017年から2021年までの5年間で年率7%以上の成長が見込まれます。サイレックスは、これまで得意としてきた小型プリンタや医療機器、監視カメラ等の分野に加え、高い成長が見込まれる産業市場への積極的な進出を図っています。
本製品は新たに802.11acに対応した他、従来製品『SX-582』と比較して下記3点がアップグレードされ、産業分野や屋外利用など適用可能なアプリケーション分野を広げています。
(1) 産業温度対応
産業分野での利用を想定し、動作対応温度が-40℃~85℃に拡張されています。
(2) DFS(Dynamic Frequency Selection)マスター
カスタム対応でDFSマスター機能の追加が可能、屋外設置機器のAPモード利用を実現し機器の設置場所や使用チャネルを意識することなく、無線LANをご利用いただくことが可能となります。
(3) 統合管理ソフトウェアへの対応
サイレックス製統合管理ソフトウェア『AMC Manager(R)』に対応し、多台数の無線LAN機器の運用管理の省力化や、トラブル発生の早期発見、問題対処に掛かるサポートコストを削減します。
『AMC Manager(R)』は機器の状態監視や各種設定変更、ファームウェア更新・再起動といった運用管理で必要な機能を、遠隔・一括で行うことができます。
主な製品仕様
『SX-590』製品紹介
『SX-590』製品ページQRコード
サイレックス・テクノロジーについて
http://www.silex.jp/index.html?pr=170919
サイレックス・テクノロジー株式会社(本社:京都府精華町)は、機器をネットワークやワイヤレスにつなげるハードウェア・ソフトウェアの技術を核とした研究開発型企業です。
プリンタやMFPといったOA機器やワイヤレスルータなどのPC周辺機器をはじめ、医療機器・産業機器など確実な接続性が求められる機器にもネットワークやワイヤレスのノウハウを活かした製品を提案し、ビジネスの幅を広げています。品質基準を厳格に保つため、設計・開発・生産・品質保証といった一連のプロセスを「けいはんな本社」に集約しています。海外パートナーとの連携や新市場開拓、新技術の情報収集・開発などグローバルなビジネス展開のため、北米・欧州・中国・インドに拠点を設けています。
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