”数十年に一度だけ咲く花” 日比谷公園で『アオノリュウゼツラン』が開花しました!
幻の花が都心で見られるチャンスです!
2024年7月10日(水)に、日比谷公園で『アオノリュウゼツラン』が開花いたしました!
数十年に一度しか開花しないと言われ、「1世紀に一度開花する植物(センチュリープラント)」の別名を持つリュウゼツラン。そんな珍しい巨大植物を銀座や有楽町にほど近い、都心の日比谷公園でご覧いただけます。今回開花したアオノリュウゼツランは日比谷公園・第一花壇の「ペリカン噴水」の脇にあります。
7月11日朝の計測では、なんと高さ7.7m!下部のつぼみから順に黄色い花が咲き始めており、7月11日時点では全体の約2割が開花しております。今後さらに上部のつぼみが開花する予定です。約1か月ほど開花が続く見込みですので、この機会にぜひ日比谷公園にお越しください!
アオノリュウゼツラン(学名Agave americana)について
メキシコやアメリカ南西部原産のキジカクシ科リュウゼツラン(アガベ)属の植物。
数十年をかけ成長した後に、1度だけ花を咲かせ、開花後の株は枯れる。
リュウゼツラン(竜舌蘭)という名前は、肉厚でトゲを持つ葉を伝説上の竜の舌になぞらえて命名されたと言われている。
日比谷公園の「アオノリュウゼツラン」
今回花を付けたリュウゼツランが植えられた時期の詳細な記録は、残念ながら残っておりませんが、日比谷公園には昭和初期からリュウゼツランが植えられていたようです。今回の株については、過去の写真を遡ると、1960年前後に現在とほぼ同様の場所に植えられた株のようです。それが正しければ、植えられてから約60年経過していると考えられます。
日比谷公園では、2019年7月19日に同じ花壇にあった別株のアオノリュウゼツランが咲き、話題を集めました。アオノリュウゼツランは花を付けた後、子孫を残しつつ徐々に一生を終えます。現在、2019年に花を咲かせた株の子孫が、親の株があった場所に植えてあり、まだ小さな株ですが見ていただくことができます。
日比谷公園について
日比谷公園は幕末までは松平肥前守をはじめとした大名屋敷があり、明治になってからは陸軍練兵場として使用されました。その後の市区改正設計(都市計画) において、政治・経済・文化の中心たる首都東京にふさわしい、近代的な公園の誕生が強く望まれるなか、 本多静六博士によって設計され、造成されたのが日比谷公園です。日比谷公園は、西洋文化を大胆に取り入れつつも、和の要素を巧みに織りこんだ、日本初の「西洋風」公園として誕生し、時代とともにその歴史を重ね、多くの人々に愛され続けています。
【日比谷公園までの交通案内】
●所在地:千代田区日比谷公園
●交通アクセス:
・東京メトロ丸ノ内線・千代田線「霞ヶ関」下車(B2)出口すぐ
・東京メトロ日比谷線・千代田線・都営地下鉄三田線「日比谷」下車 (A10・A14)出口すぐ
・東京メトロ有楽町線「桜田門」下車(出口5) 徒歩5分