「近大鴨」を有田川町のふるさと納税返礼品として提供 近畿大学と有田川町の包括連携協定の一環として実施

2024-09-02 14:00
近大鴨セット(ロース・モモ)

近畿大学附属湯浅農場(和歌山県有田郡湯浅町)と有田川町(和歌山県有田郡、町長:中山正隆)は、ふるさと納税の返礼品として、令和6年(2024年)9月4日(水)から「近大鴨(きんだいかも)」を提供します。「近大鴨」は、本学が有田川町のふるさと納税返礼品として令和3年(2021年)から3年連続で提供していた「近大おいし鴨」を、「近大式鴨肥育法」により肉質改良したものです。

【本件のポイント】
●有田川町のふるさと納税返礼品として、「近大式鴨肥育法」により肉質改良に成功した「近大鴨」を提供
●「近大おいし鴨」に比べてより柔らかく甘みも強くなり、鴨肉独特の臭みの軽減にも成功
●近畿大学と有田川町の包括連携協定の取り組みとして、地元企業との共同研究も開始

【本件の内容】
近畿大学附属農場では、平成30年(2018年)4月から、日本振興株式会社(大阪府大阪市)と共同で合鴨の肉質改良研究を実施しています。和歌山県産を中心とした薬草5種(シソ葉、チンピ、サンショウ果皮、トチュウ葉、ウコン根茎)や、未利用資源3種(醤油粕、酒粕、規格外のウメエキス)を利活用した飼料を用いた結果、肉質がより柔らかく、甘みもより強くなり、鴨肉独特の獣臭さも軽減されることが分かりました。この新たな合鴨肥育法「近大式鴨肥育法」を令和5年(2023年)3月に日本振興株式会社と共同特許出願(特願2023-034162 発明の名称「飼料又は飼料用組成物」)し、この方法で肥育した合鴨の肉を「近大鴨」と称してブランド化しました。
近大鴨は、令和6年(2024年)2月から東京都内のレストラン2店舗において、コース料理の一品として提供されています。また、令和6年(2024年)7月からは、肥育法の地域普及を目的に、地元の一般鴨肥育農家である、たまご牧場まきば(和歌山県有田郡有田川町)、日本振興株式会社と、肉質改良の再現性や実証時の課題点の解決、省力化肥育法の開発などについて共同研究を開始しています。
近畿大学は、令和3年(2021年)から「近大おいし鴨」を有田川町のふるさと納税返礼品として3年連続で提供してきましたが、「近大鴨」が提供されるのは今回が初めてです。

【実施概要】
提供開始:令和6年(2024年)9月4日(水)
内容  :「近大鴨」セット
     <10,000円の寄附>ロース100g、モモ100g(限定10セット)
     <30,000円の寄附>ロース300g、モモ300g(限定5セット)
申込方法:ふるさとチョイスのウェブサイトより
     https://www.furusato-tax.jp/
お問合せ:有田川町 総務政策部 企画調整課 担当:川村
     TEL(0737)22-3293 FAX(0737)22-3187
     E-mail:kawamura.t@town.aridagawa.lg.jp

【有田川町ふるさと納税制度】
有田川町は、平成20年度(2008年度)から「ふるさと納税制度」を開始し、和歌山を代表する果物である有田みかんや、生産量日本一のぶどう山椒などを返礼品として取り扱っています。寄附金の使い道は、「だれもが生き生きと暮らせる福祉社会の実現事業」や「地域の特性を活かした産業・観光の活性化事業」など、6つの事業からお選びいただけます。

【近畿大学と有田川町による包括連携協定】
近畿大学と有田川町は、令和3年(2021年)7月に地域活性化を目的として包括連携協定を締結ました。コロナ禍では、近畿大学附属生石農場が有田川町にあることから、有田川町内の小・中学校に「近大せっけん」を寄贈するなどして連携を深めてきました。地元企業との産学官連携商品開発などさらなる連携強化を図るとともに、地域の発展を目指して取り組んでいます。

【日本振興株式会社】
昭和50年(1975年)~51年(1976年)に四国地方に多大な被害をもたらした台風災害復旧事業をきっかけに創業した建設コンサルタント。ダム建設、河川工事や道路工事といった社会資本整備事業における事業監理部門を柱に、調査設計部門や災害復旧・復興部門など、専門的な知識と経験を必要とする土木技術サービスを提供しています。また、持続可能な社会の実現に向けた社会基盤整備だけでなく、地方の活性化と自然環境保全の重要性を認識し、農業にフォーカスした新規事業をスタートしています。
所在地 :大阪府大阪市中央区難波5-1-60 なんばスカイオ20階
代表者 :代表取締役 伊達多聞
設立  :昭和52年(1977年)3月
事業内容:建設コンサルタント・補償コンサルタント
資本金 :1億円
URL  :https://www.nihon-shinko.com/index.html

【たまご牧場まきば】
関西随一のススキの名所といわれる生石高原の近くに位置するたまご牧場まきばでは、標高約870メートルの澄みきったおいしい空気と、弘法大師がすずり水に使ったといわれている清らかな湧き水を鶏や合鴨に与えながら、のびのびと肥育させています。
所在地 :和歌山県有田郡有田川町生石803
代表者 :山田順二
設立  :平成元年(1989年)4月
事業内容:鶏卵販売、合鴨肥育、加工食品販売
URL  :https://r.goope.jp/makibanotamago1

【関連リンク】
近畿大学附属農場
https://www.kindai.ac.jp/farm/

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