直木賞史上1番選考会がもめた?小説を紹介~林真理子公式YouTube「マリコ書房」第2話配信!
【めくるめく本の世界へ林真理子がいざなう動画チャンネル】
作家・林真理子さんが自著とおすすめの本を紹介するYouTubeチャンネル「マリコ書房」の第2回目が2020年9月2日に配信されます。
8月24日に配信された初回動画は「あの林真理子が動画配信?!」という驚きと共に多くの方に視聴していただきました。
毎回林氏自身の著作から一冊、自著以外でおすすめの本を一冊紹介する「マリコ書房」第2回目に紹介する本は、自著が『葡萄が目にしみる』(KADOKAWA)。もう一冊が『安閑園の食卓-私の台南物語 』(集英社文庫)。『葡萄が目にしみる』は1984年11月に出版。現在は幻冬舎社長である見城徹氏が編集者として林氏と二人三脚で作り上げ、直木賞候補作となった作品。当時の選考委員を務めた水上勉氏からは「ブスであるために培う劣等感を、きめこまかい女の息づかいでよく描いている。」、渡辺淳一氏からは「この人のいいところは、よかれ悪しかれ、林真理子そのものが小説ににじんでいるところで、これだけ自分を素直に露出できるのは、作家としての貴重な資質に違いない。」といった賞賛のコメントが寄せられていたものの、選考委員会は議論が白熱し、結果受賞を逃しました。1991年にはフジテレビでドラマ化もされ、故郷山梨を舞台にした、林氏にとっても思い出深い作品のひとつでロングセラー作品でもあります。
『安閑園の食卓』は台湾の富豪の家に生まれ、戦後日本で料理家として活躍した著者が戦前の台湾台南で暮らす上流階級の人々の優雅な生活を綴ったエッセイ。絶版となっていた同作をこんなに面白い本をなくしてはもったいないと林氏が働きかけて再販となった本です。コロナ禍が明けて海外旅行が解禁となったら、ぜひ同作を読んで台湾旅行をしてほしいと林氏が熱烈にお勧めします。
めくるめく本の世界に誘う動画チャンネル「マリコ書房」。ぜひ、チャンネル登録を!
【林真理子公式YouTubeチャンネル】
チャンネル名:マリコ書房
チャンネルURL:https://www.youtube.com/channel/UCUUABmT1NxSBKcIA4pvfHJQ/channels
【第2回配信】
配信日時:2020年9月2日(水)10時公開予定
*今後も月2回ペースでの更新を予定しています
【林真理子(はやしまりこ)プロフィール】
1954年山梨県生まれ。コピーライターを経て作家活動を始め、82年『ルンルンを買っておうちに帰ろう』がベストセラーに。86年「最終便に間に合えば」「京都まで」で第九四回直木賞受賞、95年『白蓮れんれん』で第八回柴田錬三郎賞、98年『みんなの秘密』で第三三回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。
2018年紫綬褒章受章。
現在「風と共に去りぬ」を超訳した『私はスカーレット』(小学館文庫)など執筆中。
2020年9月11日(金)~11月23日(月・祝)の期間、山梨県立文学館にて、生い立ちから現在までの作家としての軌跡と、幅広い活動を紹介する初の展覧会「企画展 まるごと林真理子展」開催予定。
https://www.bungakukan.pref.yamanashi.jp/exhibition/Hayashi_chiraA4.pdf