夏休み恒例!“塩”をテーマに自由研究に生かせるヒントを紹介 第42回夏休み塩の学習室「塩づくり!ところかわれば何かわる?」 たばこと塩の博物館(東京・墨田区)で7月21日~8月29日開催
地域によって工夫されてきたさまざまな塩作りについて学ぶ!
たばこと塩の博物館では、2021年7月21日(水)から8月29日(日)まで、知っているようで意外と知らない「塩」について学べる企画「第42回夏休み塩の学習室『塩づくり!ところかわれば何かわる?』」を開催します。
開館以来、小・中学生を主対象に開催してきた「夏休み塩の学習室」は、当館のシリーズ企画として定着し、今年で42回目を迎えます。今回の塩の学習室では、「さまざまな地域の塩作りにどのようなものがあるか、その作り方になった理由や工夫など」を紹介します。
人間は塩がないと生きていけません。そのため、世界中のさまざまな地域で工夫しながら、その場所に合った方法で塩を作ってきました。地域が変われば、塩の作り方も変わります。日本は海に囲まれているため、海水をもとに塩作りをしますが、雨が多いため海水を蒸発させて結晶を取り出すのに苦労と工夫を積み重ねてきました。一方、世界には、海水を池にためておくだけで塩が作れる場所や、地面を掘れば塩がとれる場所もあります。
今年の「夏休み塩の学習室」では、さまざまな地域の塩作りにどのようなものがあるか、その作り方になった理由や工夫などをパネルと映像解説でわかりやすく紹介します。
また、例年ご好評いただいている「塩の実験室」は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、参加人数を制限し、事前WEB申込制で開催します。
第42回夏休み塩の学習室「塩づくり!ところかわれば何かわる?」開催概要
名称 : 第42回夏休み塩の学習室「塩づくり!ところかわれば何かわる?」
(ダイ42カイナツヤスミシオノガクシュウシツ シオヅクリ!トコロカワレバナニカワル?)
会期 : 2021年7月21日(水)~8月29日(日)
主催 : たばこと塩の博物館
会場 : たばこと塩の博物館 2階特別展示室
所在地 : 東京都墨田区横川1-16-3
(とうきょうスカイツリー駅から徒歩8分)
電話 : 03-3622-8801
FAX : 03-3622-8807
URL : https://www.tabashio.jp
入館料 : 大人・大学生:100円
満65歳以上の方(要証明書):50円
小・中・高校生:50円
開館時間: 午前11時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 : 月曜日(ただし8/9は開館)、8月10日(火)
※新型コロナウイルス感染症の状況によっては、臨時休館などをさせていただく場合がございます。
「塩づくり!ところかわれば何かわる?」の構成
「塩づくり!ところかわれば何かわる?」は大きく3つのコーナーで構成しています
- はじめに「塩づくりの基本」:海水や塩水から塩ができるヒミツを解説!
人間は塩がないと生きていけません。そのため、いろいろな地域で工夫して塩づくりが行われてきました。地域が変われば、塩の作り方も変わります。
塩の原料は色々ありますが、海水などの塩水から塩を作っているところが多くあります。それでは、塩水から塩の結晶をどのように取り出すのでしょうか。
「はじめに」のコーナーでは、「海水や塩水から塩ができるヒミツ(しくみ)」を解説します。
- いろいろな塩作り:世界の12の地域の塩作りを紹介!
このコーナーでは、地域によってどのようなちがいがあるかを探っていきます。世界の12地域を選び、「何から作る」「濃くする方法」「塩(結晶)にする方法」をキーワードに、それぞれの地域の塩作りを紹介します。
海水や塩水を原料にした塩作りでは、塩の結晶を取り出す前に、まず海水や塩水を濃くする必要があります。「濃くする方法」としては、太陽の熱を使うところが多いですが、火の熱を使うところもあります。さらには、温泉の熱を使うところもあります。
いずれかの方法で塩水を濃くしたら、最後に塩(結晶)にします。「結晶にする」方法として、日本では火の熱を使いますが、太陽の熱を使うところも多くあります。一方で、塩を掘り出す、集めるなど、違う方法を使うところもあります。
このリリースでは、いくつかの地域に絞って簡単にご紹介しますが、実際の展示会場では、12地域の塩作りについて、解説パネルに加え、現地の人(キャラクター)に質問して話をきく形式の映像解説も用意しており、塩作りについてより詳しく知ることができます。
メキシコの海(ゲレロネグロ)
乾燥した海岸で塩作りをしています
Photo.02 メキシコのゲレロネグロ塩田
「何から作る?」→海水
「濃くする方法は?」→太陽の熱
「塩(結晶)にする方法は?」→太陽の熱
ペルーの高い山(マラス村)
太陽の熱を使って塩を作るところがあります
Photo.03:ペルー・マラス村の天日塩田(C)特定非営利活動法人アルコイリス
「何から作る?」→泉の水
「濃くする方法は?」→太陽の熱
「塩(結晶)にする方法は?」→太陽の熱
石川県・能登の揚浜
平らな砂浜がない海岸で塩作りをしています
Photo.01 石川県・能登の揚浜
「何から作る?」→海水
「濃くする方法は?」→太陽の熱
「塩(結晶)にする方法は?」→火の熱
長野県の山の中(鹿塩温泉)
温泉を使った塩作りをしています
温泉を利用した塩作りは、温泉の水を原料に使うところもあれば、温泉の熱を煮詰めるときに使うところもあるなど、さまざまです。
Photo.04:長野県・鹿塩温泉(C)鹿塩温泉 湯元 山塩館
「何から作る?」→温泉の水
「濃くする方法は?」→火の熱
「塩(結晶)にする方法は?」→火の熱
ポーランドの地面(ヴィエリチカ岩塩坑)
地面の下から塩がとれます
世界には、地面の下に塩が埋まっているところもあります。
Photo.05 ポーランドのヴィエリチカ岩塩坑
「何から作る?」→岩塩
「濃くする方法は?」→なし(すでに結晶になってる)
「塩(結晶)を得る方法は?」→掘り出す
ボリビアの高い山(ウユニ塩湖)
作らなくても塩がとれるところです
雨が降らない季節に、湖で自然に塩ができます。
Photo.06 ボリビアのウユニ塩湖
「何から作る?」→湖の水
「濃くする方法は?」→乾季に濃くなって結晶ができる
「塩(結晶)を得る方法は?」→集める
- まとめ:自由研究に生かしてみよう!
「海水以外で塩作りに使える原料には何がある?」「塩(結晶)にするのに太陽の熱を使う地域と火の熱を使う地域では、雨の量や気温にどんな違いがある?」などに注目してまとめるといった、自由研究のヒントを提示するコーナーです。自分で海水から塩を作るときのコツも紹介しています。
【塩の実験室】 ※事前WEB予約制
開催日:7月31日(土)~8月29日(日)の休館日(8/2、8/10、8/16、8/23)を除く毎日
*1日2回 各回45分
●11時30分~/●15時30分~
定員 :各回20名
対象 :小学校3年生~中学3年生
会場 :1階ワークショップルーム
インストラクターが自由研究のヒントになる実験を見せます!
実験の内容
海水から塩を作るには?
塩水は電気を通す?
真水と塩水の二段重ね
塩水でせっけんを固める など
当館公式サイト【 https://www.tabashio.jp 】に掲載している「予約について」をお読みいただいた上で、同ページからリンクしている専用サイトにてご予約いただきます。
※予約・参加できるのは、小学3年生~中学3年生です。
低学年やおとなの方の予約・参加はできません(別室の中継モニターで様子をご覧になれます)。
※1人・兄弟姉妹・友だちなど、少人数での参加を想定したものですので、5名以上の予約はご遠慮いただいています。
※参加無料。ただし、入館料(小・中学生50円)が必要です。
※新型コロナウイルスの状況などにより中止する場合があります。
Photo.07 過去に開催した「塩の実験室」のようす