お見合い43連敗、食堂のおばちゃん作家の人情小説大人気『婚活食堂』シリーズが最新６巻で16万部に　都内で巻末レシピ再現のイベントも開催

2021-11-04 13:00

株式会社ＰＨＰ研究所（京都市南区・代表取締役社長瀬津要）は、山口恵以子著『婚活食堂６』（定価748円・税込）を、2021年11月5日に発売します。累計16万部を突破した「婚活食堂シリーズ」は、元占い師の女将が切り盛りする「めぐみ食堂」に集まる常連たちの人間模様、恋の行方を描き、読者の支持を得ている連作小説です。最新刊は、「めぐみ食堂」がテレビに取り上げられるという展開に、物語も美味しい料理もいっそう引き立つ著者会心の一冊になっています。

「婚活食堂シリーズ」はこうして生まれた

著者の山口恵以子さんは2013年、『月下上海』で松本清張賞を受賞しました。このとき、ある社員食堂で働いていたことから、「食堂のおばちゃんが受賞作家に！」と、一躍メディアで話題になりました。
2016年にスタートし、累計35万部突破の『食堂のおばちゃん』シリーズは、その異色の経歴から着想された作品です。しかし当時、山口さんの「お見合い43連敗、独身」という経歴も話題になっていました。
ここに注目した当社の担当編集者が、「婚活と食堂を組み合わせた作品を」と山口さんに依頼し、2018年5月に『婚活食堂』が誕生しました。
物語の主人公、元人気占い師の玉坂恵は、引退後、四谷におでんが中心の小さな「めぐみ食堂」を開店します。季節の料理と銘酒を目当てに常連が集まりますが、恵には男女の縁が見える不思議な能力がありました。女将の恵とお客の会話から、様々な人間模様が展開する人気シリーズは、こうして生まれたのです。

「著者自身のキャラクター」が受け、さらに拡がる6巻の販促活動

最新刊『婚活食堂６』は、「めぐみ食堂」が“婚活スポット”としてテレビで紹介されたことで、新規の客がどっと押し寄せるという、これまでにない展開になります。新規客で賑わう中、元占い師の恵には、報道番組からゲスト出演の依頼が来ます。
主人公の玉坂恵よろしく、『婚活食堂６』では発売前から、「作品を押すだけではなく、著者を押そう」というコンセプトの下、全国書店の訪問巡回やYouTube番組への出演など、山口さんにお願いしてきました。北は北海道から南は九州まで、コロナ禍の合間を縫って、文庫売り場担当の方から店長、経営トップまで、様々な方と面談しました。凛々しい和服姿ながら、飾らないお人柄と“ぶっちゃけトーク”が心をつかみ、全国書店に『婚活食堂』シリーズの応援団が広がっています。
そうしたなか、11月発売の『婚活食堂６』、2021年12月上旬発売予定の文春文庫『ゆうれい居酒屋』、山口さんの文庫書下ろし小説の原点、2022年1月中旬発売予定のハルキ文庫『食堂のおばちゃん11　夜のお茶漬け』は、3カ月連続の刊行となることを記念して、3社連携による販促活動が進められています。

小説の巻末レシピがきっかけで「リアル『婚活食堂』」開催

『食堂のおばちゃん』シリーズもそうですが、『婚活食堂』シリーズでは、各巻ごとに収録作品に登場する主な料理の「レシピ集」が、巻末に掲載されています。
　これを見て、作品世界に惚れ込んだ東京ミッドタウン日比谷の「HIBIYA CENTRAL MARKET 一角」のシェフやスタッフが、レシピに創意工夫を加えて再現するイベントの開催が決まりました。
　11月15日（月）から21日（日）を「リアル『婚活食堂』＠一角」週間とし、通常メニューとは別に「婚活食堂レシピ」を再現したメニューが追加されます。
11月16日（火）夕方には、山口恵以子さんを囲んで今回再現されたレシピをコースで楽しめる10組限定のスペシャル企画が決定しました。参加者はコース・お酒を楽しみつつ、山口さんと料理の話、婚活相談など、何でもお話しできるイベントが、感染対策を徹底した上で開催されます。
　小説の世界を飛び出し、リアルな世界で『婚活食堂』の魅力にはまる人たちが増えています。※本件に関するお問い合わせ先：広報担当・根本（TEL080-8924-6506　FAX　050-3606-5965　 MAIL ：prinfo@php.co.jp ）

著者について

山口恵以子（やまぐち　えいこ）

1958年、東京都江戸川区生まれ。早稲田大学文学部卒業。松竹シナリオ研究所で学び、脚本家をめざしてプロットライターとして活動。
その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説を執筆する。2007年、『邪剣始末』で作家デビュー。2013年、『月下上海』で第20回松本清張賞を受賞。その他の著書に、「食堂のおばちゃん」「婚活食堂」などのシリーズをはじめ、『風待心中』『いつでも母と』『ライト・スタッフ』などがある。