若い人ほどお金を使った学びや情報交換に積極的 Z世代では20万円以上使うのも当たり前?<【年代別】株式投資の学習調査>
2009年設立のオンライン株式スクール「株の学校ドットコム」(運営会社:株式会社トレジャープロモート、東京都千代田区、代表取締役社長 瀬川 丈)は、株式投資に取り組んでいる全国の20代~70代の男女502名を対象に、株式投資に関する学習の実態についてアンケートを実施しました。
調査結果サマリー
・若い世代ほど株式投資について様々な方法で積極的に学んでいる
・20代で株式投資の学習に20万円以上使っている人は61.1%で、全体の32.3%を大きく上回る
・20代は株式投資の情報交換にも積極的で、ファイナンシャルプランナーの活用率も最多
・70代では2人に1人が証券会社等の営業担当者の意見を参考にしている
調査背景
今回の調査に先立って行った、全国の株式投資に取り組む20代〜70代の男女2,923人への事前調査では、現在の投資状況が「含み益」となっている人の割合は20代と30代が74.0%で最も高く、その割合は年代が上がるにつれて下がり、70代が最も低い結果となりました。また、「含み損」の人の割合は70代が最も高く39.4%で、こちらは年代が下がるにつれて割合も下がっていき、20代が最も低いという結果でした。
※「含み益」「含み損」について
保有している株式等の評価額が購入額よりも上回っていれば「含み益」、下回っていれば「含み損」と言います
※事前調査:株式投資の取り組み調査_2023年春(https://newscast.jp/news/5223328)
そこで今回は、株式投資についてどのように学習しているか、誰の意見やアドバイスを参考にしているかなどについて、年代別に分析を行いました。
調査概要
- 調査内容:株式投資への取り組み調査_2023年春
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:株式投資に取り組む全国20代~70代の男女502名
- 調査日 :2023年4月4日
調査結果
1.株式投資について学ぶために購入したものは?
まず、株式投資について、どういったもので学んでいるのかを質問しました。その結果、多くの項目で20代・30代の数値が高く、様々な方法で学んでいることがわかります。それと同時に、年代が上がるにつれて数値が低くなる傾向が見られ、若い世代ほど熱心に勉強していると見ることができそうです。
その他に顕著な特徴がみられたのは「新聞・雑誌」で、20代と70代では、まったく反対の傾向が見られました。20代はほとんどの項目において全体平均よりも高い数値が出ていますが、全体平均よりも唯一低かったのが「新聞・雑誌」でした。一方、70代はほとんどの項目において全体平均の数値より低い数値になっていますが、全体平均よりも唯一高くなったのが「新聞・雑誌」でした。
「株式投資について学ぶために購入したことがある」と答えた人の割合(複数回答)
なお、全体として最も割合が高かったのは「書籍」の42.8%で、手頃であることから学習の入り口になっていることがわかります。その一方で、「DVD」や「通信教育」「セミナー」「スクール」といった、ある程度のお金を投じる必要のあるツールについては20代・30代といった若い世代の割合が高く、ここからも、若い人ほど株式投資の学習に積極的にお金を使っている実態が見えてきます。
2.株式投資について学ぶために使った金額は?
次に、株式投資について学ぶために何らかを購入したことがあると回答した288名を対象に、これまでに学習のために使った金額について質問しました。その結果、20万円以上を使った人の割合は20代が最も高く、61.1%となりました。全体の32.3%を28.8ポイントも上回り、突出して高い結果となっています。
「株式投資について学ぶためにこれまでに使った金額」として回答した人の割合
50万円以上を使った人の割合も20代では25.0%と高く、60代の27.8%に次ぐ数値です。前項で見たとおり、「DVD」「通信教育」「セミナー」などを積極的に活用しているためと推測されますが、このように自らお金を投じて真剣に学んでいることが、7割を超える人が「含み益」となっていることの背景にあるのかもしれません。
3.株式投資について話し合う相手は?
株式投資について普段、情報交換などの会話をする相手についても質問しました。その結果、若い世代ほど数値が高くなる傾向にあったのは「友人」と、意外にも「ファイナンシャルプランナー」でした。
「友人」については20代が35.3%と最も高く、60代は13.4%、70代では12.4%まで下がりました。「ファイナンシャルプランナー」についても20代が23.5%と最も高く、60代は1.2%、70代は2.3%でした。どちらも20ポイント以上の差がついています。特に「ファイナンシャルプランナー」については、40代以上が活用するイメージもある中で、若い世代が積極的に使っている意外な実態がわかりました。
「普段、株式投資全般に関する会話(情報交換など)をする相手」として回答した人の割合(複数回答)
株式投資について「誰とも話さない」と答えた人も、全体で31.7%に上りました。その中で、20代は23.5%と他の世代と比べて低く、最も積極的に情報交換していることがうかがえます。70代も25.8%と20代に次いで低い結果となりましたが、会話する相手が異なり、「証券会社等の営業担当者」の割合が33.7%と他より飛びぬけて高くなっています。なお、「誰とも話さない」割合が最も高かったのは50代の39.1%でした。
4.株の売買にあたって意見やアドバイスを参考にする相手は?
株の売買にあたって誰かの意見やアドバイスを参考にするかどうかを質問したところ、ここでも20代は、「友人」「ファイナンシャルプランナー」が他の年代と比べて高い結果となりました。「投資顧問などの有料サービス」では最も高い数値を示しています。20代はすべての項目で全体を上回っており、様々な人の意見やアドバイスを積極的に取り入れているようです。
一方の70代では、やはり「証券会社等の営業担当者」の意見を参考とする割合が突出して高い結果となりました。全体平均の37.5%より16.4ポイント高い53.9%となり、全項目で唯一50%を超えました。
「株の売買にあたって意見やアドバイスを参考にする相手」として回答した人の割合(複数回答)
選択肢として挙げたすべてについて「参考にしない」と回答した人も、全体で26.9%いました。最も割合が多いのは60代の32.9%で、50代とともに3割を超えています。
50代と60代は、前項の「株式投資について会話をする相手」でも「誰とも話さない」と答えた人の割合が高く、また、「株式投資について学ぶために購入したもの」「〜これまでに使った金額」では、他の世代と比べて数値が低い傾向にあります。自分流で取り組んでいる人が多いのかもしれません。
株式投資には十分かつ適切な学びが不可欠
株式投資は、自身の大切なお金を投じる行為であるとともに、そのお金を失うリスクを伴う行為です。損失を最小限に留め、望む成果を得られるようになるには、それに見合った学びが欠かせません。しかしながら、今回の調査では、「株式投資について学ぶために購入したことがある」の選択肢すべてについて「購入したことはない」と答えた人が全体で4割以上もいました。
多種多様なサービスが提供されている昨今、無料のサービスやツールをうまく活用して学んでいる人も多いのかもしれません。その一方で、収入がさほど多くないと考えられる20代や30代が積極的にお金を投じて学び、情報収集に努めていることは、株式投資に真剣に取り組む彼らの姿勢を表していると同時に、7割以上が含み益になっているという成果にもつながっているのではないでしょうか。
株式投資においては、誰かのやり方をただ真似するのではなく、自分自身に最も合ったスタイルを確立することが何よりも大切です。それには、株式投資について体系的に学ぶだけでなく、様々な手法・スタイルに基づく意見を知ることも重要しょう。ただし、他人の意見を鵜呑みにして極端なリスクを取ってしまうことは、最もやってはいけないことのひとつです。自分自身で判断を下せるようになるための学びが大切なのです。
2022年度から高校の家庭科で『資産形成』の授業が必修化されましたが、本来は年代にかかわらず、株式投資に取り組もうとするすべての人に十分かつ適切な学習が必要です。そのためには、優良な学習環境の整備が求められます。株の学校ドットコムでは、これまでも幅広い層に向けて株式投資の本質を伝えてきましたが、今後もより一層、株式投資の意義と学びの重要性について啓蒙してまいります。
■株の学校ドットコムについて https://www.kabunogakkou.com
2002年に発足した投資勉強会を母体に、投資・金融に関する各種セミナーを開催。2009年より、オンライン形式の株式スクール「株の学校ドットコム」として、より幅広い層に向けた投資教育・情報発信を行っています。現役の個人投資家・トレーダーを講師に迎え、あくまで本質にこだわった講義が多くの支持を得ています。講座の受講者数は累計86万人を超え(2023年4月現在)、同種のサービスとして国内最大級の規模を誇っています。
【株の学校ドットコム金融教育研究所について】
近年、国民のライフプラン多様化に伴う金融リテラシー向上が課題とされ、さまざまな金融教育が広がりつつあります。しかしながら、学習者が必ずしも適切な教育機関と出会えているとは言えない現状があります。そこで、株の学校ドットコムでは金融教育研究所を設立し、金融教育を必要とする学習者がライフステージとライフプランに合わせた適切な教育者に出会えることを目的とした調査研究を行っています。
■トレジャープロモートについて
株式会社トレジャープロモートは、投資・トレード教育、企業経営・起業家教育に主軸を置いたコンテンツの企画・制作、それらを効率的かつ効果的に学習するためのシステム開発・運営、広く届けるためのメディア運営などを行っています。オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」、株式投資・トレードの情報サイト「かぶまど」の運営のほか、脳科学の視点を取り入れた当社独自のオンライン学習システム等の提供を行っています。
トレジャープロモート代表・瀬川丈より
「最高の知恵を、最高の方法で、最高の人々に。」
トレジャープロモートは、株式投資や企業経営など、個人や会社の経済状況に大きな影響を与えるトピックについて、世界最高レベルの研究と実践をなし、その成果を広く日本社会に還元することを使命として、2002年夏、その母体となるグループが発足しました。
資金を長期的に増加させていく投資技術について、日本の教育は十分なものとは言えません。ましてや個人向けの投資教育にいたっては、まったくなされていないと言っても過言ではありません。初歩的な知識もないために、安易な投資で失敗するだけでなく、手数料の高いファンドを売りつけられて損をしたり、誰かの無責任なアドバイスの言いなりになって大切なお金を失ってしまう人が後を絶たないのは憂慮すべき事態です。
「貯蓄から投資へ」を掲げる政府の推奨もあり、初心者が株に取り組むハードルは年々下がっていますが、まずは無責任な誰かのアドバイスに騙されることのないよう、本質的な知恵を学ぶことが重要と言えます。その上で、株式投資・トレードで単に資産を増やすことを目的とするのではなく、その先にある個々人の幸福と、より良い社会を実現する真の教育が日本には必要です。
そのため、トレジャープロモートでは投資・トレード教育、企業経営・起業家教育に主軸を置いたコンテンツの企画・制作、それらを効率的かつ効果的に学習するためのシステム開発・運営、広く届けるためのメディア運営などを行っています。
今後もトレジャープロモートは、向上心に溢れる多くの方の学習・実践を全力でサポートし、大きな飛躍を遂げていただくための支援を惜しまず続けてまいります。
会社概要
社 名:株式会社トレジャープロモート
本社所在地:東京都千代田区丸の内1-6-2 新丸の内センタービル21階
代表取締役:代表取締役社長 瀬川 丈
設 立:2005年12月26日
電話番号 :03-3216-7354(代)
資 本 金:5,000,000円
従業員数 :23名(業務委託スタッフ含む)
事業内容 :投資教育事業/コンテンツ制作・配信/メディア運営/金融商品仲介業/コンサルティング事業/マーケティングシステム開発/CRSサポート/セミナー・教材開発
ホームページ:https://www.tpromote.com
報道関係者お問い合わせ先
トレジャープロモート 広報事務局
担当:磐木
メール:pr@tpromote.com
TEL:03-3216-7354
Fax:03-6685-7468