【結果発表】「第8回都立公園・庭園フォトコンテスト」

数多くの魅力ある公園や庭園がある東京。それぞれが、日々都会のオアシスとして人々に癒しを与えています。「公園・庭園の魅力を再確認し、もっと多くの人に知ってもらいたい。」その思いで生まれたのが、このフォトコンテストです。

厳正な審査の結果、グランプリ1点・準グランプリ2点・テーマ賞5点・公園賞5点・庭園賞9点・アプリ賞1点・入選30点、計53点が選ばれました。たくさんのご応募ありがとうございました。

■審査委員

・板見浩史
フォトエディター。日本フォトコンテスト協会代表理事。公益社団法人日本写真協会顧問。NPO法人フォトカルチャー倶楽部理事

・中田達男
自然、風景、動物、花、昆虫、星景写真など、幅広いジャンルを撮影。クラブツーリズム撮影ツアー講師、一般社団法人日本写真講師協会認定講師、NPO法人フォトカルチャー倶楽部写真講師

上記審査員および東京都公園協会職員、各都立公園・庭園サービスセンター長(公園・庭園賞)

入賞作品

グランプリ

■選評
誰の心にも仕舞い込まれている思い出の〝宝箱〟を、そっと開けて見せてくれたような珠玉の作品です。シャッターチャンスがいい、距離感がいい。そして手前に広げられたお弁当の入った荷物や水筒などの散らばり方も、この後の〝楽しい時間〟を見る人に想像させてくれます。主役の子供たちや先生だけでなく背景のコスモスや木立などにも深い味わいがあります。ややコントラストの低いところなども〝追憶〟をイメージさせて効果的です。(板見 浩史)

秋の陽に彩られたのどかな光景を見事にとらえました。右側の樹の幹と、上部を横たわる枝が前景になり画面を引き締め、オレンジに染まった葉が逆光で輝きこの作品を支えています。中景にススキ、遠景に木立と、奥行き感も感じられます。記念撮影に興じる人物が明るいススキを背景にその姿がしっかりと描写され、先生の姿やガッツポーズをする生徒など、楽しそうな声が聞こえてきそうな心温まる作品です。光の扱いが抜群です。(中田 達男)

準グランプリ

■選評
実におだやかで心のびやかな時間を感じさせる写真です。その最大の〝功労者〟は左の柳の新緑とやわらかな枝の流れでしょう。まったく良い瞬間をうまく切り取ったものです。遠景の桜並木も見事で色彩的にも効果を発揮していますが、ベンチの人物と重ねることによってより印象強く表現されています。桜には我関せずとばかりに魚を狙うシラサギの姿もユーモラスで活きています。コローの名画を思わせる優れた作品だと感心しました。(板見 浩史)

長い冬も終わり桜は満開、新緑も見え始めた春風景を爽やかにまとめました。両側に配した樹とベンチ、さらに水たまりに映った樹のシンメトリーが美しくすっきりした雰囲気です。また、シラサギの存在が点景として作品に変化を与え、水をついばむ様子ものどかさを感じさせてくれます。水面の揺らぎ、葉のなびく様子から風も感じられ、ベストなシャッターチャンスだったと思います。こんな所で癒されたい気分にさせられます。(中田 達男)

■選評
眺めているうちに心も華やいでくる写真です。女子大生たちの卒業そして将来という明るい未来を、見る者に想像させる作者のコンセプトと撮影テクニックに拍手を送ります。いまを盛りと咲き誇る桜の美しさで人生の門出に寄せる作者のメッセージを暗示し、未来に向かう若い女性たちの〝意思〟を表現しているところがポイントです。あえて顔を見せないことで女性の普遍性を強調したところに作者の深い作画意図が伺えます。(板見 浩史)

色とりどりの和服の女性を記念写真風に撮らず、後姿を見せているところに大きなポイントがあります。見ている先は1本の桜の樹。正に今が年齢的にも一番楽しく充実している女性が、満開の桜に自分を重ねているようです。ソフトフィルターによる幻想的な見せ方、人物の切り方、背景を桜だけのシンプルにまとめたこと、すべて大成功です。女性たちが何を思っているかは、これを見ている方に想像させる余韻のある作品です。(中田 達男)

その他入賞作品

公式サイトでは、「テーマ賞」「公園賞」「庭園賞」「アプリ賞」「入選」の作品を掲載しております。様々な視点で切り取られた作品から、公園・庭園の魅力が感じられるはずです。ぜひご覧ください。


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