マクニカ、ソミック石川へ、生産シミュレーションソフトウェア「Plant Simulation」を提供
~DX推進と人材育成を加速する、生産現場のデジタルツイン化を支援~
株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、以下マクニカ)は、株式会社ソミック石川(事業所:静岡県浜松市、代表取締役社長:斉藤 要、以下ソミック石川)へ、生産シミュレーションソフトウェアであるPlant Simulation*1を提供したことを本日発表いたします。
■背景
ソミック石川は、車の足回り部品として欠かせないボールジョイントを中心とした自動車部品メーカーです。同社は、持続可能な経営基盤の確立と環境変化に柔軟に対応可能なデータ駆動型経営を目指しており、その一環として、サイバーフィジカルシステム(CPS)に取り組んでいます。これまでもIoTによる生産稼働状況の可視化を進めてきましたが、取得した情報を活用し、デジタル空間に工場そのものを作り上げるデジタルツインの実現が求められていました。
■Plant Simulationの特長
本ソフトウェアは、3Dモデルを用いて製造プロセスをリアルにシミュレーションし、設備配置や作業内容の効率を高めるための検証を容易に行うことが可能です。また、シミュレーション結果の詳細な分析や最適化ができ、効率的な生産計画の立案に貢献します。導入後の迅速な効果発現を支援するマクニカの伴走型サポートも、選定の決定要因になりました。
■導入後の効果
1.新たな工程プロセス検討や既存ラインの改善に貢献:
シミュレーションを通じてプロセスの最適化や改善点の具体化が可能となり、効率的な生産ラインの設計が実現。
2.生産シミュレーターによってDX人材の育成に貢献:
モデルづくりやデータセットの経験を通じてITスキルを持つ人材を育成に寄与。
3.社内外でのコミュニケーションツールとしても活躍:
シミュレーションを見せることで、社内や取引先との円滑なコミュニケーションを実現。イメージやビジョンの共有が可能に。
■今後について
1.各工場への展開と業務プロセスへの組み込み:
Plant Simulationを各工場で活用し、日常業務のプロセスに組み込むことによる効率化の実現。
2.リアルタイムシミュレーションの実現:
IoTデータを用いたリアルタイムでのシミュレーションを進め、即時の改善策の提案を目指す。
3.海外拠点への展開とグローバルな活用:
国内にとどまらず、海外拠点でもPlant Simulationを導入し、グローバルな生産プロセスの可視化と最適化を目指す。
マクニカは、今後も、ソミック石川へのPlant Simulationにおける高度な活用支援や運用サポートに加え、同社が推し進めるデータ駆動型経営の実現に向けて、さらなる伴走を続けていきます。
マクニカでは、「体験ファーストで人とものづくりが変わる」をコンセプトにした「Digital Synergy Factory」*2により、最先端の知見・テクノロジーを使ってお客様のあらゆる経営課題に寄り添い、経営革新を加速します。
*1:Plant Simulation
Plant Simulationは、Siemens社の製造準備と製造現場のデジタルツインを実現する生産シミュレーションソフトウェアで、コンピューター上に仮想の工場ラインを構築し、人と物の流れを現実に近い形で再現することで、ボトルネック分析や変種変量生産を効率的に行うためのシミュレーションを高速に行うことができます。
*2:Digital Synergy Factory(DSF)
製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速する、マクニカのソリューション/サービスの総称です。グローバルのベストプラクティスをもとにした実行可能なロードマップ策定、関わる人の心・行動変容を大事にしたクイックな体験の実行、目的達成に向けた運用まで伴走します。
詳細はこちら:https://www.macnica.co.jp/business/ai_iot/
【事例の詳細はこちら】
URL: https://www.macnica.co.jp/business/ai_iot/cases/145784/
【製品に関するお問い合せ先はこちら】
株式会社マクニカ Plant Simulation 担当窓口
TEL:045-470-9118
E-mail:consulting-iot@macnica.co.jp
※本文中に記載の社名及び製品名は、株式会社マクニカ及び各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご承知ください。
株式会社ソミック石川について
ソミック石川は、 クルマの足回り部品であるボールジョイントを製造する自動車部品の開発型メーカーです。提案から設計・開発、製造、そしてお客様への出荷まで、ほぼすべての工程を自社で行う「一貫生産体制」を構築しています。ボールジョイントとは、人間の関節のような役割をもつ重要保安部品で、大きく分けてステアリング系とサスペンション系の2つの分野に使用されており、国内トップシェアを誇っています。
(※自社調べ)
ソミック石川について: https://www.somic.co.jp/
株式会社マクニカについて
マクニカは、半導体、サイバーセキュリティをコアとして、最新のテクノロジーをトータルに取り扱う、サービス・ソリューションカンパニーです。世界26か国/地域92拠点で事業を展開、50年以上の歴史の中で培った技術力とグローバルネットワークを活かし、AIやIoT、自動運転など最先端技術の発掘・提案・実装を手掛けています。
マクニカについて:www.macnica.co.jp