■ イノベーションの担い手となる大学発ベンチャーの創出を目指して ■ 関西大学イノベーション創生センターと Garage Minato、Garage Taishoが三者間連携協定を締結

~ 効率的な製品開発を行うための「ものづくりエコシステム」の構築などに着手 ~

このたび関西大学イノベーション創生センターとGarage Minato、Garage Taishoの三者は、大学発ベンチャーの創出促進を目指した連携協力協定を9月6日に締結しました。今後、研究、教育、人材育成、地域連携等の分野において相互に協力していきます。

連携締結書を手にする3者の代表(左:Garage Taisho 木幡巌、中央:関西大学 イノベーション創生センター長 石川正司教授、右:Garage Minato 高満洋徳氏)

本件のポイント

・関西大学イノベーション創生センター、Garage Minato、Garage Taishoの三者間連携協力協定
・研究成果の掘り起こしや「ものづくりエコシステム」の構築により、大学発ベンチャーの創出を促進
・社会実装を目的とする共同研究や、アントレプレナーシップ醸成のためのセミナー運営等を展開

本協定は、潜在する研究成果の掘り起こしや、スタートアップ企業が効率的に製品開発を行うための「ものづくりエコシステム」の構築などを通じて、イノベーションの担い手となる大学発ベンチャーを創出することを 目的としています。三者連携により、大阪が誇るものづくりによるエコシステムの確立に寄与していきます。 具体的には、研究シーズの実証実験をはじめ、「ものづくり支援・共創窓口」の設置、各種セミナーや勉強会等を通じたアントレプレナーシップの醸成などについて、協力して取り組んでいきます。

■ 主な連携・協力事項

(1)研究シーズの事業化に向けた実証実験やプロトタイプ製作など、大学発ベンチャーの創出に向けた「ものづくり支援窓口」の設置、運用に関する事項
(2)社会実装を目的とする共同研究・研究プロジェクト等の産学連携活動に関する事項
(3)イベントの共催(見学会、セミナー、勉強会など)に関する事項
(4)アントレプレナーシップ醸成に関する事項
(5)外部資金等獲得に向けた協力に関する事項
(6)相互の人的・知的・物的資源の交流と活用に関する事項
(7)その他、三者が協議して必要と認める事項

■ 各機関の展望

(関西大学)
 Garage MinatoおよびGarage Taishoが有する高度なものづくりネットワークの協力を得て、潜在する研究成果を掘り起こし、大学発ベンチャー創出に向けた取り組みを活性化させ、研究、教育、人材育成、地域連携等に寄与することを目指します。
(Garage MinatoおよびGarage Taisho)
 ニッチな専門性を持つ中小企業製造業プラットフォームと大学が連携することで大学がもつ知見や技術を現場に生かし、高度でスピーディーなものづくりを行い世界の開発国日本を牽引します。

■ 各機関の概要および代表コメント

○ 関西大学イノベーション創生センター ▼ https://www.kansai-u.ac.jp/renkei/innovation/

 関西大学イノベーション創生センターは、自然科学系のみならず人文科学系・社会科学系の枠組みを超えた、教員・学生が企業・研究機関の皆さまと対話・交流できる機能を有する本格的なイノベーションの創出拠点として2016年4月に関西大学創立130周年事業の大きな柱として設立された。
 当センターでは、大学発ベンチャーの創出支援を担当するURAを配置する など、起業によって研究成果の社会実装を推進するための環境を整備している。2022年7月にはGAPプログラムを新たに創設し、1件につき300万円を上限とした助成費支給を制度化(採択件数は年間3件程度を予定)するなど、研究 成果の事業化に対する支援を拡充した。

(関西大学イノベーション創生センター長 石川 正司 コメント)
 ワン・アンド・オンリーで高度な専門性を持つ中小企業製造業の協力を得ながら、研究シーズの事業化に向けた取組みを一層推進し、大学発ベンチャーの創出に貢献していきたい。「学の実化」を理念に掲げる本学にとって、本協定は社会課題の解決に資する研究成果を広く発信するうえで、大変意義のあるものだと考えている。

○ Garage Minato ▼ https://www.garage-minato.jp/

 成光精密株式会社(大阪市港区、代表取締役:高満 洋徳)が運営するオープンイノベーション拠点。2018年に設立し、大阪市イノベーション拠点立地促進助成制度や経済産業省Startup Factory構築事業の認定を受けている。大阪市認定の技術者集団である大阪テクノマスターや100を超えるものづくり町工場との連携を構築するにとどまらず、大阪市港区役所、大阪商工会議所、株式会社リバネスSuper Factory Groupでのガレージプロジェクトによる研究者との連携など、多種多様な産学官と地域連携先をもって活動している。

(Garage Minato運営:成光精密株式会社 代表取締役 高満 洋徳 コメント)
 これまで「アイデアと町工場をつなぐプラットフォームで、世界のものづくりの課題を解決する」を目標に掲げ、町工場連携にて課題解決していくためのプロジェクトを4年間で50件を超えて実行してきた。今回の連携協定では、弊社の強みである「ゼロベースから社会実装までの強力なものづくりサポート体制」を存分にご活用いただくことで、イノベーションSEEDSを持つ研究者やベンチャー企業の方々が抱える「ものづくり課題」の解決に寄与していきたいと考えている。

○ Garage Taisho ▼ https://www.garage-taisho.jp/

 創業113年の老舗圧力計専業メーカーである株式会社木幡計器製作所(大阪市大正区、代表取締役:木幡 巌)が運営する、IoT・ライフサイエンス系ベンチャーのものづくりをサポートするイノベーション創出支援施設。
 自称“老舗ベンチャー企業”として、独自のIoT/DX製品の開発や、医療機器参入にも挑戦してきた完成品メーカーとして、ものづくりネットワークとノウハウを活かしながら、地域のものづくり企業や他のスーパーファクトリーと連携することで、スタートアップベンチャーの成長促進を支援する。
 特にIoT/DXやライフサイエンス分野のものづくりを中心に、専門要素技術保有の企業連携や、医工連携で市場ニーズに対応した製品開発を、機械・電子・ソフトウェア等の幅広い側面からサポートし、ものづくり以外にも、法務、財務、知的財産、マーケティング等の各分野の専門家との連携により、事業化のための総合支援にあたり、企画・設計・開発・試作・実証・量産・マーケティングと、特に同社主宰の「りびんぐラボ大正・港」の120以上の企業・医療研究機関・行政・各種団体で構成される地域ネットワークを利用したPoC(社会実証)まで一貫したサポートを行っている。

(Garage Taisho運営:株式会社木幡計器製作所 代表取締役 木幡 巌 コメント)
 私は1990年関西大学社会学部卒のOBでもあり、このたび総合大学である母校のイノベーション創生センターと、常日頃から地域連携しているGarage Minatoとの取組みとして、様々な分野の社会課題解決を目指して、現場のものづくり技術応用で研究シーズの事業化を推進できることは、この上ない社会貢献の機会として嬉しい限りである。今後は、この連携で社会を変えるような新たな成果を生み出すことを目指したい。

Garage Taishoを運営する株式会社木幡計器製作所としては、2018年11月締結の滋賀医科大学、2019年7月締結の関西医科大学との連携協定に引き続き、本、関西大学イノベーション創生センターとの協定は3大学目の協定締結となる。

本件に関するお問い合わせ

株式会社木幡計器製作所
TEL:06-6552-0545
mail:info@kobata.co.jp

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