たばこと塩の博物館にちりめん細工約800点が集結 「ちりめん細工の今昔」展を1/23から開催!
江戸~大正の古作品と平成の作品の優しい魅力が満載
たばこと塩の博物館では、2018年1月23日(火)から4月8日(日)まで、日本玩具博物館との共催で「ちりめん細工の今昔」展を開催します。
ちりめん(縮緬)は細やかな「しぼ」をもつ優しい風合いの絹織物で、江戸時代から現在に至るまで日本の着物の素材として愛好されてきました。そのちりめんの残り布を利用して作られたお細工物を「ちりめん細工」と呼んでいます。
江戸時代の後半、御殿女中や、武家・商家などの裕福な家庭の女性達によって、美しく小さな袋物や小箱が生み出されました。それは、小さな布裂(ぬのきれ)も大切にする心や美的感覚、手先の器用さを身につける手芸で、日本女性の教養のひとつでした。明治時代に入ると、ちりめん細工は女学校の教材として取り上げられ、意匠をこらした佳品作りを競い合いました。花や動物を象った袋物は香入れや琴爪入れとして、玩具や人形の袋物は子どもの御守りとして使用されました。
兵庫県姫路市にある日本玩具博物館は、1970年代からちりめん細工の古作品や型紙、文献資料を収集、さらに1980年代からは展示を開催し、ちりめん細工の素晴らしさを発信してきました。一方で、実物資料や文献をもとに作品を復元する講座を開設するなど、途絶えた手芸文化の復興にも取り組んできました。
本展は、二部構成でお届けします。第一部では、江戸時代から明治・大正時代にかけての古作品を一堂に集め、ちりめん細工の歴史と文化を紹介します。第二部では、日本玩具博物館の復興活動を通して今によみがえった平成のちりめん細工を、季節や種類にわけて展示、また、ちりめん細工を作る楽しみや飾る喜びを表現した「つるし飾り」や「傘飾り」なども紹介します。約800点の作品を通して、ちりめん細工の優しい魅力をお楽しみいただきます。
「ちりめん細工の今昔」開催概要
名称 : ちりめん細工の今昔(チリメンザイクノコンジャク)
会期 : 2018年1月23日(火)~4月8日(日)
主催 : たばこと塩の博物館、日本玩具博物館
会場 : たばこと塩の博物館 2階特別展示室
所在地 : 東京都墨田区横川 1-16-3(とうきょうスカイツリー駅から徒歩8分)
電話 : 03-3622-8801
FAX : 03-3622-8807
URL : https://www.jti.co.jp/Culture/museum/
観覧料 : 一般・大学生:300円(150円)
満65歳以上の方(要証明書):150円(100円)
小・中・高校生:100円(50円)
※( )内は20名以上の団体料金
※観覧料で常設展示もご覧いただけます
開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
休館日 :月曜日(ただし、2/12は開館)、2月13日(火)
展示の構成と作品紹介
第一部:江戸と明治・大正時代のちりめん細工
第一部では、日本玩具博物館所蔵の江戸・明治・大正時代に作られたちりめん細工を紹介します。
第二部:平成のちりめん細工~再現と拡がり~
日本玩具博物館は、実物資料や文献をもとにちりめん細工を復元する講座を開設するなど、途絶えた手芸文化の復興に取り組んできました。その活動は、近年のちりめん細工ブームの原動力にもなっています。第二部では、平成のちりめん細工を紹介します。
展示関連イベント
【展示関連講演会】 定員:90名 当日整理券制
2018年1月23日(火)
「ちりめん細工(裁縫お細工物)の復興に取り組んで」
講師:井上 重義(日本玩具博物館館長)
2018年1月27日(土)
「浮世絵と裁縫お細工物」
講師:湯浅 淑子(たばこと塩の博物館主任学芸員)
2018年2月24日(土)
「ちりめん細工(裁縫お細工物)の歴史をたどる」
講師:尾崎 織女(日本玩具博物館学芸員)
※展示関連講演会は、いずれも午後2時から、3階視聴覚ホールで開催。
※参加には、常設展のみご覧いただける入館料(一般・大学生100円/満65歳以上・小・中・高校生50円)または「ちりめん細工の今昔」展観覧料でご参加いただけます。
※当日開館時より整理券を1名につき2枚まで配布します(配布時に人数分の入館料または本展観覧料をいただきます)。