「ビル再生100の物語」料亭物件再生の舞台裏

ビル再生100の物語 第54話

テナワンでは、これまで多くのビルの空室対策や賃貸運営を行ってきました。

それぞれの問題を解決してきたビル再生の事例を「100の物語」としてこれから公開していきます。

赤坂の元料亭の建物をゲストハウスとして蘇らせることになった話を書きましたが、実はここに来るまでかなり大変な道のりでした。その舞台裏をちょっと。。

古い建物を再生させるには何かと障害があるものですが

古い建物を再生させるには何かと障害があるものですが、この物件にはいろんな要素が詰まっていましたので、そういう視点から少し振り返ってみます。

まず、この建物は築年数が不祥です。
(登記簿に「築年数不祥」と記載されてます)

途中、増築の建築確認申請をした形跡はありましたが、もちろん完了検査は受けていません。

元料亭だったので当初「飲食用途」だと思っていたのですが、区役所の記録を調べてみると「旅館」として申請されていたことが判明。

(言われてみれば、昔のドラマで出てくる料亭って、ご飯を食べるだけじゃなくて芸妓さんと泊まったりするシーンが出てきますよね。だからでしょうか・・・?)

立地が赤坂ということもあって、「飲食店として借りたい」というテナントさんはたくさんいました。でも、完了検査を受けていない建物だと用途変更がとても難しく、早々に飲食店に貸すことは断念。

旅館用途のまま使ってくれる人を探すしかありませんでした。

それと、古い木造建物にありがちなのですが、建物が傾いていました。

木造の場合、基礎が簡易なために長い間に地盤が沈んだりするとつられて建物も傾いていることがあります。

この建物の場合は傾きが激しく、直すのに相当な費用がかかりました。

実は意外に大変だったのが

他にも建物的にいろいろあったのですが、実は意外に大変だったのが建物内に残っていた物品の整理でした。

現オーナーのお母さんがずっと切り盛りしていた料亭で、自宅も兼ねていたのでいろんな思い出の品や、貴重な器、掛軸、着物などが次から次へと発掘されました。

捨てるものとヨソへ保管するものとの仕分けだけでかなりの期間を要し、最後は「自分(建物オーナー)がこれ以上見ると捨てられないから任せる」ということでコチラで選別することに。

たくさん出てきた品物の一部は、「活かして使ってもらえるなら」と、建物オーナーから建物を直して借りてくれるゲストハウスの事業オーナーに再利用してもらうことにもなりました。

歴史のある建物の再生は、建物オーナーの歴史や想い出も一緒に発掘し、整理し、再生後の建物にも受け継いでいく、そんな過程も含めて大事なんだということを改めて実感したプロジェクトでした。


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