【名城大学】都市情報学部3年生が堀田本町商店街の空き店舗活用策を発表
後期講義「都市の再生」で 地元商店街や名古屋市なども協力
都市情報学部の田口純子准教授が担当する3年生の後期講義「都市の再生」で、堀田本町商店街(名古屋市瑞穂区)にある空き家を改修したコミュニティースペース「桜華庵」の活用法やその担い手を考えてきた学生37人による最終発表会が12月17日、ナゴヤドーム前キャンパスで開催されました。
「都市の再生」は、都市やまちに自ら関与し、その再生に向けて行動を起こす方法について実践的に学ぶ授業です。2019年度から空き店舗の再生に取り組んでいるものの、活用法や担い手の確保が課題となっている堀田本町商店街を対象に、現場を歩き、関係者からヒアリングなどをするフィールドワークを通して情報を集め、まちの課題や魅力を掘り下げて活性化のアイデアを提案・実行し、まちづくりの一歩を踏み出すことを目指しています。
現地に足を運んでフィールドワークも
講義には堀田本町商店街振興組合副理事長の小林貴さんと名古屋市地域商業課の竹本圭吾さん、全国の社会人や学生有志の集まり「若手サミット(ワカサミ)」の梶村良一さん、本学社会連携センターが協力。学生たちは9月の開講以来、課題の見つけ方や掘り下げ方を学んだり、商店街の概要などを調べたりしたほか、7チームに分かれて2回にわたるフィールドワークで現地も調査してアイデアを検討してきました。
この日は、各チームがそれぞれ「大学受験を控えた女子高生」「21歳の男子大学生」などといった設定の人物の悩みを解消するアイデアとして、パワーポイントを使って活性化策を次々と発表。「堀田の地に学習の場を」として「桜華庵」2階に設ける学習スペース、地域住民を講師に迎えて開く月1回の料理教室、バーチャルとリアルを融合させた映像によるスポーツ観戦などのアイデアを、料金設定や運営方法、未来像なども含めて披露しました。
各チームの発表後、小林さん、竹本さん、梶村さんと他チームの学生らが「具体的でイメージしやすいアイデアになっている」「突飛なアイデアを試みることで前に進む」「もう少し頻度を多くして開催しては」といった評価やアドバイスなどを投げ掛けました。最後に田口准教授は「この授業を通して堀田の町や桜華庵に思い入れを持ってくれたと思います。授業で得た知識をぜひ次に生かしてください」と呼び掛けていました。