【界】読書の秋を温泉旅館で堪能する新サービス「温泉読書滞在」を実施~1泊2日の滞在を通して、ご当地本にちなんだ追体験を提案~|期間:2022年10月1日~11月30日

2022-08-16 13:00

星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」の17施設にて、2022年10月1日~11月30日の間、読書の秋を温泉旅館で堪能する新サービス「温泉読書滞在」を実施します。この企画では、それぞれの地域にちなんだ「ご当地本」を用意し、1泊2日の滞在を通して、そのご当地本にちなんだ追体験を提案します。初日にはゆっくりと温泉に入浴しながら、読書に没頭できるよう「温泉読書セット」の貸し出しを行います。「読書の秋」を温泉旅館らしく提案します。

背景

秋は、暑さが和らぎ、1日を通して過ごしやすい気候になるため、読書にも集中しやすい季節です。昔も今も小説家やエッセイストは、執筆するために温泉旅館に滞在し、全国各地を舞台に繰り広げる作品を生み出してきました。全国の温泉地に展開する「界」で、旅や温泉旅館での滞在を通して、その地に関する本に触れ、知的好奇心をくすぐる体験をして欲しいという想いから、当企画の考案にいたりました。

特徴1 それぞれの地域にちなんだ「ご当地本」をご用意

全国の「界」17施設では、それぞれのスタッフがおすすめする「ご当地本」を用意します。「ご当地本」はその土地にちなんだ物語で、各地を舞台として繰り広げられる作品を選びました。物語の舞台となる地に宿泊し、その地の空気を感じ、作者の想いに触れながらの読書は格別です。読書好きにはたまらない贅沢な時間を提案します。

特徴2 旅先ならではの「ご当地本の追体験」を提案

ご当地本を堪能した後は、館内と館外での「ご当地本の追体験」を行います。例えば、界 津軽では、ご当地本として、太宰治の「津軽」(新潮文庫刊)を用意します。「津軽」は太宰治の故郷である津軽半島を太宰自身が3週間かけて旅をし、自分自身のアイデンティティを知る物語です。小説内には、友人Sを訪ねた際に、縁側に吊るされていた「干鱈(ひだら)」や「りんご酒」、津軽特有の料理である「貝焼味噌」でもてなしを受けたことが書かれています。界 津軽では、友人Sにもてなされた太宰治の気持ちと重ね合わせながらこれらを味わう体験を用意します。物語を読み終わった翌日は、この物語の主人公である太宰治と自分を重ね合わせ、大鰐温泉を散策します。文章だけでは感じることができなかった、物語の行間を知ることができ、より深い世界観に浸ることができる体験です。

「界 津軽」のスケジュール例

<1日目>
15:00 チェックイン
16:30 太宰も通った大鰐温泉の歴史と泉質を学ぶ「温泉いろは」
17:00 大浴場にてご当地本「津軽」読書
19:30 夕食
21:00 ご当地楽 「津軽三味線の生演奏」鑑賞
21:30 客室にて「りんご酒」と「干鱈」の提供
<2日目>
07:00 つがる四季の体操
07:30 朝食 「貝焼き味噌」
10:00 太宰が愛した大鰐温泉街を散策
12:00 チェックアウト

特徴3 「温泉読書セット」で読書に没頭

温泉に入浴しながら、読書に没頭できる「温泉読書セット」の貸し出しをします。夜のお風呂でも本が読める読書スタンドや、お湯で手が濡れても大丈夫なようにオリジナルの手ぬぐいが入っています。温泉内でストレスなく読書を楽しむためのサポートグッズです。客室の露天風呂や大浴場で使用し、読書に没頭するひとときを過ごすことができます。

「界」施設での「温泉読書滞在」のご提案一覧

界 川治(栃木県・川治温泉)

「黒龍(こくりゅう)の柩(ひつぎ)」北方謙三(幻冬舎刊)

<追体験>
新選組副長・土方歳三が幕末、新選組の未来と己の夢をかけて戦う北方謙三の小説。 土方歳三は、川治温泉にて、戦場で受けた銃創を癒したという口伝があり、俳句を好んで詠んだと伝えられています。 界 川治では、館内で漉いた烏山和紙を使い、土方ゆかりの地にてその和紙に思いを綴る体験を用意します。

界 鬼怒川(栃木県・鬼怒川温泉)

「無盡蔵(むじんぞう)」濱田庄司(講談社刊)

<追体験>
益子焼を世に広めた陶芸家濱田庄司によるエッセイ集。栃木の風土を感じる益子焼への想いや、民藝という思想に対する考えを綴った作品です。界 鬼怒川では、濱田が得意とした「流し掛け」をはじめとした益子焼への釉薬掛け体験をご用意します。館外では濱田の工房を改装した益子参考館を訪ね、陶芸家の人生を辿ります。

界 日光(栃木県・中禅寺温泉)

「日光」立松和平(勉強出版刊)

<追体験>
奥日光を舞台に、古代から現代まで、自然とともに生きる人々の姿を鮮やかに描いた立松和平の小説。界 日光では、二荒山登頂に向けた勝道上人の修行になぞらえた座禅体験や、小説に登場する奥日光の自然を体感する館外ツアーを用意します。生命と自然への讃歌を高らかに歌い上げた立松文学の世界に関する追体験です。

界 箱根(神奈川県・箱根湯本温泉)

「戦国北条記」伊東潤(PHP研究所刊)

<追体験>
戦国時代、小田原城を本拠に関東を支配した戦国大名・北条氏。箱根湯本温泉は、初代・北条早雲とのゆかりが深く、北条氏が木工を奨励したことで、後に寄木細工が栄えた歴史があります。初代・早雲が愛し、北条氏を討伐するため豊臣軍の傷を癒した箱根温泉で、戦国ロマンを感じながら一夜湯治を楽しめます。

界 仙石原(神奈川県・仙石原温泉)

「星の王子さま」 サン=テグジュペリ(岩波書店刊)

<追体験>
“目に見えない大切なもの“を教えてくれるベストセラー作品「星の王子様」。星の欠片琥珀糖を食べながら、様々な色で印象に残った情景や想いを手ぬぐいに描き、”自分の大切にしているもの” を思い出すご当地楽を用意します。その後は星の王子さまミュージアムにて、本の世界を堪能できる体験です。

界 伊東(静岡県・伊東温泉)

「百花譜(ひゃっかふ)」木下杢太郎(もくたろう)(岩波書店刊)

<追体験>
伊東出身の医師で詩人・作家の木下杢太郎が著した、名も知れぬ雑草にも広く親愛の眼差しを向け、日々の想いを綴った作品。 界 伊東では、庭園に咲く草花の持つ生命の息吹を描く写生と、その日その時の素直な気持ちを表現する絵日記体験を提供します。 館外では「木下杢太郎記念館」「杢太郎に会える道」を尋ね、彼の生きた軌跡を辿ります。

界 アンジン(静岡県・伊東温泉)

「三浦按針11通の手紙」田中丸栄子(長崎新聞社刊)

<追体験>
伊東の地で日本初の西洋式帆船を建造した英国人、ウィリアム・アダムス(別名・三浦按針)。彼が様々な人々に宛てた手紙11通を収録した作品。界 アンジンでは、按針が手紙を書き貿易船に託したように、いつ届くか分からない手紙を大切な人に綴る体験を提供。館外では、按針の造船の地を巡り、彼の功績に想いを馳せる時間を過ごせます。

界 アルプス(長野県・大町温泉)

「黒部の山賊」伊藤正一(山と渓谷社刊)

<追体験>
山小屋に携わってきた著者と「山賊」と称された仲間たちによる、北アルプス登山黎明期の話。 界 アルプスでは山賊と呼ばれた山の人々が食していたジビエ料理にならい、鹿肉ジャーキーと地酒を楽しめます。翌日はスタッフおすすめの登山を楽しみ、北アルプス登山の歴史を体感できます。

界 松本(長野県・浅間温泉)

「orange」高野苺(双葉社刊)

<追体験>
「orange」は松本を舞台にした漫画、未来の自分からの手紙を受け取ることから物語が進んでいきます。館内では物語になぞらえ、10年前の自分に手紙を書き、昔を振り返り、そして10年後の自分に未来は変えられると信じ、目標を据えます。翌日に繩手通りの橋の欄干など散策し、最後に深志神社にお参りし、未来の自分への願掛けを行う体験を提案します。

界 加賀(石川県・山代温泉)

「魯山人の料理大国」北大路魯山人(中央公論新社刊)

<追体験>
幅広い芸術分野で知られる北大路魯山人は、九谷焼や加賀料理に魅せられ、山代温泉の滞在を通じて独自の料理哲学や才能開花の一端を担いました。「器は料理の着物」と唱えたことにちなみ、自分で選んだ茶器で抹茶を楽しむ体験や、温泉街に残る作品を巡り、魯山人の軌跡をたどる体験を用意します。

界 遠州(静岡県・舘山寺温泉)

「孤篷(こほう)のひと」葉室麟(はむろりん)(KADOKAWA/角川文庫刊)

<追体験>
小堀遠州の名で知られるようになった大名・茶人・作庭家の物語。界 遠州では小堀遠州の大切にした茶の湯の世界から、抹茶の加工前のお茶である貴重な「碾茶」を水出しし、地元の菓子と共に提供。館外では小堀遠州作庭の龍潭寺を訪ね、紅葉の庭を眺めながら遠州の生涯に想いを馳せます。

界 玉造(島根県・玉造温泉)

「日本の情景」小泉八雲/池田雅之訳(角川出版刊)

<追体験>
日本に魅せられ、その生涯を終えた小泉八雲が最も愛した松江の情景や古き良き文化を味わえる作品です。界 出雲では八雲の名を冠した珈琲を飲みながらオリジナルの詩集を作成できます。また館外では「小泉八雲記念館」にて八雲のジャーナリストとしての多面的な哲学を知り、本に描かれた庭園を見ながら当時の八雲に思いを馳せるひと時を作れます。

界 長門(山口県・長門湯本温泉)

「金子みすゞ童謡集 わたしと小鳥とすずと」金子みすゞ(ジュラ出版局刊)

<追体験>
長門市仙崎出身の童謡詩人金子みすゞは、 自然と風景を愛し、その優しさがつらぬかれた作品は現代の私たちにも親しみを感じるメッセージを伝えています。界長門では、その想いを込めた詩にあやかったファブリックパネルに写詩体験。館外では、こだまにように儚く川の流れにきえる短冊づくり体験を用意します。

界 別府(大分県・別府温泉)

「夫婦善哉(めおとぜんざい)」織田作之助(岩波書店刊)

<追体験>
商家の若旦那と芸者の妻が織りなす物語の後半は、界 別府からも近い流川通り周辺が舞台の中心です。界 別府では物語の中で夫婦が共に味わった夫婦善哉にちなみ、特製の善哉を楽しむことができます。また館外では温泉まち歩き名人と共に、在りし日の「温泉街」の賑わいを探します。

界 阿蘇(大分県・瀬の本温泉)

「二百十日」夏目漱石(新潮社刊)

<追体験>
熊本に滞在していた夏目漱石の、阿蘇登山を舞台とした物語。界 阿蘇では、物語に因んだ「二百十日おつまみセット」を用意します。翌日は「漱石二百十日MAP」をもとに、物語に登場する場所やゆかりの地を巡ります。

界 霧島(鹿児島県・霧島温泉)

「桜島!まるごと絵本」NPO法人桜島ミュージアム さめしまことえ(燦燦舎刊)

<追体験>
桜島が生まれたことで鹿児島の豊かな食文化や焼酎が鹿児島県にはあります。その成り立ちを絵本で学んだ後には、桜島の見方や印象も変わります。そして噴出物であるシラスを使ってジオテラリウムを作りながら自然の雄大さを感じられます。

界のトラベルライブラリーについて

全国の「界」では、客室以外でもくつろげるスペース、トラベルライブラリーを設置しています。その地域ならではの伝統工芸や建築、アートに関する本や、旅にちなんだ本を用意しています。トラベルライブラリーでもコーヒーやハーブティーを片手に読書を楽しめます。

「温泉読書滞在」概要

期間    :2022年10月1日~11月30日
料金    :3,000円~(1名あたり、税・サービス料込) *施設により異なります
予約    :公式サイトより宿泊4日前までに要予約
含まれるもの:温泉読書セット(読書スタンド、オリジナル手ぬぐい)とご当地本貸し出し、
ご当地本の追体験
*ご当地本の追体験は、施設により異なります。
定員    :1日1組

「界」とは

「界」は星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランドです。「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。また、その地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽」や、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。現在、全国各地に展開しており、2022年1月に19施設目となる「界 ポロト」が北海道・白老温泉に開業しました。
URL:https://hoshinoresorts.com/ja/brands/kai/

<最高水準のコロナ対策宣言>

【1】衛生管理
星野リゾートでは、コロナ対策の一環として、お客様の健康と公衆衛生を考慮し、以下の対応を行っております。
・チェックイン時の検温実施
・通常の客室清掃に加え、ホテル館内のアルカリ電解水による清掃と拭き上げ
・館内各所に除菌用アルコールを設置
・全客室に手指消毒用アルコールを設置
・食事処入店時に全てのお客様へ手指のアルコール消毒を実施
・食器類(お皿、グラス)やカトラリーの高温洗浄(80 度以上)、食事用トレイの除菌洗浄
・フロントにパネルやビニルシートなどのパーテーションを設置
・館内での接客業務の際にマスクを着用
・スタッフの健康と衛生面の管理徹底(出社前の検温と記録確認)
・湿度 40%以上を保つ加湿器を全客室に設置(星のや東京、沖縄県内の施設を除く)
・レストランにおけるメニューの QR コード化(界ブランド全施設)

【2】3密回避
密閉、密集、密接の 3 つの「密」を回避する滞在を作るべく、以下の対応を行っております。
・大浴場の混雑度がスマートフォンで分かる 3 密の見える化および混雑予測サービス実施(一部)
・滞在中、混雑が確認された場所での、入所・入店規制
・半個室での食事処にて夕朝食の提供(界 *一部施設を除く)
・食事処の混雑状況を管理し、入店時間の分散化
・チェックアウトのフロント精算時に、入列規制を適宜実施
・客室でのチェックイン対応(星のや・界)
・パブリックスペースへの CO2(二酸化炭素)濃度測定器の配備
・自然換気、機械換気など、建物の設計にあわせた換気の徹底

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