商圏内の通行・滞在人口をスピーディに把握  「KDDI Location Analyzer」、 新機能「エリア版単点分析ダッシュボード」をリリース

商圏分析・エリアマーケティングGIS(地図情報システム)の開発・販売・運用支援を行う技研商事インターナショナル株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:小嶌 智海、以下「当社」)は、KDDI株式会社との協業で開発されたGPS位置情報データを搭載したGIS「KDDI Location Analyzer」の新機能「エリア版単点分析ダッシュボード」を2020年7月2日リリースいたしました。

ダッシュボード画面イメージ

KDDI Location Analyzerとは

KDDI Location Analyzerは、GPS位置情報ビッグデータ(※)および属性(性別・年齢層等)情報を搭載したクラウド型GIS(地図情報システム)です。当社とKDDI株式会社との協業によって生まれ、2019年6月より提供開始しています。
店舗や施設、特定エリアの来訪者数や時間帯・平休日別傾向、来訪者属性などを分析することができます。多店舗展開のチェーン企業や消費財メーカー、各種サービス業、商業開発のデベロッパー、自治体、金融・不動産向けのコンサルタントが活用する商圏分析ツールとして導入が進んでいます。

※位置情報ビッグデータとは、KDDIがauスマートフォンユーザー同意のもとで取得し、誰の情報であるかわからない形式に加工した位置情報データおよび属性情報(性別・年齢層等)を指します。

新機能「エリア版単点分析ダッシュボード」リリース

今回追加される新機能「エリア版単点分析ダッシュボード」は、KDDI Location Analyzerのダッシュボードシリーズの第2弾として標準搭載されました。第1弾は、店舗や施設(点)への来訪者分析のダッシュボード機能でしたが、商圏(面)の滞在人口や通行人口の推移を時系列や曜日別で把握でき、かつダッシュボードで一括管理できるため、エリアの特性や来訪者の傾向・変化などを把握しやすくなりました。

指定エリアの「通行人口」や「滞在人口」を、下記の軸で可視化できます

(1)曜日別来訪者傾向
曜日別の来訪者数をグラフ化(性別、年代別、居住者/勤務者/来街者別)

(2)時系列推移
指定期間の来訪者推移を日別でグラフ化

KDDI Location Analyzerは、収集したデータを125mメッシュや道路単位で細かく分析できるGIS(地図情報システム)ですが、今回のエリア版単点分析ダッシュボード機能により、一つの画面で(1)と(2)の分析データを管理・閲覧でき、またCSVで保存もできるため、分析結果を把握しやすくなります。

エリア版単点分析ダッシュボード機能詳細

[ダッシュボード画面]

ダッシュボード画面サブ

(1)メニュー
「ダッシュボード」、「曜日別」、「(日別)推移」、「CSVダウンロード」で切替表示が可能

(2)分析地表示・条件設定
・分析地の商圏 :円、自動車到達圏、徒歩到達圏、自転車到達圏、フリーハンド
・データ取得期間:約2年前~最短3日前のデータまで取得可能
・移動手段   :通行者全体、自動車、徒歩
・滞在期間   :15分以上、30分以上、60分以上
・属性条件   :性別、年代別、居住者/勤務者/来街者

(3)通行人口分析
指定エリアの通行人口を、曜日別と日別でグラフ化し、属性別に表示切替も可能

(4)滞在人口分析
指定エリアの滞在人口を、曜日別と日別でグラフ化し、属性別に表示切替も可能

[曜日別分析]

曜日別分析

・左面は、曜日別の来訪者数を全属性で可視化
(時間別、性・年代別、居住者・勤務者・来街者別)
・右面は、指定した曜日で時間帯別、日別の人出推移を可視化。
※右上(赤枠部)で「通行人口」と「滞在人口」の分析結果を切替

[日別推移分析]

日別推移

・指定期間の日別来訪者数推移を全画面で見やすく表示
※右上(赤枠部)で「通行人口」と「滞在人口」の分析結果を切替

無料トライアル受付中

KDDI Location Analyzerのトライアル版を、2週間無償でお試しいただけます。
メディアの方もお気軽にお問い合わせください。
◎詳細はこちら
https://www.giken.co.jp/areamarketing/kla_trial1911/

分析事例(1) 「平時の新宿」で、人通りが多い曜日と時間帯を探る

分析地 :新宿駅より半径200m圏内
集計期間:2019年3月1日~2019年6月25日(全日)
集計方法:全人口推計値
集計条件:通行人口は指定エリアの主要道路を通行した人の
     GPS位置情報データを計測、滞在人口は指定エリアに
     60分以上滞在した人のGPS位置情報データを計測

分析(1)メイン

(A)人通りは金曜日が最も多く、日曜日との差は約18万人にも上る
平日では金曜日が多く、休日では日曜日の人数が少ない傾向がわかります。また、同じ平日でも月曜日と金曜日では10万人の差があることや、金曜日と日曜日に18万人の差があることも可視化できます。

分析(1)_A

(B)人出は平日に延び、祝休日は減少傾向にあり、GWの減少は顕著
通行人口も滞在人口も、平日に伸び祝休日に下がる傾向が続くも、GWの滞在人口は減少傾向。
これは、オフィス街に見える傾向と合致します。

分析(1)_B

(C)人通りが最も多かった金曜日、ピークの時間帯は18時頃
平日では最も通行人口の多かった金曜日に着目し、人出のピークとなる時間帯や日別の推移などを確認できます。
週末のため、帰宅ラッシュに加え飲食や買い物目的の方などが重なる18時前後にピークがくることなどが分析できます。

分析(1)_C

分析事例(2) 「コロナ禍(自粛モード)の渋谷」の人通りの傾向を探る

分析地 :渋谷駅より半径500m圏内
集計期間:2020年3月1日~2020年6月30日(全日)
集計方法:全人口推計値
集計条件:通行人口は指定エリアの主要道路を徒歩で通行した人の
     GPS位置情報データを計測、滞在人口は指定エリアに
     60分以上滞在した人のGPS位置情報データを計測

(A)人通りが最も少ない日曜日は、店舗休業が進む3月下旬から減少が始まり緊急事態宣言解除まで続く

分析(2)_A

店舗や商業施設の休業が相次いだ3月下旬以降、特に休日の人出が大きく減少。3月22日(日)の通行人口約16万人に対し、翌週の3月29日(日)は約4.7万人。緊急事態宣言が解除される直前の5月24日(日)まで約3~6万人台を低調に推移。
全対象期間でみても日曜日の通行人口の平均は約9万人。平日各曜日の平均値となる約15万人に比べ6割程度に留まりました。
不要不急の外出が求められたコロナ禍で、休日の人通りは大きく影響を受けたと分析できますが、KDDI Location Analyzerの分析では具体的な数字の動きが追えるため、ビジネスの戦略企画の根拠として活用できます。

(B)人通りが最も多い金曜日は朝から人出増、最も少ない日曜日は昼から夕方にかけピークを迎える
平日でも人通りの最も多い金曜日に着目し人の流れを時系列で可視化すると、人出の波は朝から増え夕方までなだらかに推移。帰りの通勤時間で少し山を作る傾向にありました。一方、人通りの最も少ない日曜日の人出推移は12時~18時にかけて大きく山を描き、朝と夜は大きく減少する傾向が見て取れました。
人出の波や傾向等を細かく把握できるKDDI Location Analyzerは、イベント等の企画でも混雑を避けることが求められる今後のWithコロナ時代においてますます活用ニーズが高まっています。

分析(2)_B

会社概要

会社名: 技研商事インターナショナル株式会社
代表者: 代表取締役 小嶌 智海
所在地: 愛知県名古屋市東区主税町2-30 GSIビル
設立 : 1976年1月
資本金: 231,125,000円
事業 : ・エリアマーケティングGIS(地図情報システム)の開発、販売、サポート
     ・センサス/市場データ及び各種業界向けデータベースの開発、販売
     ・マーケティング分析プラットフォームによる情報提供・共有・連携サービス
     ・中国市場のマーケティング指標及び商圏分析レポートの提供・連携サービス
URL  : https://www.giken.co.jp/

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