<11月は早産啓発月間/世界早産児デー> メデラではNICUに入院している赤ちゃんに母乳を届けている ご家族への支援を行っています
メデラ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:Jarrod Percy)は公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン(DMHC)を通じて、NICUの赤ちゃんに母乳を届けているご家族のサポートを目的にした新たな支援を始めました。この支援は妊産婦と乳児の健康を増進するためのCSRプログラム「Medela Cares」の一環として、日本だけではなくオーストラリア、中国、英国、米国など全世界各地で実施されています。これまでにメデラは全世界にあるドナルド・マクドナルド・ハウスに260台以上のさく乳器を寄付してきました。
日本では、11月17日の世界早産児デー(World Prematurity Day)に合わせて、その前日からメデラ公式オンラインショップで販売中の対象製品の売り上げの一部をドナルド・マクドナルド・ハウスに寄付します。また、NICU・GCUに赤ちゃんが入院中で「せたがやハウス」に宿泊中に搾乳が必要なご家族を対象として、病院グレードの電動さく乳器「シンフォニー(R)」など母乳育児製品の寄付を行っています。
支援概要及び寄付付き製品のご案内・ご購入先についてはこちら
http://www.medelaonline.jp/dmhc.html
支援の意義と背景について
●低出生体重児とご家族への支援の必要性
日本においては医療の進歩により分娩でママが命を落とすことが少なくなりました。一方で、出生数は低下傾向であるにもかかわらず、出生数に占める低出生体重児の割合は1980年代から増加傾向にあり、2005年頃からは9%台中盤で横ばいが続いています(1)。低出生体重児のご家族は、通常の出産と比べて医療的なケアや育児上・生活上の問題を抱える場合が決して少なくありません。生まれた直後から母乳育児支援を含め、母子や家族に対する支援の必要性は非常に高く、また、長期的な医療的ケアを要するお子さんの場合は、お子さんの療養や成育環境、学習環境の整備のみならず、ご家族に対する長期的な支援も欠かせません(1)。
●NICUママに対する搾乳支援の重要性
予定より早く赤ちゃんを産んだママの母乳は貴重なものであり、粉ミルクやドナーミルクと異なるところが多いため、NICU・GCUママは産後早期から母乳がたくさん出るように、医療者の方やご家族から早期かつ切れ目のない搾乳支援が必要です(2)。例えば、粉ミルクは母乳と比べ早産の赤ちゃんの腸への負担が大きくなることがあります(4-6)。また、早産のママの母乳には、正期産のママの母乳と比べて、子宮内で赤ちゃんが過ごした期間が短かったことを補うのに役立つ物質がより豊富に含まれます(3,7,13,16-25)。ドナーミルクと比べて低温殺菌などの処理を受けていないため、免疫などをはじめ様々な成分が多いと研究で証明されています(2,10-14)。搾乳でママの母乳分泌を維持することで早産児でも将来的に直接授乳への移行がしやすくなることもあります(3)。
支援の詳細について
●寄付付き製品を販売
メデラ公式オンラインショップで「DMHC寄付対象製品」をご購入いただくと、売り上げの一部を、公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンに寄付します。寄付金は「せたがやハウス」に宿泊している、NICUの赤ちゃんのために母乳を届けているご家族の支援に使われる予定です。
寄付付き製品
・【レンタル】シンフォニー(R)電動さく乳器 全品対象(「2週間プラン」及び「延長」を除く)
・ピュアレーン7g、37g 単品のみ
販売開始時期
メデラ公式オンラインショップにて2022年11月16日(水)12時から
寄付について
お客さまがレンタルをご利用いただくと1回につき200円、ピュアレーンをご購入いただくと1製品につき10円が公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンに寄付されます。
寄付付き製品のご案内及び購入先はこちらから
http://www.medelaonline.jp/dmhc.html
●ご宿泊中に搾乳が必要なご家族に母乳育児製品を提供
寄付金の他、NICU・GCUに赤ちゃんが入院中で「せたがやハウス」にご宿泊中に搾乳が必要なご家族を対象として、メデラの病院グレードの電動さく乳器「シンフォニー(R)」及び母乳採取に必要なポンプセット、ボトル、母乳バッグなどの製品を提供しています。
世界早産児デーと早産啓発月間
世界早産児デーは、世界の早産における課題や負担に対する意識を高めるために、2008年にヨーロッパNICU家族会(EFCNI)および提携している家族会によって制定されました。また11月は早産啓発月間として知られており、その月の間、様々な国々で多くの個人、企業や団体が特別な取り組みを実施しており、早産児やその家族の状況を改善させるために援助しています。
ドナルド・マクドナルド・ハウスの概要
自宅から遠く離れた病院に入院する子供に付き添う家族のための滞在施設です。重い病気や治療が難しい病気に苦しむ子供たちが専門的な最善の医療を受けるためには、自宅から遠く離れた病院に入院するケースも多くあります。子供の入院には家族の付き添いが必須になるため、家族を地元に残して病院に通う生活を続けなければならない親御さんは、心身ともに疲弊してしまいます。家族の経済的、精神的負担を少しでも軽減し、入院している子供に笑顔で付き添えるように、「ドナルド・マクドナルド・ハウス」は病院のすぐそばに建てられており、1人1日1,000円という安価で利用できます。建設から運営まで、ハウスは100%寄付や募金、地域ボランティアの力に支えられており、「公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン」が運営しています。現在、世界45か国に380か所のハウスが設けられており(※1)、ハウスに滞在しているご家族の4割はNICUに入院している赤ちゃんのご家族です(※2)。
詳細はこちら https://www.dmhcj.or.jp/
※1 2022年9月現在 ※2 MedelaAG調べ
メデラ株式会社について
メデラ株式会社は、1993年にMedela Holding AG(本社:スイス)の100%子会社として東京に設立されました。赤ちゃんとお母さまの健康、母乳育児をサポートすることを使命とし、研究に基づいた乳房に負担の少ない電動さく乳器、特殊授乳製品を含む母乳育児サポート製品を開発・展開しています。メデラの病院グレードの電動さく乳器「シンフォニー(R)」は、国内の病院・産院で最も多く採用されているさく乳器です*。また、製品販売の他、最新臨床根拠に基づいて早産児や低出生体重児のお母さまを対象にした、搾乳や直接授乳支援の強化につながる、医療従事者向けクリニカル・サポートの一環である「QI with Medela」のプログラムを運用しております。
*病院グレードのさく乳器において。2022年1月時点。
所在地 :東京都渋谷区笹塚2-26-2 13F
代表取締役:Jarrod Percy
参考文献
1.日本厚生労働省 小さく産まれた赤ちゃんへの保健指導のあり方に関する調査研究会、みずほ情報総研株式会社、平成30年度子ども・子育て支援推進調査研究事業 小さく産まれた赤ちゃんへの保健指導のあり方に関する調査研究 「低出生体重児保健指導マニュアル」、平成31年3月(online) https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000592914.pdf 、アクセス日:2022年10月3日 2.Meier P et al. J Pediatr. 2017; 180:15-21. 3.Meier PP et al.. Clin Perinatol. 2010; 37(1):217-245. 4.Taylor SN, Basile LA, Ebeling M, et al. Breastfeed Med. 2009; 4 (1): 11-15 5.Penn AH. Pediatr Res. 2012; 72(6): 560-567 6.Quigley MA et al. Cochrane Database Syst Rev. 2014; (4):CD002971. 7.Underwood MA, Scoble JA. Human Milk and the Premature Infant: Focus on the Use of Pasteurized Donor Human Milk in the NICU. In: Rajendram R, Preedy VR, Patel VB, eds. Diet and Nutrition in Critical Care. New York: Springer-Verlag. 2015 8.Moro,G.E. et al. J Pediatr Gastroenterol Nutr 61 S16-S19 (2015). 9.Jegier BJ, Johnson TJ, Engstrom JL, et al. J Hum Lact. 2013; 29(3): 390-399 10.Collado MC et al. Nutrients. 2015;7:8577-8591. 11.Rai D. Crit Rev Food Sci Nutr. 2014;54:1539-1547. 12.Marx,C. et al. J Hum Lact 30, 54-61 (2014). 13.Dvorak,B. et al. Adv Exp Med Biol 554, 407-409 (2004). 14.Ronayne de Ferrer,P.A. et al. J Am Coll Nutr 19, 370-373 (2000).15.Ballard,O. & Morrow,A.L. Pediatr Clin North Am 60, 49-74 (2013). 16.Montagne P et al. J Pediatr Gastroenterol Nutr. 1999;29:75-80. 17.Khodayar-Pardo P et al. J Perinatol. 2014;34:599-605. 18.Ronayne de Ferrer PA et al. J Am Coll Nutr. 2000;19:370-373. 19.Dvorak B et al. Pediatr Res. 2003;54:15-19. 20.Tregoat V et al. Clin Chem Lab Med. 2000;38:609-613. 21.Lemay DG et al. PLoS One. 2013;8:e67531. 22.Ballabio C et al. Int J Immunopathol Pharmacol. 2007;20:119-128. 23.Pereira GR et al. Am J Clin Nutr. 1990;51:589-593. 24.de Segura AG et al. J Pediatr Gastroenterol Nutr. 2012;54:197-203. 25.水野克己.エビデンスにもとづく早産児母乳育児マニュアル : NICUでのHuman Milk安全安心取り扱い指針 : 早期授乳から母乳バンクまで.メディカ出版、2015年11月.p.24-27、9784840454698
本件に関するお問い合わせ先
担当者: マーケティング部 佐竹(サタケ)
TEL : 03-3373-3453(月・水・金)
FAX : 03-3373-3457
E-mail: marketing@medela.jp