第1回「FIREへの憧れ」調査  ~「FIREしたい」、「目途がたっている」、 若い世代ほど高い傾向に~

法人会員向けに与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本 太一、以下 リスモン)は、第1回「FIREへの憧れ」調査結果を発表いたしました。

「FIRE」とは、Financial Independence(経済的自立)とRetire Early(早期リタイア)の頭文字を組み合わせた言葉であり、仕事を早期退職し、毎年の生活費を賄えるような貯蓄と節約を意識しながら、資産運用により経済的自立を目指して豊かな人生を送る考え方のことです。近年、耳にする機会が増加したFIREへの意識調査として、リスモンが独自に調査を行い、800人から回答が得られました。
今回の調査において、FIREを「実現したいと思う」または「実現した」人は4割弱に留まり、6割超はFIREへの憧れを抱いていないことがわかりました。
FIREの実現を現実的に考えているのは、「20代」と「30代」の若年層が多く、彼らはFIREの実現に向けて投資を積極活用することでFIREの原資となる資産構築を図っており、「20~30代」のうちにFIREを実現したいと考えていることが傾向としてうかがえます。また、既に「FIREを実現した」人についても、全回答者が2.4%であるのに対して、20代においては4.0%と多い傾向にあります。
FIREは、手元の資産を投資等で運用し、その利回り内で生活することを前提とした考え方であるため、「生活費を稼ぐこと」と「仕事をすること」の意識の分離が、FIREの実現に向けて必要と言え、FIREの実現は、ワークライフバランスを向上させ、より豊かな人生を送るための手段となり得るのかもしれません。

▼本調査の結果は以下掲載サイトでもご覧いただけます。
https://www.riskmonster.co.jp/mailmagazine/post-12893/
▼動画版はこちら 「YouTube リスモンちゃんねる」
https://youtu.be/8jnxXborEIg

[調査結果]
(1)あなたは「FIRE」を実現したいと思いますか?
FIREの実現に対する意識調査を行ったところ、FIREを「実現したいと思わない」(回答率 63.8%)が、FIREを「実現したいと思う」(同 33.9%)を大きく上回り、6割を超える人がFIREへの憧れを抱いていないことがわかりました。
男女別においても、全体回答率と同様に、いずれも「実現したいと思わない」が6割を超えるものの、男性の方が、FIREの実現に意欲的であることが表れています。
世代別では、「実現したいと思う」が「30代」(同 38.5%)、「20代」(同 37.0%)において全体回答率(同33.9%)を上回り、若年層の方がFIREへの意識が高い様子がうかがえます。
年収別では、「300万円以上」において、FIREを実現したいと考える人が4割程度存在するのに対し、「300万円未満」(同 70.2%)では4人に1人に留まっており、十分な収入を得ていないためにFIREが現実的ではないと考える人が多いと推察します。(図表A)

図表A

(2)いつ「FIRE」を実現できると思いますか?
(1)にてFIREを実現したいと思うと回答した人に対して、FIREを実現する目処が立っているか調査したところ、「目処が立っていない」(回答率 66.8%)が「目処が立っている」(同 33.2%)を大きく上回り、FIREを実現したいと思っている人のうち、具体的な目処が立っているのは3人に1人程度であることが明らかとなりました。
さらに、「目処が立っている」と回答した人に対して、実際に「いつFIREを実現できると考えているか」調査したところ、「5年以内」(同 40.0%)、「10年超20年以内」(同 28.9%)、「5年超10年以内」(同 22.2%)、「20年超30年以内」(同 8.9%)となり、約4割の人が「5年以内」にFIREを実現できると考えている結果になっています。
世代別の傾向に着目すると、特に「20代」と「30代」において、「目処が立っている」(20代 37.8%、30代 36.4%)の回答割合が高くなっており、実現までの年数を考慮すると、20~30代のうちにFIREを実現したいと考えていることが傾向として表れています。(図表B)

図表B

(3)どのくらい金融資産が確保できたら「FIRE」しますか?また、「FIRE」するために実行していることはありますか?
(1)にてFIREを実現したいと思うと回答した人に対して、どのくらい金融資産が確保できたらFIREを実現するか調査したところ、「5,000万円超1億円以下」(回答率 28.9%)が最も多く、「1,000万円超3,000万円以下」(同 21.1%)、「3,000万円超5,000万円以下」(同 16.7%)の順となりました。
また、FIREを実現するために具体的に実行していることを調査したところ、「投資」(同 64.2%)が最も多く、次いで「特になし」(同 38.0%)、「貯蓄」(同 36.2%)と続きました。
男女別では、「投資」(男性 同 80.7%、女性 同 45.2%)がともに最多となる中、男性の方が女性を35.5ポイント上回っており、積極的に資産運用を行っている様子がうかがえます。また、女性は「特になし」(同 44.4%)が全体(同 38.0%)を上回っており、FIREに憧れていても実際に行動に移している人は男性ほど多くないと言えます。
世代別では、「20代」、「30代」の若年層において、「投資」の割合が「40代」、「50代」よりも20~40ポイントほど高く、若年層ほどFIREの実現に向けて金融資産の運用に積極的であることが表れています。
年収別では、「300万円未満」において「特になし」(同 49.1%)が最多回答となっており、2人に1人はFIREに対して憧れるものの、実際の行動に移していない状態と考えられます。一方、「500万円以上」においては、「投資」が8割前後の回答となっており、資金に余裕がある年収層においては、余裕資金を投資に回し、FIREの実現に向け資産運用している様子が表れています。(図表C)

図表C

[総評]
「FIRE」とは、Financial Independence(経済的自立)とRetire Early(早期リタイア)の頭文字を組み合わせた言葉であり、仕事を早期退職し、毎年の生活費を賄えるような貯蓄と節約を意識しながら、資産運用により経済的自立を目指して豊かな人生を送る考え方のことです。
近年、耳にする機会が増加した「FIRE」への意識調査として、リスモンが独自に「FIREへの憧れ調査」(2022年5月23日~5月26日実施)を行ったところ、800人から回答が得られました。
今回の調査において、FIREを「実現したいと思う」または「実現した」人は4割弱に留まり、6割超はFIREへの憧れを抱いていないことがわかりました。また、FIREを「実現したいと思う」人のうち、「実現の目処が立っている」と回答した人は3割程度となっており、FIREを現実的に可能なものとして捉えている人は全体の1割程度に過ぎない結果となっています。
FIREの実現を現実的に考えているのは、「20代」と「30代」の若年層が多く、彼らはFIREの実現に向けて投資を積極活用することでFIREの原資となる資産構築を図っており、「20~30代」のうちにFIREを実現したいと考えていることが傾向としてうかがえます。また、既に「FIREを実現した」人についても、全回答者が2.4%であるのに対して、20代においては4.0%と多い傾向にあります。
中・高年層におけるFIREへの意識が高くない要因として、「終身雇用」や「生活のために労働が必要」という従来からの意識が根強く、FIREに対する現実味が乏しいことが考えられる一方で、若年層においては、「車離れ」や「ブランド品離れ」などと言われるように、贅沢志向や物欲が高くない傾向があることに加え、「お金を稼ぐこと」と「仕事をすること」の意識の分離が中・高年層よりも進んでいる可能性が考えられます。
FIREは、手元の資産を投資等で運用し、その利回り内で生活することを前提とした考え方であるため、「生活費を稼ぐこと」と「仕事をすること」の意識の分離が、FIREの実現に向けて必要と言え、FIREの実現は、ワークライフバランスを向上させ、より豊かな人生を送るための手段となり得るのかもしれません。とはいえ、日本経済の発展のためには、生産活動などの労働力の確保は必要であり、企業の立場としてもそれは同様であるため、その点が今後の課題と言えるのではないでしょうか。

※本編は以下掲載サイトでもご覧いただけます。
https://www.riskmonster.co.jp/mailmagazine/post-12893/

リスモン調べ動画

今回発表の「FIREへの憧れ」は「YouTube リスモンちゃんねる」でもご覧いただけます。山本真由美さんら2人のコメンテーターの掛け合いをお楽しみください!
https://youtu.be/8jnxXborEIg

▼リスモン調べ動画キャプチャ

リスモン調べ動画キャプチャ

[実施概要]
・調査名称 :第1回「FIREへの憧れ」調査
・調査方法 :インターネット調査
・調査エリア:全国
・期間   :2022年5月23日(月)~5月26日(木)
・調査対象者:20歳から59歳の男女個人800名
・有効回収数:800サンプル

リスモン調べとは

リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「100年後も生き残ると思う日本企業調査」「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しております。
今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでまいります。
掲載サイトはこちら http://www.riskmonster.co.jp/rm-research/

■リスモンの概要(東京証券取引所スタンダード市場上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPクラウドサービス事業を開始しました。以来、法人会員向けビジネスを要として、教育関連事業(定額制の社員研修サービス「サイバックスUniv.」)やビジネスポータルサイト事業(グループウェアサービス等)、BPOサービス事業、海外事業(利墨(上海)商務信息咨詢有限公司)にサービス分野を拡大し、包括的な戦略で事業を展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2022年3月末時点で14,103(内、与信管理サービス等7,199、ビジネスポータルサイト等3,154、教育事業その他3,750)となっております。
ホームページ: https://www.riskmonster.co.jp/

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