【調査レポート】保育士等採用に関するアンケート 70.6%の施設が採用活動でうまく行かなかったことがあると回答 一部ではオンライン面接に注力し、他県からの求職者採用に積極的
株式会社コドモンは、こども施設向けICTシステム「コドモン」をご利用の全国のこども施設を対象に、保育士等採用に関するアンケートを実施いたしましたので結果をお知らせいたします。
【アンケート概要】
・調査対象:コドモンを利用する全国のこども施設
・調査方法:メール案内、WEB回答方式
・調査期間 : 2021年 11月5日 - 2021年11月19日
・回答数: 194件
・調査会社:株式会社コドモン
【アンケート結果サマリー】
*70.6%の施設が採用活動がうまく行かなかったケースがあると回答し、「採用しにくくなってきている」と感じる施設が56.7%と半数以上を占めた。
*採用スケジュールが「予定に対して遅れている」の回答は34.5%と、昨年の31.0%より増加。新卒の応募が減少したことが大きな要因のひとつ。
*採用スケジュールが「例年通り」と回答した施設は36.1%で、実習生の受け入れや園見学の実施に注力。また、ホームページの充実や労働条件の魅力発信にも力を入れている。
*オンライン面接等について「実施していない」の回答が76.8%となり、対面重視の施設が多いほか、対応できる環境が整備されていないことなどが挙げられた。「実施している」と回答した施設は、他県からの採用へ積極的なことがうかがえる。
【アンケート結果】
Q1 保育士採用の近年の傾向について教えてください。
「採用しにくくなってきている」との回答が56.7%と半数以上の結果となりました。「採用しやすくなってきている」と感じている施設は10.3%と全体の1割程度で、採用が困難な状況であることがわかります。
Q2 数年以内で、保育士採用でうまく行かなかったケースはありますか?
70.6%の施設が採用でうまく行かなかったことがあると回答しており、採用活動方法の改善が大きな課題であることがわかります。
Q3 2021年度の採用予定人数を教えて下さい。
54.6%の施設が「2~5人採用予定」と回答しています。次いで「1人採用予定」が21.6%、「採用予定なし」が10.3%と、6人以上の採用を予定している施設はごくわずかとなっています。
Q4 2021年度の採用予定に対して、スケジュール通り進んでいますか?
「例年通り」が36.1%と最多でしたが、昨年の57.2%よりも20.1%減少しています。「予定に対して遅れている」の回答は34.5%と、昨年の31.0%より増加し、採用スケジュールが予定通りにいっていない施設が増加の傾向にあります。
Q5 【例年通り】【予定より早まっている】と回答された方はお答えください。想定される理由として考えられるものを下記より選択ください。※複数選択可
採用スケジュールが「例年通り」もしくは「予定より早まっている」施設については、実習生の受け入れや園見学の実施に力をいれています。また、ホームページの充実や労働条件の魅力発信にも注力しており、実際に施設に足を運ばずとも求職者に情報提供ができる体制を整えていることがわかります。
Q6 【予定より遅れている】【わからない】と回答された方はお答えください。想定される理由として考えられるものを下記より選択ください。※複数選択可
※上位9個のみ表示
「新卒の応募がまったくなかった」の回答が最多となり、「わからない」の回答が上位にきていることも注目すべき点です。その他の意見として昨年同様、新型コロナウイルスの影響もあったとの回答もあり、ホームページ等での情報量の充実が従来よりも必要であることがうかがえます。
Q7 例年多い求職者の応募ルートを教えて下さい。(複数選択可)
※上位10件の回答のみ表示
保育園等の施設における求職者の応募ルートは多い順で「学校に提出している求人票」15.9%、「ハローワーク」14.0%、「保育実習からの応募」11.9%、「自施設ホームページ」10.5%となりました。「ハローワーク」は昨年同様2番目に多い応募ルートでしたが、割合としては昨年の16.9%よりも2.9%減少していることがわかります。また、「自施設ホームページ」について、昨年の8.6%より1.9%増加しており、ホームページの充実度が昨年よりも応募ルートに影響していることが考えられます。
Q8オンライン面接等は実施されていますか?
オンライン面接等について「実施していない」の回答が76.8%という結果となりました。昨年の78.3%よりも若干の減少がみられ、面接という場においては、対面で実施することを選択する施設が多いようです。
「Q8」でお答えいただいた回答について、その理由を教えてください。
【実施していないと回答した方】
・保育園内で対面で話すことで、施設側も求職者もお互いへの理解が深まると思う。
・オンライン面接の環境が整備されていない。
・実習生から採用をしているため。
【実施していると回答した方】
・感染症拡大防止のため。
・遠方に住んでいる方からの応募も積極的に受け入れたいため。
Q9 採用を行う上で、悩んでいる・苦労していることがあれば下記より選択ください。(複数選択可)
悩んでいること・苦労していることとして多い順に「『園の魅力』をどのように伝えればよいかわからない」20.9%、「現在の『採用方法』以外の追加施策を検討したい」18.3%、「現在の『採用手法』自体を見直したい」14.9%という結果となりました。魅力の発信方法や、現在の採用活動自体を改善していきたいことがうかがえます。
Q10 保育業界において長期就労に繋がる人材を確保するために改善すべきと思うことがあれば、自由にご入力ください。
・施設独自の魅力を職員全員で共有する。
・明朗な給与規定を設け、給与水準を見直す。保育士に対しての待遇を充実させる。
・「業務が多すぎて大変」というイメージをなくすために保育士の配置人数を見直す。
・園側が求める人物像(理想像ではなく現実像)と保育士が働きたいと思う環境を、どちらも具体的に示し、ミスマッチを防ぐ。
・マネジメントについてなどの研修制度を充実させる。
【株式会社コドモン 会社概要】
◆所在地:東京都港区三田3丁目13−16 三田43MTビル 3F
◆資本金:68,250,000円
◆代表者:代表取締役 小池義則
◆WEB:https://www.codmon.co.jp/
◆事業内容:子どもを取り巻く環境をより良くするための事業を手掛け、働く人にとっても働きやすい組織づくりを体現。子育てに優しい社会に変わるよう多角的に環境整備を行い、社会に貢献する。
◎こども施設職員の労働環境を整え、保育・教育の質向上を支える子育てインフラとしての保育ICTシステム「コドモン」の開発・提供。2021年12月時点で、全国約9,400施設、保育士約18万人が利用。全国176の自治体で導入および実証実験の導入が決定。導入施設数・自治体導入施設数・契約自治体数でシェア1位(※)
◎保育士採用を支援するウェブサービス「ホイシル(https://www.hoicil.com/)」の提供。こども施設が簡単に施設の魅力を発信でき、保育学生や再就職希望者が採用情報にアクセスしやすいような情報提供を行う。
その他、保育園向け写真ネット販売「コドモンプリント(https://www.codmon.com/print/)」こども施設を対象とした専門のECサイト「コドモンストア(https://store.codmon.com/)」、現場で働く保育者の資質や専門性向上を目的としたオンライン研修サービス「コドモンカレッジ(https://college.codmon.com/)」、こども施設職員への福利厚生サービス「せんせいプライム」などを展開。
※(2021年1月株式会社東京商工リサーチ調べ)
【データの引用について】
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