「コルチゾール」は悪者?当社専属の精神保健福祉士が紹介 ストレスホルモンとも呼ばれているコルチゾールの働きとは
セントラルメディエンス、「産業医ラボ.com」コラム更新のお知らせ
産業医と企業をマッチングするサービス展開するなど、企業のヘルスケアをサポートする産業医ラボ.comを運営する株式会社Central Medience(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:中川隆太郎、以下産業医ラボ.com)は、「コルチゾール」について当社専属の精神保健福祉士がご紹介するコラムを更新しましたのでお知らせいたします。
今回は、メンタルヘルス不調に大きく関わりがあり、別名ストレスホルモンとも呼ばれている「コルチゾール」について当社専属の精神保健福祉士が詳しくご紹介していきます!
■コルチゾールとは
コルチゾールとは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一種で、心身がストレスを受けると急激に分泌が増えることから「ストレスホルモン」とも呼ばれています。
この名称からコルチゾールは悪者扱いされがちですが、ストレスを感じたときにだけ分泌されるホルモンではありません。抗炎症作用や免疫抑制作用など、さまざまな働きのある有益なホルモンで、体の機能をほどよく保つために必要な存在なのです。
しかし長期的にストレスにさらされ続けると、コルチゾールは分泌が過剰になってしまい体に悪影響を及ぼしてしまいます。要するに、コルチゾールの分泌過多は、ストレスから身を守ろうとして起きる現象なのです。
瞬間的な量の増加は問題ないのですが、長期間分泌され続けると「副腎疲労」状態に陥ります。副腎疲労になると、不安感や倦怠感に襲われたり、朝のだるさや食欲不振・やる気が起きないなどの症状が出てきます。
さらに、コルチゾールが増えすぎると、睡眠や心の安定に欠かせない「セロトニン」というホルモン物質の量が減ってしまい、睡眠不足や不眠症の原因にもなってしまうのです。
■コルチゾールの分泌過剰にならないためには
コルチゾールの分泌過剰にならないためには、ストレスを溜めないようにすることが一番ですが、ストレス社会の現代では難しいことかもしれません。
そんな中で普段からできるコルチゾールの分泌バランスを整える方法をご紹介します。
①有酸素運動
日常的にジョギングなどの有酸素運動をしている人は、運動習慣がない人よりもコルチゾールの分泌が少ないという検証結果も出ています。有酸素運動も心身に負荷をかけることには変わりませんが、運動後の分泌コントロールに慣れ、実際にストレスに晒されたときもコルチゾールを適切に分泌することができるのです。
②マインドフルネスをする
マインドフルネスは、ストレス軽減やリラックスに効果のある瞑想法のひとつです。この効果は、ストレスの多い生活環境に置かれていて、コルチゾールの上昇リスクが高い人の方がより高い効果を発揮することが分かっています。日頃からストレスが多いと感じている人には大きな効果が期待できると言えます。
③十分な睡眠をとる
寝不足はコルチゾール値を高くしてしまいます。さらに、睡眠の質を高めるためにも寝る前のカフェイン摂取やスマホなどの操作は避けて、早めにベッドに入りましょう。
②のマインドフルネスに関するコラムがありますので、ぜひご覧ください!
■まとめ
過剰に分泌されたコルチゾールは脳の海馬や前頭前野を萎縮させるなど、体に深刻な影響を及ぼします。
心身の状態をコントロールするために、コルチゾールの分泌量を正常に維持できるよう日頃からストレスを溜め込まず、運動・睡眠・食事に気を付けて規則正しい生活を送りましょう!
■ 執筆 ■
大澤 海実(おおさわ あみ)
株式会社セントラルメディエンス 産業医ラボ.com専属精神保健福祉士
入社前は精神科のクリニックにてAC(アダルトチルドレン)やaddiction(依存症)の患者を対象に数多くの生活相談を受ける。
現在は、当運営会社 株式会社Central Medienceで、産業医ラボ.comの専属精神保健福祉士として活躍している。
主に従業員・一般個人のメンタルヘルス相談やストレスチェックに関する企業へのサポート業務を担当。
「大澤先生の一問一答」
https://sangyouilabo.com/category/qanda/
株式会社Central Medience
代表者:代表取締役 中川隆太郎
所在地:〒221-0052 横浜市神奈川区栄町2-9 東部ヨコハマビル3F
事業内容:産業医紹介、メンタルヘルス対策、医療コンサルタント事業 他
公式HP:https://centralmedience.com/