翻弄された伝説の舞姫・崔承喜が舞台に蘇る 鄭義信書き下ろし『母 My Mother』上演決定 カンフェティでチケット発売
亜細亜の骨/SORIFA企画主催による、みょんふぁ一人芝居『母 My Mother』(作・演出:鄭義信)が2021年12月22日 (水) ~2021年12月28日 (火)に下北沢シアター711(東京都世田谷区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて10月20日(水)より発売開始いたしました。
カンフェティでチケット発売中
http://confetti-web.com/myonpa2021/
『母 My Mother』公式ホームページ
https://myonpappa.amebaownd.com/
亜細亜の骨 公式ホームページ
https://2018asianrib.stage.corich.jp/
激動の時代、戦争や歴史に翻弄されながらも世界中を魅了した世紀の舞姫・崔承喜とその娘・・・
彼女たちの最期を知るものは誰もいない。
女優・みょんふぁと劇作家・鄭義信がタッグを組み、崔承喜と娘のものがたりが生まれる。
舞踊に全てを捧げ、世界中を駆け巡った伝説のスターを「母」に持つ娘・安聖姫の視点から「崔承喜」の光と陰を描く。
企画・出演 みょんふぁ×作・演出 鄭義信 世界中を虜にした世紀の舞姫の存在が、今、蘇る!
<崔承喜・伝説の舞姫を語り継ぐ>
日韓の演劇や映画界で目まぐるしい活躍を見せる鄭義信の新作は、「世紀の舞姫」として世界中で注目されながらも、時代と戦争に翻弄された伝説の舞姫・崔承喜と、その娘の物語。
本公演企画者でもある在日三世の、女優・みょんふぁは、幼少期より韓国舞踊団に所属し、舞踊を通して「崔承喜」の存在を知り、その生き方に心を寄せ、いつか自分で演じることを願い続けていました。そしてついに機は熟し、鄭義信の書下ろし・演出で、今回、舞台化する運びとなりました。
悲劇的な歴史に翻弄された、謎多き世紀の舞姫の記憶が、今、舞台に蘇ろうとしています。どうぞご期待ください!
崔承喜 (Sai Shoki・チェ スンヒ)
1911年、日本の植民地下だった京城(ソウル)で生まれた崔承喜は、15歳の時、日本のモダンバレエの先駆者・石井獏の舞台に感銘を受け、東京に渡り門下生になりました。民族の心、東洋の美を取り入れた朝鮮舞踊を次々と発表。その情熱的な踊りは一瞬にして人々の心を捉えました。
「半島の舞姫」と称され、川端康成をはじめ多くの文化人に愛され、その美貌と情熱的な創作朝鮮舞踊で、瞬く間にスターとなり、3年に及ぶアメリカやヨーロッパ、中南米での海外公演でも大成功をおさめ、ピカソやジャン・コクトーからも大絶賛。「世界の舞姫 Sai Shoki」と、一躍大スターとなりました。
しかし、日本が太平洋戦争に突入。戦火を避けるため韓国へ戻るも、日本の慰問活動を行っていたことなどから“非国民”と罵倒され、戦後は北朝鮮に移り住みます。
平壌で舞踊研究所を設立し、北朝鮮を代表する舞踊家として活躍していた最中、1967年、夫の安漠、娘の安聖姫とともに、突然、消息不明となります。その最期を知る者は誰もおらず、2003年に名誉回復されるまで、韓国でも北朝鮮でも崔承喜について語ることは許されませんでした。
闇に消された崔承喜とその一家。
今なお、世界中の研究家たちが彼女に魅了され、その真実を追い求め続けています。
みょんふぁ(洪明花)プロフィール
女優 / 通訳・翻訳家(日英韓)/司会/ナレーター/プロデューサー
幼少期より大阪の韓国舞踊団”グループ黎明”に所属。大阪芸大音楽学科卒業後"劇団そとばこまち"を経て、東京を拠点に女優としてソロ活動を開始。コメディからシリアスな作品まで数多くに参加し、年齢不詳な幅広い役柄をこなすと定評がある。2014年、文化庁の在外研究制度により韓国国立劇団に留学。帰国後は日韓合作の舞台や映画でも活躍し、韓国の作家の翻訳戯曲を次々と上演したことが評価され、2017年小田島雄志翻訳戯曲賞受賞。近年の作品に映画『血と骨』『中学生円山』『湖底の空』舞台『客たち』『コタン虐殺』など。
鄭義信
脚本家・演出家・映画監督
1993年に『ザ・寺山』で第38回岸田國士戯曲賞を受賞。その一方、映画、テレビにも進出し『月はどっちに出ている』、『愛を乞うひと』の脚本によりキネマ旬報脚本賞、日本アカデミー賞最優秀脚本賞など数々の賞を受賞。演劇では『焼肉ドラゴン』において第8回朝日舞台芸術賞グランプリ、第12回鶴屋南北戯曲賞。第16回読売演劇大賞・最優秀作品賞。第59回芸術選奨文部科学大臣賞、韓国でも演劇評論家協会の演劇ベスト3に選ばれるなど、数々の演劇賞を総なめにした。また同作は、鄭義信自身の手によって映画化もされ、日本映画批評家大賞作品書を受賞した。近年では『パーマ屋スミレ』『たとえば野に咲く花のように』『泣くロミオと怒るジュリエット』など多数の話題作を生み出している。2014年春の紫綬褒章受受章。
『母 My Mother』ストーリー
崔承喜がこの世を去った24年後の1993年。東西ドイツが統合された3年後。今は北朝鮮の寒村にひっそりと暮らす娘・安聖姫の元に、日本から取材者が訪れる。最初は口が重かった聖姫だが、しだいに母のことを語りはじめる。
日本の植民地下に生まれ、太平洋戦争、朝鮮戦争と、時代の荒波の中でも踊り続けた母、ひたすら自分の踊りを求め続けた母、時代にのみ込まれまいと懸命に生きた母……その踊りは東洋を代表するものとして、世界中で脚光を浴びる。
幼かった聖姫は母に憧れ、母と同じく踊る道を選ぶ。踊りのために日本、韓国、北朝鮮と転々と移り住みながら、華々しい脚光を浴びる母と娘……しかし、時代の波は激しく、二人に襲いかかってくる。踊ることが許されない時代がやってくる。その時、母と娘が選択したものは……母と娘だけが知る真実とは……。
公演概要 みょんふぁ一人芝居「母 My Mother」
作・演出:鄭義信 (新作書き下ろし)
公演日:2021年12月22日(水)〜28日(火)
会場:下北沢シアター711(東京都世田谷区北沢1-45-15)
■出演
みょんふぁ(洪明花) / チャング演奏: 李昌燮(イ チャンソプ)
■スタッフ
舞台美術:池田ともゆき、照明:増田隆芳、音響:百合山真人、衣裳:阿部美千代
ヘアメイク:高村マドカ、振付:金 有悦、演出助手:根本大介、翻訳:洪明花
舞台監督:吉木 均/森下紀彦、宣伝美術:奥秋 圭、映像:市野龍一、写真:横田敦史
制作:秋元けい子/はざまみゆき
後援:駐日本大韓民国大使館 韓国文化院 /一般社団法人日本演出者協会/一般社団法人 日韓演劇交流センター
特別協力:河 正雄(韓国光州市立美術館名誉館長)/外村 大(東京大学教授)
協力:CESエンターテインメント/ハイリンド/Myrtle Arts(マートルアーツ)
企画製作:SORIFA/洪 明花
主催:亜細亜の骨
■チケット料金
前売3,500円
当日3,800円
U25(25歳以下)2,500円*U25券はMyrtle Artsでのみ受付。当日は証明書が必要
(全席指定・税込)