「ビル再生100の物語」原状回復はチャンス
ビル再生100の物語 第35話
テナワンでは、これまで多くのビルの空室対策や賃貸運営を行ってきました。
それぞれの問題を解決してきたビル再生の事例を「100の物語」としてこれから公開していきます。
今回は原状回復に伴うチャンスについて
テナントが退去するのは貸主にとっていやなものですよね。。
でも凹んでいても仕方ないので、どうせならそれをチャンスと捉えて前向きに次の手を打ってみませんか。
どうせ次に貸すまでに内装を直さないといけないのなら、何も考えずに元の仕様、元の色に自動的に戻してしまわないで、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
オフィスも進化している
オフィスの内装も時代とともに進化しています。
もし味もそっけもないPタイルの床、白いクロス、古いままの蛍光灯の照明とかなら、これを機会に室内のデザインを見直してステキな内装にしちゃう方が得ですよね。
もちろん、原状そのものに直すわけではないので、グレードアップする分は貸主の持ち出しになりますが、イチから内装を変えるよりは格段に安くバリューアップできます。
わずかな持ち出しを嫌ってこれまでと同じモノに戻しても、テナントさんからは「どこにでもある同じもの」としか見られません。
これではテナント募集に苦労するのは当たり前です。
実例を見てみましょう
実際に原状回復の時に少し工夫してみた例です。
元の内装はこんな感じです。
いわゆるフツーのオフィスの室内です。
特に何が悪いというわけではありませんが、どこにでもあって特徴がありませんよね。
写真は工事後です。
まるで違う商品だと思いませんか?
実は大してお金はかかっていません。
・壁際に、ライティングレールを設置してペンダント照明を
・柱型が目立たないように色違いのタイルカーペットで床をカラーデザイン
・(奥の)壁を黒板塗装にして、打合せ用書き込みボード兼用に
ポイントはカラーデザインと照明効果です。
例え一室でも話題になる部屋を作っておくと、宣伝効果も抜群です。