【名城大学】山岡隆志教授がデジタル時代に効果的なマーケティング戦略・企業戦略の学術書「カスタマー・アドボカシー志向 デジタル時代の顧客志向戦略」を出版

本学経営学部の山岡隆志教授(専門:マーケティング、消費者行動論)は、長年の研究成果を積み重ねて得た成果をまとめた学術書「カスタマー・アドボカシー志向 デジタル時代の顧客志向戦略」を執筆し、このほど有斐閣から出版されました。

アドボカシーは「支援」や「擁護」を意味し、「カスタマー・アドボカシー志向」とは 発想の軸足を顧客において企業は顧客の利益を最優先にした活動をするマーケティング戦略です。スマートフォンやソーシャルメディアの浸透によって、企業より顧客が優位な環境になってきました。このようなデジタル時代に効果的な企業戦略として注目を集めています。

山岡教授は カスタマー・アドボカシーを提唱したグレン・アーバン名誉教授が在籍していた米マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院に留学。その後、約20年にわたって、多くの企業のケーススタディ、先行研究レビュー、実証研究を続け、学術的な理論の体系化に取り組んできました。

出版した学術書はその集大成となるもので 「カスタマー・アドボカシーの概念」「周辺理論との関係」「カスタマー・アドボカシー志向モデルの構築」の部からなります。カスタマー・アドボカシー志向が求められる背景から中心概念を整理し、顧客志向やリレーションシップ・マーケティングといった近接概念との違いや関係性を明らかにし、さまざまな企業カテゴリーに適用できる汎用性の高いカスタマー・アドボカシー志向尺度とモデルの構築に成功しています。

山岡教授は「コロナ禍以降一段と透明性が求められる時代に有効なマーケティング戦略を示していますので、研究者はもちろんのこと、経営者や実務家にも多くの気づきが得られるでしょう」と話しています。

「カスタマー・アドボカシー志向 デジタル時代の顧客志向戦略」はA5判、232ページで税込み4180円です。

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