藤原宮大極殿院(飛鳥藤原第210次調査)の現地見学会のご報告

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2022年8月6日(土)、藤原宮大極殿院の発掘調査(飛鳥藤原第210次)の現地見学会を開催しました。当日は468名の方にご参加いただきました。

発掘担当者からのコメント

都城発掘調査部 研究員 道上 祥武

 当日は雨も降り、足元の悪い中、たくさんの方にお越しいただき、ありがとうございました。今回は3年ぶりに説明板を用いた簡単な説明ブースを設けさせていただきました。ご満足いただけたのであれば幸いです。

 今回の発掘調査では大極殿の西北側を調査しました。昨年度の第208次調査で大極殿の後方に未知の基壇が存在することが判明し、今回はその基壇の規模と構造、その造営過程の解明を目的として、調査をおこないました。調査の結果、大極殿の後方には東西約50m、南北約16mの長大な基壇が存在していたこと、大極殿後方回廊と接続する構造であったことを明らかにしました。基壇上の建物は、その規模や大極殿との位置関係から、大極殿後殿と考えることができます。藤原宮はこれまで前期難波宮との構造的な類似性が注目されてきましたが、藤原宮の大極殿と後殿の建物配置は前期難波宮とは微妙に異なり、むしろ、奈良時代前半の平城宮東区の正殿と後殿の建物配置と共通していることがわかりました。今回の調査成果は、今後の宮都研究を進めていく上で、非常に重要な成果といえます。

 ここ数年は大極殿院北部の調査を継続的におこなってきましたが、その成果を積み重ねることで、ついに後殿の存在を示すことができました。今後の奈文研の調査にもぜひご期待ください。

現地見学会の様子
現地見学会の様子
現地見学会資料
現地見学会資料