農学部食品栄養学科×近畿大学奈良病院「食事満足度向上プログラム」 とれたての地元奈良県平群町産ブドウを病院食として提供
近畿大学農学部(奈良県奈良市)食品栄養学科は、近畿大学奈良病院(奈良県生駒市)と共同で、病院食の質の向上を目的に「食事満足度向上プログラム」を実施しています。その一環として、令和3年(2021年)7月4日(日)以降5回(予定)、病院食の夕食のデザートとして、奈良県平群町産のブドウ「デラウェア」「ピオーネ」「巨峰」を、学生が手作りしたイラスト入りのメッセージカードを添えて提供します。
【本件のポイント】
●農学部と奈良病院が連携して取り組む「食事満足度向上プログラム」の一環として実施
●平群町と近畿大学との包括連携協定により、とれたての地元産ブドウを提供
●農学部学生が、入院中の患者様に楽しい食事環境を提供する方法を実践的に学ぶ
【本件の内容】
近畿大学農学部食品栄養学科では、奈良病院と連携して平成28年(2016年)4月から、病院食の質の向上を目的に、奈良病院に入院中の患者様を対象に「食事満足度向上プログラム」を実施しています。
近畿大学と包括連携協定を締結している奈良県平群町の協力により、毎年、「デラウェア」をはじめとする平群町で栽培されたブドウを農学部食品栄養学科の学生が作成したイラスト入りメッセージカードと共に病院食として提供し、大変好評をいただいています。今年度も平群町ならびに新大信貴葡萄出荷組合(組合長:奥田 善紀)の協力のもと、入院患者様に食事を通じて季節感を感じていただけるよう、とれたてのブドウを提供します。
【開催概要】
日時:令和3年(2021年)
7月4日(日)デラウェア
7月16日(金)巨峰
7月22日(木)デラウェア
8月4日(水)デラウェア
8月12日(木)ピオーネ
場所:近畿大学奈良病院(奈良県生駒市乙田町1248-1)
(近鉄生駒線「東山駅」から徒歩約10分)
対象:入院患者様 約200人(特別な食事制限が必要な患者の方を除く)
【食事満足度向上プログラムについて】
主に次の4点について、病院食の満足度向上に向けた企画を実施しています。
(1)食事に関する嗜好調査の実施
奈良病院栄養部で年2~4回実施していた嗜好調査を学生と共同で実施し、得られた問題点を学生が分析。
(2)病棟内デイルームに季節を感じられる献立表の掲示
学生がイラスト入りの献立表を作成し、栄養部からの情報をもとに、その日の献立の季節感やアピールポイントを紹介。
(3)奈良県産の農作物や近畿大学産の果物などの提供及びメッセージカードの作成
農学部や附属農場で栽培された安全・安心な農産物や、平群町産の農作物などを積極的に病院食献立に取り入れ、手作りのメッセージカードを添えて提供。
(4)小児病棟入院患者様対象イベントの開催
病院職員と農学部の学生が連携し、小児病棟入院患者様とそのご家族を対象としたイベントを定期的に開催(夏祭り、ハロウィン、クリスマス等)。また、イベントに合わせた特別な病院食の提供による食事満足度の向上にむけた取り組みを実施。
【平群町との包括連携協定について】
平群町と近畿大学は、平成29年(2017年)1月に包括連携協定を締結し、農学部農業生産科学科のアグリビジネス実習を平群町内に設置した実習圃場で行うなど、農業・食品関連分野を中心とした連携をしています。今後も、さらなる研究・教育実践の場としての体制の拡充や、平群町の有する豊かな自然環境の有効活用、行政や地方創生を志す学生の実習を通じ、地域の課題を解決し活性化を目指します。
【平群産ブドウについて】
平群町は中心品種の「デラウェア」や「ピオーネ」「巨峰」などの生産が盛んであり、奈良県内最大のブドウ産地です。今回提供される「デラウェア」は小粒でほどよい酸味と甘みとのバランスのとれた味わいが特長で、「ピオーネ」は大粒で瑞々しく、噛むたびに強い甘みとさわやかな香りが広がります。「巨峰」は「ピオーネ」とおなじく大粒で、優しい酸味と強い甘みに加え、味の濃さが特徴です。「デラウェア」については、町独自に設けた厳しい認定要件(等級:秀以上、大きさ:2L以上、形状:粒揃い)を満たすものを「平群ブランド」として認定しています。
【関連リンク】
農学部
https://www.kindai.ac.jp/agriculture/
奈良病院
https://www.kindainara.com/