「雑談」で５年連続ビジネス効率性世界一 『デンマーク人はなぜ会議より3分の雑談を大切にするのか』3月22日発売

株式会社PHP研究所（京都市南区・代表取締役社長 瀬津要）は、『デンマーク人はなぜ会議より3分の雑談を大切にするのか』（針貝有佳著／税込990円）を2025年3月22日に発売します。本書は、前著『デンマーク人はなぜ4 時に帰っても成果を出せるのか』が6万部を超えるヒットとなった著者の最新刊です。デンマークはIMD（国際経営開発研究所）の調査で5年連続ビジネス効率性世界1位に選ばれました。その圧倒的なビジネス効率性の背景にある「雑談文化」に着目し、チームの生産性向上から組織の成長、自由な対話によって生まれるイノベーションまで、デンマーク式雑談がもたらす驚くべき効果を解説します。

デンマークは人口が日本の1/20の約600万人でありながら、製薬会社ノボ ノルディスク社、レゴブロックのレゴ社など、グローバル企業を擁しています。著者は、前著『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』で、高い国際競争力の要因を、ワークライフバランスと生産性をテーマに探りました。本作では、メールやチャット、頻繁な会議を行なわずとも、コーヒーを手に立ち話をするだけで、個々の創造力を最大限に引き出すコミュニケーションスタイルがイノベーションの源泉となっていることを示しながら、デンマークの「雑談文化」を掘り下げます。会話をするというシンプルな行動が、どのようにして職場の風土を変え、新たなアイデアを生み出すのか。デンマーク在住15年の針貝氏は、現地で暮らし、働きながら得た知見と40人以上のデンマーク人ビジネスパーソンへの取材をもとに、その秘密を解き明かします。

イノベーションには、課題の本質をとらえる力が重要ですが、本質は隠れていることが多く、気づくことは容易ではありません。針貝氏は、イノベーション大国デンマークの「雑談文化」に注目し、良質な雑談を重ねることで、互いに気づきを得られ、そこにイノベーションが生まれると述べています。

●3分の雑談で生産性アップ
デンマークの職場では、仕事に行き詰まると、同僚とコーヒーを飲みながら「3分の雑談」を交わす場面がよく見られます。メールやチャットは必要最低限にとどめ、自由なコミュニケーションを頻繁にとることで、課題を即座に解決し、組織の生産性を高めているのです。

●雑談で課題を早めに洗い出し軌道修正
大半のビジネスアイデアには、何かしらのエラーがあります。日頃から活発に対話をすることで、早い段階で課題を洗い出し、軌道修正するのがデンマーク流のプロジェクトの進め方です。こう
することで、有望な企画に予算と人員を集中させることが出来るのです。

●雑談が人も組織も強くする
デンマークでは、雑談はおしゃべりではなく、「意味のある対話」として認識されています。「自分の考え」を率直に述べることが推奨されていて、プライベートについてもオープンに話します。上司や同僚と気軽に話せる環境が、イノベーションを生む新しいアイデアやお互いのリソースの共有を促し、個人だけでなく、組織全体の発展につながっているのです。