㈱クロスフォー 若手育成の一環として都内ジュエリー専門学校生と初コラボを実施。
VMD※(ビジュアルマーチャンダイジング)を導入したカリキュラムとして デザインのみならず、SNSを活用してZ世代へのアプローチ方法も評価。
株式会社クロスフォー(本社;山梨県甲府市、代表取締役社長:土橋秀位、東京JQS上場<証券コード 7810>、以下「クロスフォー」)は、現在宝飾業界全体が抱える“若い世代の作り手の育成”と“顧客確保”の問題に対応するため、東京都内のジュエリー専門学校【ヒコ・みづのジュエリーカレッジ以下「ヒコ・みづの」】の学生20名とコラボレーションを実施致しました。
カリキュラムの一つとして、商品づくりをゴールとしたコース専攻の20名が参加
今回参加した学生たちは、商品づくりをゴールとしたコース(プロダクトコース)を専攻している20名。今回のコラボレーション実現のきっかけとなったのは、ヒコ・みづのにとっては弊社の特許技術であるダンシングストーンを通して、Z世代が考えるZ世代のための商品をデザインする良い機会であり、コースのカリキュラムに合っていること。そしてクロスフォーはZ世代が考えるダンシングストーンの新たな魅力の発見と、デザインやモノづくりを通して若手クリエイターの才能を育成するという双方の目的が合致したことです。
わずかな角度の違いで揺れない!繊細な作業に学生たちも一苦労
ダンシングストーンは、わずかな振動でジュエリーの中石が揺れ続ける特殊な構造であるため、まずはその構造とダンシングストーンのデザインを考える際の注意点をクロスフォー社員からレクチャーを受けてデザインに着手。
ほんの少しの角度の違いでも揺れ方や持続性にも影響が出てしまうため、デザインを考えると同時にいかに綺麗に見えるか、パーツをつける位置まで正確に計算する必要がありました。また、今回作るジュエリーは一つひとつが学生による手作業での制作だったため、石留めやパーツのロウ付けなどに苦労したと学生の皆さんは語っていました。
パッケージや展示法など、すべてが手作りのオリジナルジュエリーが完成
制作ジュエリーのテーマも一人ひとりの個性が表れていました。
大好きな生き物をテーマにしたジュエリー、ダンシングストーンの揺れから日々を生きる心の機微というインスピレーションを感じ取り、音楽記号をモチーフにしたジュエリー、自分らしさに重きを置くZ世代ならではの心の核を、ハートの中で揺れるダンシングストーンで表現したジュエリーなど…独自の感性でダンシングストーンの新たな魅力を見出したジュエリーが完成。
ディスプレイやパッケージに至るまで全てを作り上げます。完成後の講評会では各自のプレゼンを経てお互いの作品の感想を述べ合い、自身の作品がどう受け入れられたのか、他の人の作品を通しての気づきなどが得られたようです。
目指すはデザイナー×クリエイター。SNSを使った宣伝方法も評価対象に。
今回の企画のユニークな点は、ヒコ・みづのが今年からSNS投稿を活用して視覚的に商品を魅力的に伝える施策をカリキュラムに導入したことにあります。
ダンシングストーンはわずかな振動で中石が揺れ続けるのが特徴でもあり、まさに“動画映え”する商品。これを「いかにしてフォロワーに魅力的に見せるか」も評価の対象となりました。
デジタルネイティブと呼ばれるこの世代にとってはSNSでの情報発信は難しいことではないかもしれません。Z世代のニーズをとらえたジュエリーデザイナーとしてだけではなく、世界へ情報発信ができる次世代のクリエイターとしても活躍できる可能性を秘めていると確信しています。
クロスフォー賞 受賞者の発表
■受賞者■ ソン・キョンミン
■テーマ■ 心臓・血・生命力。
揺れる赤いストーンから湧いてくる生命力。
ハートの形を借りてこの時代を生きていく強い女の子の貴方にお届けしたい。
シンプルが好き、でもありきたりなのは嫌な貴方へ。
派手が好き、でも厄介なのは嫌な貴方へ。
お届けする唯一無二のシルバージュエリー。
■寸評■ ハートモチーフの空間から放射線状に伸びた溝が、大き目のカラーストーンを用いたダンシングストーンをさらに強調させた作品になっています。音楽に乗せたSNS投稿からも躍動感が伝わります。
■受賞者■ キム・ウンジ
■テーマ■ 音符記号
ストーンが固定されておらず揺れている。ストーンも良い拍子に合わせて踊ればもっとよく揺れるのではないでしょうか?それで今回のテーマを音符で決めてみました。音符デザインの中でメインポイントは2つのヘ音記号を合わせてハートを作りました。それぞれ両側に覆輪留めしてより一層輝いて見えるようにしました。どうですか?本当に音符がもっと踊っているようではないですか?
■寸評■ 音符のマークが程よいバランスの立体的なデザインになっていることで、ダンシングス
トーンととても良くマッチしています。作品の写真やデザイン画からもコンセプトがしっかり表現されています。
■受賞者■ 浅井理佐
■テーマ■ 「Intra cor meum」
コレクション名は「私の愛の中」を意味するラテン語。「自分らしさ」に重きを置くZ世代ならではの心の核を、ハートの中で揺れる石で表現した。ハートの縁にはラテン語の愛の格言を彫刻し、デザインが若々しくなりすぎないようレトロな仕上げにした。
■寸評■ 燻し加工とサイドに施した手彫りメッセージの加工工程を動画で投稿することで、大切に作り上げた製作者の想いが感じられます。最後にそっとセットしたオパールが全てを物語っています。
ヒコ・みづの【卒祭2023】会期中にこれらの作品を販売!
学生たちが制作したダンシングストーン商品は、今月行われる専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ主催イベント【卒祭2023】にて販売。世界に1つしかないオリジナリティあふれるダンシングストーンジュエリーを是非お手に取ってご覧ください。
日時:2023年3月10日(金)、11日(土) 11:00~18:00 (入退場自由)
※卒祭2023全体の開催期間は3月10日~13日の4日間となりますが、こちらのジュエリー販売は10日(金)、11日(土)の2日間のみとなります。
会場:学校法人 水野学園 青山校舎 2階(クリエイターズマーケット ゾーン)
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-20-5
(渋谷駅・原宿駅より徒歩9分/明治神宮駅より徒歩5分)
イベント詳細はこちらをご覧ください。
新たな試みと本企画を経て
これまでも弊社ではインフルエンサーによるオリジナルジュエリー制作・販売、そして県内の高校生や大学生と共に商品づくりなどに力を入れてきましたが、今回初めてジュエリーの専門学校であるヒコ・みづのジュエリーカレッジ様のカリキュラムの一つとして本企画を実施致しました。
Z世代と呼ばれる人たちの消費行動が変化しているのと同様に、これまでの“良いデザイン” “ハイクオリティである事” “希少価値である事”というジュエリーの価値も変化しています。
また、デザイナー、職人、メーカー、卸、小売店、エンドユーザーというこれまでのマーケットの主流もSNSがコミュニケーションメディアとして台頭したことにより、デザイナー→世界中のエンドユーザーに直接届くというマーケットへと変わりました。今回参加してくれた学生の皆さんには、今回のカリキュラムを通してそこを理解し、どんどんチャレンジしていってほしいと思います。
今回の企画を実施したことで弊社は新たな視点での商品づくりのアイデアはもちろん、SNSでの情報発信の仕方、若い世代が感じたダンシングストーンの魅力を改めて認識することができました。
今後も本企画を継続して行くことで宝飾業界の若手育成をしていくとともに、市場の活性化に寄与していきたいと思っております。 (クロスフォー 企画室 室長 伊藤健一)
【株式会社クロスフォーについて】
1980年に宝石輸入会社として山梨県甲府市に誕生。宝石の中に十字の輝きを持たせるクロスフォーカットを開発(特許取得)。
2007年には香港子会社を設立し海外進出を果たし、2010年に更なる研究を重ね、特殊な構造で石が揺れ続ける独自技術のダンシングストーンを開発(特許取得)。その技術と品質は様々なブランドから高い評価を得て、今ではダンシングストーンは世界中で愛されるまで成長しております。
【会社概要】
名称:株式会社クロスフォー
代表取締役社長:土橋 秀位
東証JQS上場:<証券コード 7810>
所在地:〒400-0043 山梨県甲府市国母7-11-4
設立:1978年8月
事業内容:ジュエリー・アクセサリーの輸入・製造・販売
URL:https://crossfor.co.jp/
https://crossfor.store/