松下幸之助『人間を考える』刊行50年、PHP研究所が宣言文を発表「今こそ、人間が持つ無限の可能性を信じたい」

株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津 要)は、2022年8月、創設者・松下幸之助の人間研究の集大成といえる著書『人間を考える』が刊行 50 年を迎えたことを機に、宣言文「今こそ、人間が持つ無限の可能性を信じたい」を発表しました。これからも創設者の思いを受け継ぎ、衆知を集めて現代にふさわしい「人間観」を模索し、繁栄による平和と幸福の実現(PHP:Peace and Happiness through Prosperity)につとめてまいります。

『人間を考える』は累計26万部のロングセラー

松下幸之助は、人間が繁栄・平和・幸福を実現するには「人間とはいかなる存在か」について探求することが不可欠であると考えました。1972年に刊行された『人間を考える』は、20年以上にわたる思索の成果をまとめたものです。幸之助は同書において、人間を「崇高にして偉大な存在である」とする「新しい人間観」を提唱しています。最後の校閲が終わったとき、幸之助は「自分はこれまでいろいろなことを考え、話してきたが、結局このことが言いたかったのだ。自分の考え方の根本はこれに尽きる」と述べています。『人間を考える』は初版刊行以来、累計発行部数は 26 万部を超え(文庫版、新書版、電子書籍を含む)、半世紀にわたるロングセラーとなっています。

文庫版『人間を考える』表紙

書誌情報

書名:人間を考える                     
副題:新しい人間観の提唱・真の人間道を求めて
著者:松下幸之助                        
レーベル:PHP文庫 
定価:723円(税込)
判型:文庫判
ISBN:978-4-569-56729-7
発売元:株式会社PHP研究所
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-56729-7

宣言文「今こそ、人間が持つ無限の可能性を信じたい」

『人間を考える』の刊行から 50 年たった現在、私たちの生活は豊かになりました。その一方で、世界的な貧富の格差、新たに生み出される差別や偏見は、人類が抱えていた矛盾を浮き彫りにし、拡大し続ける人類の活動は、地球環境に深刻な影響を及ぼしかねないと懸念されています。私たち人間が繁栄・平和・幸福の担い手であると自認するには、ほど遠い状況だと言わざるをえません。加えて、人工知能やバイオテクノロジーの発展は、「人間らしさとは何か」という新たな問いを私たちにつきつけています。

私たちPHP研究所は、「今こそ、人間が持つ無限の可能性を信じたい」と考えています。現代にふさわしい人間観を模索し、繁栄・平和・幸福の実現に尽力していく決意を、この度の宣言文として発表いたしました。

◇松下幸之助著『人間を考える』刊行50年 宣言文[全文]は下記よりご覧ください。
https://www.php.co.jp/company/human50.php

◇昭和47年5月、松下幸之助が発表した「新しい人間観の提唱」は下記よりご覧ください。
https://konosuke-matsushita.com/keywords/human-nature-universe/no5.php

松下政経塾と共催でシンポジウムを開催予定

次世代リーダーの育成機関である松下政経塾とPHP研究所の研究提言部門である政策シンクタンクPHP総研は、人類の過去・現在・未来と人間観のこれからについて考えるシンポジウムを、2022年11月にオンラインで開催することを予定しております。お申し込み開始は10月を予定しておりますので、ご注目いただければ幸いです。

◇株式会社PHP研究所
昭和21年(1946年)に松下電器(現パナソニック)の創業者である松下幸之助によって創設されました。終戦直後の混迷を目の当たりにした松下幸之助は「人間は本来、物心ともに豊かな繁栄のうちに、平和で幸福に生きることができるはずだ」と考え、「Peace and Happiness through Prosperity(繁栄によって平和と幸福を)」という強い願いのもと、その頭文字(PHP)を社名としました。以来今日まで、研究、出版・普及、啓発・実践を3つの柱として事業を展開しています。2021年に創設75周年を迎え、今後も創設者の思いや考えを広げる活動を続けてまいります。
http://www.php.co.jp

◇政策シンクタンクPHP総研
http://thinktank.php.co.jp

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