【名城大学】 初級者から上級者まで共に学び、スキルを磨くITコミュニティ

[学びのコミュニティ]Idea×Tech

天白キャンパス起業活動拠点ものづくりスペース「M-STUDIO」で、定期的に開催されているITコミュニティ「Idea×Tech(アイデアテック)」の勉強会。年次や学部学科を問わず、モノづくりに興味のある学生が集まり、ワイワイと学び合いながらエンジニアスキルを磨いています。彼らはどのようなコミュニティなのでしょうか。そもそも勉強会を実施している理由とは? 運営メンバーに話を聞きました。

「Idea×Tech」の運営メンバーの4名 左から、青山和生さん(情報工学科3年)、清水透真さん(情報工学科4年)、木下弘康さん(情報工学科3年)伊藤暖真さん(電気電子工学科2年)
「Idea×Tech」の運営メンバーの4名 左から、青山和生さん(情報工学科3年)、清水透真さん(情報工学科4年)、木下弘康さん(情報工学科3年)伊藤暖真さん(電気電子工学科2年)

COMMUNITY OVERVIEW

どんなコミュニティ?

「Idea×Tech」は、“アイデアを形にする”をコンセプトに、WEB、AI、ゲーム、XR等の技術開発に興味をもつ学生が集まるITコミュニティです。学生にとっては、正課の授業だけでは学べない実践的なスキルを学び、モノづくりに挑戦する場であり、近い分野に興味関心をもつ仲間に出会える場でもあります。2022年2月に発足して以来、学生主体でコミュニティを運営し、メンバーは100名以上に拡大しています。

活動のベースとなるのは、天白キャンパス起業活動拠点ものづくりスペース「M-STUDIO」。
毎週木曜日に「もくもく会」と称してメンバーが自由に集まり、一緒に勉強したり、各々の作業を進めたりしています。そして、今期から特に力を入れているのが月に1〜2度実施する勉強会です。メンバーが増えることで、初級者から上級者までスキルのレベルの差が広がっています。初級者が気後れすることなくコミュニティに参加できるよう勉強会を定期的に開催し、コミュニティ全体のレベルアップと活性化を図っています。

ChatGPT風ウェブアプリを作る「Python勉強会」を実施

この勉強会を企画・実施したのは「Idea×Tech」の運営メンバー。AI開発に使われることの多いプログラミング言語Pythonについて学びを深める勉強会です。これまでPythonを学習したことのない学生や、学んだもののどう使えばいいのか分からない学生に、Pythonを使ったChatGPTのようなチャットボット型AIの模擬開発に挑戦してもらう内容でした。

当日は、運営4名と勉強会に興味を持ったメンバー10名ほどが「M-STUDIO」に集まりました。簡単な座学の後、さっそく実践。

「Streamlit」というウェブアプリを作成する専用ソフトを各自のパソコンにインストールするところから始め、Pythonファイルを作成してコードを実行します。初級者にはかなりハードルが高い内容ですが、それぞれの参加者の進捗を運営メンバーが補助しながら進行。1時間半の勉強会では全員がウェブアプリを動かすところまで達成し、参加者からはPythonを実践的に学ぶことができたという声が上がりました。
「授業ではさわりだけしか教われなかったので、もっと深掘りしたくて参加しました。実際に生成AIアプリを作ることができて感動!コレを習得できれば色々なことができそうでワクワクしました」(大野遥香さん・機械工学科3年)
「Pythonを実践的に触ることができて面白かった。以前参加した勉強会で学んだことと、今日学んだことが点と点でつながって、学びを深めることができました。いつかゲーム開発もしてみたいです」(伊藤和矢さん・電気電子工学科3年)

WHAT WE LEARNED #2

学部学科・年次を超えてつながるコミュニティに

4月に入って「Idea×Tech」の運営メンバーは世代交代があり、今回の勉強会は新体制になって初めての試みでした。
運営メンバーの清水さんは、「座学ではなく、実際に手を動かしてもらうアウトプット型の勉強会にしたことで、カタチにする面白さを体験しながら、理解してもらえたのではないかと思います」と、勉強会に手応えを感じていました。

勉強会が終わった後も活気はそのまま。初めましての学生が多かったにも関わらず、勉強会が終わっても誰も帰ろうとせず、各々情報交換したり雑談をしたりと、年次や学部学科の違いを超えて自然なコミュニケーションが生まれていました。コミュニティは活発になればなるほど"アイデアと技術"が集まって共創が生まれます。「Idea×Tech」では、コミュニティからサービスやプロダクトが生み出すことも目的の一つにしています。今後もこういった勉強会が、コミュニティを盛り上げる起爆剤となってくれることでしょう。

「コミュニティ内に活発なコミュニケーションがあると、気軽に相談したり、教えてもらったりしやすくなるのではないでしょうか。そうやって、メンバーのみんなが“自分の居場所”と感じられるようなコミュニティを作っていきたいです」と清水さんは意気込みます。

WHAT WE LEARNED #03

勉強会をブラッシュアップし、諦める人をつくらない

勉強会では改善点も見えました。勉強会のテーマや内容を運営が決めるのではなく、メンバーからアイデアを出してもらうようにすることです。

今回は、注目度の高いPythonやChatGPTを題材にすれば学生が集まりやすいのではないかと考え、運営がテーマを決めて進めました。しかしその結果、上級者には容易で、初級者には多少難解な内容となってしまったと言います。運営だけでテーマを考えると、どうしてもアイデアが限定的になり、運営とメンバーの期待にズレが生じることもあります。今後は特に初級者の学びたい内容やメンバーのアイデアを盛り込んで勉強会を組み立てていくことにするようです。

清水さんが初級者の視点を大切にするのは、自分がプログラミングを始めた当初の苦い経験があるからなのだとか。
「VRに興味をもって情報工学部に入学したものの、1年生の段階でプログラミングに苦戦。VRでのモノづくりは諦めようかと悩みました。その時に出会ったのが「Idea×Tech」でした。先輩たちから勉強の仕方や、独学する場合のロードマップを教えてもらい、それを参考にして勉強するうちに徐々に力がついてきて、プログラミングが面白いと思えるようになりました。この分野では、僕のように最初に心が折れてしまいそうになる学生は多いのではないでしょうか。そこでつまずいて自分には向いていないと学ぶことを諦めてしまうのはもったいない。そういう学生にこそ、コミュニティで仲間をつくってもらいたいです」

NEXT STEP

目指すのは、アクティブ率7〜8割!

「Idea×Tech」は、今期新入生が6名ほど加わって、今では100人越えの大所帯となっています。普段は「Discord」というコミュニケーションツールを使って、オンラインでアクティブなやりとりがありますが、オフラインの「もくもく会」や「勉強会」に来る顔ぶれは固定しがち。そうなると、せっかくメンバーがたくさんいても限定的なコミュニティになってしまい、顔と名前が一致しない人も増えてきます。勉強会などを精力的に行うことで、初級者も中級者も上級者も、誰もが集まりたいと思えるコミュニティにしていくことが目下の課題です。

目標はアクティブ率7〜8割。7、80人のアクティブなメンバーがいれば、ユニークなアイデアや優れたテクニックが集まって、「Idea×Tech」はクリエイティブの場としても、学びの場としても、ますます活発になっていくでしょう。「Idea×Tech」のさらなる飛躍に期待大です。

名城大学ITコミュニティ「Idea×Tech」
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